もし実際に現代にも忍者が存在するのならば、確実にこういう苦悩は抱えることになると思う。だから、すごくリアリティがあったし、共感もできた。
（でも、もし現代に忍者がいるとしても、日本刀使わないだろうな…。だって、血の処理が大変すぎるし、それに音も大きいから。）
全体の軸として、兄弟のことを描いていたのは面白かった。
最初はモヤモヤしていたけれど、３話くらいから引き込まれていった。これはどうなってしまうんだろう…って。
どの役者さんもよかったけれど、特に賀来賢人と吉岡里帆はハマリ役だったと思う。
ところが、後半になってやや失速した印象。
僕の場合は、それは「説明不足」によるものが大きかった。
結局のところ、山田孝之演じる教祖的な思想がなぜあんなにも支持を集めるに至ったのか、よくわからなかった。
そして、彼らの計画をどうしても実行しなければならない目的も。（だって、何のための支持者なの？っていう…）
掛け軸が本当に必要なものだったのかも。
そういったことをもう少し丁寧に説明してくれていたら、もっと印象はよくなっていたと思う。
