宮下小鳥

エルピス—希望、あるいは災い—の宮下小鳥のレビュー・感想・評価

4.8
好きなとこしかない。
何もかもが良かった。

どんな終わり方になるんか全く想像出来ひんかったけど、終わってみれば納得できた。

大門の悪事が全て世間にばれてちゃんちゃん、とはいかないのよ、やっぱしそれは。
そんなもんなんよ、結局世の中は。
やけど、佐々岡さんは追及をやめてないし、恵那もニュース番組のキャスターであり続けてるし、拓朗と村井さんは映像会社を立ち上げてるし、諦めてない。

希望って誰かを信じられること。

拓朗ってほんとにおもしろいやつ。
色んな人の希望になって、みんなが信じてついて来てくれた。
けど最初はしょーもないことでゆすられて始まった事やったし、ほんまあかんたれやのに、でも行動力もあるし。
コミカルな部分もあったし、私が好きやったんは、インターホンで声高くして弟のふりして、恵那に君一人っ子だよね?って言われてるやつ。
やさぐれてる時もあったし、こんないろんな面があるのにちゃんと全部が岸本拓朗やった。
郷敦くんすごかった。

恵那と拓朗がやる気になったり諦めそうになったりするのが入れ替わり立ち替わりなのも面白かった。
やる気一直線じゃなくて、人間なら揺れ動くもんやと思う。

てかこんなに本当の人に模してて大丈夫なんかな。
なんて気になる私は毒されてるのかな。

何か、参考文献以外にも参考にしてはる事件がある気がする。

松本さんとチェリーさんが笑ってカレー食べてケーキ食べて、そんなラストを見られて良かった。

けど、やっぱ世の中って腐ってるよな、てか政治家、警察が腐ってるのか。あとメディア。
宮下小鳥

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