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アンナ ディレクターズカット版のニコのレビュー・感想・評価

4.0
全8話ある、ディレクターズカット版を視聴しました。

極めて情緒的で、映像がきれいで、長い映画を見ている気分に。
派手さはないけど、この後一体どうなっていくの?と引き込まれるから、ほぼ一気見でした。

ヒロインの幼いころの回想から始まるんだけど、(先はまだ読めないのに)幸福とは縁遠い人生を歩みそうな予感に溢れている。

それは、強い上昇志向と高い自己肯定感のせい。本来は挫折と共に削ぎ落とすはずなのに、ペ・スジ演じるヒロインは、プライドを捨てられないのか、挫折するたびに些細な嘘をつき、その嘘を守るためにさらなる嘘を重ね、偽りの経歴で人生を築いていく。

ここで怖いのは、大きな他意や悪意を感じないこと。
期待してくれている両親を裏切れないから、些細な嘘をつく。誰もが信じてくれているから、嘘を否定しない。嘘がバレても、また違う嘘を重ねて何とかしのぐ…。

そうやって、仕事や富や名声、夫…を得ていくのに、その顔は何一つ幸福そうでないという恐ろしさ。。

ある意味成り上がりの人生なのに、これでは転落の人生と変わらない。

そしてドラマティックなエンディング!
これは見てのお楽しみ。

アンナの名の所以であるアンナ・アンダーソンのことを知り、このドラマの深みを感じられました。
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