全8話ある、ディレクターズカット版を視聴しました。
極めて情緒的で、映像がきれいで、長い映画を見ている気分に。
派手さはないけど、この後一体どうなっていくの?と引き込まれるから、ほぼ一気見でした。
ヒロインの幼いころの回想から始まるんだけど、(先はまだ読めないのに)幸福とは縁遠い人生を歩みそうな予感に溢れている。
それは、強い上昇志向と高い自己肯定感のせい。本来は挫折と共に削ぎ落とすはずなのに、ペ・スジ演じるヒロインは、プライドを捨てられないのか、挫折するたびに些細な嘘をつき、その嘘を守るためにさらなる嘘を重ね、偽りの経歴で人生を築いていく。
ここで怖いのは、大きな他意や悪意を感じないこと。
期待してくれている両親を裏切れないから、些細な嘘をつく。誰もが信じてくれているから、嘘を否定しない。嘘がバレても、また違う嘘を重ねて何とかしのぐ…。
そうやって、仕事や富や名声、夫…を得ていくのに、その顔は何一つ幸福そうでないという恐ろしさ。。
ある意味成り上がりの人生なのに、これでは転落の人生と変わらない。
そしてドラマティックなエンディング!
これは見てのお楽しみ。
アンナの名の所以であるアンナ・アンダーソンのことを知り、このドラマの深みを感じられました。