全5話のミニ・シリーズ。ドラッグとセックスにおぼれる主人公が父親とのつらい過去に向き合っていく。
英国上流階級の実態を皮肉なユーモアで暴く…まあ割とよくある感じのヤツやん、と言ってしまえばそういうお話で、上品かつハイ・クオリティな出来だけど一番おもしろかったのは第一話かな。主人公がドラッグの禁断症状でウワーッてなってるだけではあったが。
お話が過去と現在と行ったり来たりするのは小説「失われた時を求めて」における『意識の流れ』をふまえて、そこにシェイクスピアやサッカレーから受け継がれる英国流社会風刺の伝統を融合させたのだろうがもちろんそんなもの全然読んだことは無い。
ユーモアやギャグには話を短くまとめてしまう要素があると思う。漫才・コントなんて長くて10分くらいだし。だからこのアプローチで全五話はちょっとダレる。
アンナ・マデリーとジェシカ・レインは対照的な役柄を演じてどちらも良かった。画像検索するとあまりヒットしなくてガッカリ。
[少しネタバレ]
大植民地時代を支えたマッチョで誇大妄想な世代が消え、かわりの希望も見えないが主人公は少しだけ再生する…という感じで終わってた。