ニコ

39歳のニコのレビュー・感想・評価

39歳(2022年製作のドラマ)
3.9
完走しました。
重い話って分かってたから、リアタイ出来ずに封印してたけど、最終回迎えたのでそこから一気見。
そして11話から最終回で号泣…。マツエクしたばかりなのに、一気に6本も抜けたので、マツエク仕立ての人が見るのはやめたほうが賢明です。


以下、軽いネタバレ含む。

人生の酸いも甘いも知った、妙齢の女たち三人の物語といえば、検索ワードwwwとか恋愛体質とかあるものの、39歳という年齢と"今"が合わさると、こうもリアルになるのかという感想。

身近にいなければ…、癌なんてものは普通に生きてると老人の病気と思いがちだけど、AYA世代という言葉があるように、今や癌人口の約5%を占めるほど増えてる15〜39歳の癌罹患。癌人口の中だけで5%ということは、2人に1人が癌になる時代に、それなりにいる。
40歳も近づくと、確かに身の回りに増えていくし…

友情を軸に、生死と恋愛、家族の話が描かれていて、多少お腹いっぱい感はあったけど、ドラマ制作陣の伝えたいことはちゃんと伝わった気がする。

友情がつまらない日々を面白おかしいものに変えてくれるし、恋愛は人生に彩りを与えてくれるし、そもそもの人格に家族は必須。特に血より縁がどれだけ大切か、という意味では、今回のミジョの義両親(と姉)なんてファンタジーレベルにいい人たちすぎる。

ミジョ、チャニョン、ジュヒと三人の友情は、この三人にもそれぞれ役割が見受けれた。バランサーなジュヒと異なり、ミジョとチャニョンは性格があまりにも違い、あるいはすごく似ていて、(描かれなかった過去にも相当に喧嘩したり口論しながら友情を育んだんじゃないかと思うほど)二人の絆がやたら強い。だから、二人のシーンは涙を誘う。
そして、どうしても友情メインなドラマの中で薄くなりがちだった恋愛要素…、チャンニョンの相手役、ジンソクの最初の優柔不断ぷりにはイラッとしたものの、後半の覚悟(とお葬式のシーン)がまた相当に泣かせてくれる。

先に逝くものと遺されるものの物語としては、すごい良く出来てた。まぶしくてより泣いたかもしれない。
ニコ

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