微妙にハマれなかったローグ・ワンに繋がるドラマということもあって、これも最後まで乗り切れなかった。
いくら帝国の絶望的なまでの圧制があるからといって、一貫して命を投げ出すことが必要な犠牲だと言わんばかりに演出されているのはどうかと思う。
後半まで劣勢ばかりで閉塞感が続き、最初は反乱に何の興味も示さなかったキャシアン・アンドーが抵抗運動に目覚めていく転換だけではドラマ的に弱い。
キャシアン側のメインキャラクターの全員が反乱組織に入っていることもあり、基本的に皆現場至上主義というかマッチョ。
帝国側は中間管理職同士でのみたいな魅力に欠ける悪役しかおらず、権力闘争のドラマばかり。
いわゆる"男性向け"のスター・ウォーズという感じだった。活躍したり重要な役回りを担ったり特攻をする役目なのは男性ジェンダーばかりだし、女性ジェンダーのキャラクターは監禁されたり裏方に徹して補佐的な立ち位置しか与えられておらず、明らかに見せ場の不均衡がある。
ビックスもミーロもアンドー並みに変化してほしかった。シーズン2は配信されても当分放置しそう……。