<概説>
昭和58年・雛見沢村。
ひとりが死に、ひとりが消える神罰。通称"オヤシロ様の祟り"の惨劇がまたしても起ころうとしていた。神罰の代行者は何者なのか。そしてその目的は。オタク文化を社会問題にまで持ち上げた'00年代代表的オカルトミステリアニメ。
<感想>
私がはじめて触れた深夜アニメーション。
その理由というのが「目明し編を仲のいい女の子に勧められたから」という、今思えば首をひねるしかない理由でした。しかもオススメされたシーンがよりによって拷問シーンですからね。
ただその入りはともかくとして、今もあの時代のオカルトミステリ作品としては完成度は高かったように思います。トリックは賛否ありますが、疑心暗鬼サイコパスドラマとしてはきちんとおもしろい。
冒頭エピソードの『鬼隠し編』は特によかった。
後にファンから時報と言われる男の惨死。
不審な警部から明かされる村の暗部。
善意の中に仕組まれた脅迫。
そして注射器。
アニメだからという偏見は今もまだまだありますが、仮に100%のクオリティでドラマ化したなら普通に評価されるのでは。
しかし『解』まで含めると見所は『綿流し編』です。
表面的物語の裏で進行するスプラッタスリラー。
その事実を知ったときはそりゃあもうゾッとしました。