湿っぽさを吹き飛ばすようなカラッとした元気なオープニングから始まるくせに、中身は本格リアルヒューマン学園ドラマ。
2015年、リアタイで見ていた僕は20歳そこそこ。この作品の良さにはまだ気がつけなかった。
そして今日、この作品の凄まじさに気がついてしまう。
割とリアルな高校生の人間関係を中心としながら、主人公久美子の心の機微を丁寧に描き、青春の尊さをこれでもかと見せつける。
本作通してナレーター久美子の言葉選びが巧みで、いちいち核心をつくことを言うもんですから、誰もが経験するような感情や心を抉る回数が多く、刺さる人は多いんじゃないかな。
やはり、人が成長する過程を描く作品は面白い。
本気になったことのある人にしか見えない景色を教えてくれる素敵な作品。
そして、次の曲が始まるのです。