めしいらず

愛の若草物語のめしいらずのレビュー・感想・評価

愛の若草物語(1987年製作のアニメ)
3.5
南北戦争に出征した父に代わって母を支える四人姉妹の物語。美人で淑やかな長女メグ。活発で男勝りな次女ジョオ。引っ込み思案の三女ベス。わがまま放題の四女エイミー。彼女らとの交流を通してそれぞれの人柄に魅了されて行く周囲の人々。殊、色眼鏡で見てくる相手にも物怖じせず己の意見を堂々とぶつけ彼らの心を絆していくジョオの人間性の魅力が物語を牽引していく。感情豊かな彼女に魅了されぬ者はいない。他人を信頼できなくなっていた大叔母マーサに本来の優しさを取り戻し且つなくてはならぬ家族として愛されいくジョオとの関係性の変化が楽しくまた清々しい。何事にも能動的に当たる彼女の生き方は当時の女性にあってとても進歩的であり、こういった自立心の強い女性の活躍が礎となりアメリカ国家の意識的な成熟は早められたのだろう。最終回、エイミーからの意外な告白で物語は幕を降ろす。
再鑑賞。
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