めしいらず

The World of GOLDEN EGGSのめしいらずのレビュー・感想・評価

The World of GOLDEN EGGS(2005年製作のアニメ)
4.2
例えば可笑しくて笑い転げるだとか、腹の皮がよじれるほど笑うだとか、何かを観てそんな風に大仰に表現したくなるくらい爆笑することって大人になるに連れてなくなっていくけれど、本作は大人にもそんな滅多にない体験をさせ得るポテンシャルを秘めた稀有なアニメだと思う。笑壺に入った時にその破壊力は無類である。初めて観たときは笑い過ぎて本当に息ができないほどだった。当時、友人たちと観て一人だけ全然笑っていなかったから、或いは観る人を選ぶのかも知れない。各話はターキーズヒルに住まう人々(偶に七面鳥)を主人公にしたいくつかの独立したシリーズとして描かれ、時々それらが交差しながら進行していく。間にCM風映像や英会話コーナーが挟まれる。人の話を聞かない教頭先生に家に招待されたロバート先生の話、アメフト部コーチとトンチンカンなお義母さんの話、祖父思いのヤンチャな孫に肛門からポリープ手術されるおじいちゃんの話、ナターリアとGUSHIケンバンドの話が最高。間やノリやリアクションのズレ感。交わらない会話。アメリカ風味のエセ感。本筋の後ろで着々と進む別の筋。単純化された画の味わい。何と言ってもほぼ全てのキャラに声をあてた二人の声優っぷりがお見事。セリフがほぼアドリブだったとのちに知ってビックリ!
再鑑賞。流石に18年前みたいに笑iい転げはしなかったけれど、それでも十二分に面白い。
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