うちみ

サイバーパンク エッジランナーズのうちみのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 ポーランドのビデオゲームが原作で、そのストーリーの前日譚となるアニメ。ゲームは海外製だけど、アニメは日本のスタジオと制作しています。
 ゲームを知らなくても楽しめるし、日本のアニメ・漫画らしい展開がいくつも見られました。“あるある”てんこ盛り。グロテスク、スプラッタもめちゃ盛りなので鑑賞には注意が必要です。

 日本のアニメらしい一例として、物語の前半、主人公の少年は傭兵チームのルーキーとして活動。メンバーとの親しい交流や悲しい別れを経験し、後半は成長してチームを引っ張っていく存在になります。
 終盤では最終兵器的な巨大装備が登場。主人公が死にかけながらもブン回して(振り回されて)大暴れ。アプサラスとかデンドロビウムとかそんな感じ。この展開には笑ってしまいました。

 そんな中、心に残るシーンがいくつかあって、けっきょくはかなり楽しみました。

・デイビッドとルーシーの同棲生活に、胸が締めつけられた。お互い想い合っての行動なのに、それがすれ違いの原因になっていた。

・上記ふたりの影がネオングリーンとネオンピンクに色づけされていることがちょいちょいあった。その表現を見てより感傷的になれた。

・デイビッドがメインの遺品(腕の装備)を抱えてぼう然としているシーン。漫画『からくりサーカス』の、勝が鳴海のちぎれた腕を抱えるシーンと似ていて、目頭がぎゅっと熱くなった。

・主題歌が Franz Ferdinand の『This Fffire』。懐かしすぎるもまったく古臭くなく、作品にめっちゃマッチしてて最高の気分になれた。

・ピラルが叫んだ「アホな放尿犯か!」。あれは昔の空耳アワー…?まさかね…。
うちみ

うちみ