Ki64

魔法少女まどか☆マギカのKi64のネタバレレビュー・内容・結末

魔法少女まどか☆マギカ(2011年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ほむほむの頑張り物語


マイベストアニメ。
これがもう10年以上も前の作品だなんて…こんなの絶対おかしいよ…ひどいよ…あんまりだよ…


正直、初見時は多少のネタバレを喰らっていたのもあって『まぁこんなもんか』と印象が薄かった。…Xみたいなのはネタバレ喰らわずに利用するのが難しいぜ…

まだ観たことないって人にオススメするときによく言われるのが『いやー絵柄が…』『あの人形劇みたい(イヌカレーのこと)のがちょっと…』
この二つも、正直良く分かるw自分もそうだった。

ほむらの行動が気になって、何となく2周目観始めたらもう張り巡らされた伏線の数々に次から次へとやられて、ハマってしまいましたね。初見時のほむらの謎行動が全部それ。
まどかのセリフがどれも重い。

当時は『アニメ3話切り』ってのが話題になってて、続々と発表される新作アニメを文字通り3話まで観て続行か否かを判断する、ってのだけどそれを意識した構成もすごい。


自分が好きな話は8話と10話。
魔法少女やキュゥべえの恐ろしい秘密が次々と明かされていくのが好きです。
『やがて魔女になっていく君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね』と、キュゥべえがズームアップされていくシーンが怖すぎる。
ズタズタに撃ち抜かれるキュゥべえや、その本名。やがて明らかになる目的。
マスコット的存在をこう扱うとは。

10話ではOPが最後にきて、なんだなんだと思ってたらあの歌詞がほむらのことだったなんて、普段何気なく聴いていたコネクトのこの演出にも感動した。

他にも母からのアドバイスが裏目に出る怖さ、最終話で魔法少女になるという、これまでにない展開の数々。


プリキュア等の、王道な魔法少女もののひな形があってこそな部分もあると思いますが、それでもここまでシリアスで魅力的な物語に仕上げてるのはすごいです。タイミングも良かったですね。


放送当時はあまりの反響っぷりに、魔女文字や魔女語の解析班、様々な考察が飛び交いかなり賑わってましたね。
OPでまどかが抱えている黒猫がほむらじゃないか説とかもありました。
あれはほむらが魔法少女になる前の世界線でまどかが魔法少女になるキッカケ。

ファンによるSSの投下量も凄まじかった。今回はお休みしようってほむらの話とか、ニチアサ版に仕上がったまどマギとか、円環の理がめっちゃバカにされてる話とかw懐かしいなぁ

かわいらしいキャラデザに辛くエグい内容で話題になり、かつ奥深くもあって多くの人を魅了した素晴らしい作品です。
Ki64

Ki64