さうすぽー

機動戦士ガンダム 水星の魔女のさうすぽーのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム 水星の魔女(2022年製作のアニメ)
3.4
自己満足点 67点

恐らくガンダムの主人公としては初の女性パイロットと、今までの変化がある作品として期待が高かったです。
ただ個人的な感想として、期待以上の驚きがあった一方で期待外れの要素もあったシリーズだったと思います。


映像はCG技術等を駆使していて非常に綺麗で、ガンダムのバトルシーンも臨場感と迫力があって見応えがある場面が多かったです。

また、主人公達がガンダム関連の会社を起業するという設定に非常に感銘を受けました!
今の国内では株投資の話やスタートアップ企業が話題が上がる事が多いです。その中でスタートアップの起業過程というタイムリーな要素をガンダムを通じて描くという所に驚きましたし素晴らしかったです。

また、終盤になると従来のガンダムのような陰惨で残酷な展開も待っていたため、自分の観たかった要素も観れて満足です。


ただこのシリーズ、展開が後半になるまで何度も観賞をストップしそうになったのが正直です。
というのも、自分はガンダムに求める要素が戦争というシリアスなものです。その点今作ではガンダムの戦闘が学園内で行われて不殺傷な戦闘だったため、正直前半は物足りなさを感じました(そのシリアスな要素が終盤で観れたけど)。
ここは個人的な好みだと思います。


ただ、今作の一番の問題点は登場キャラクターが無駄に多い所です。
学園ものだから人数が多くなるのかもしれませんが、今シーズンを12話まで観ても印象が薄くて無駄に感じるキャラが約半分いました。
確実に半分くらい削った方が良かったと思います。

また、そのキャラクター自体も好きになれない人が多いです。
主人公のスレッタ・マーキュリーは人見知りで有能なパイロットですが、人と話す時のコミュ障さが過剰です。
また、グエル・ジェタークは当初あんなにスレッタを敵視してたのにいざ戦闘に負けると突然スレッタにプロポーズする様はかなり謎でした(おまけにその後スレッタを一方的に恨むし)。

逆にミオリネは精神的に子供から大人に成長していくので、展開が進むにつれて好感度が高くなっていきました。