りつ

ブルーロックのりつのレビュー・感想・評価

ブルーロック(2022年製作のアニメ)
3.5
エピソード凪を観てから本編を観ようと思って無事に完走。

エピソード凪は天才が登り詰める途中に潔世一という壁に出会い成長する話だったが、本編は潔世一という凡人が天才達に揉まれて成長していく話だったので、本編のが主人公に感情移入しやすくヒリヒリした試合を感じれて面白かった。

下から2番目だった潔がいつブルーロックから脱落するか分からないという緊張感が普通のスポーツ作品とは違いワクワクするものだった。このバトルロワイヤルな危機的状況でも「強い奴を狙う」や「コイツを喰ってやる」というハングリー精神がこのストーリーを熱くさせていて良かった。

こういうスポーツものは主人公が熱血だったりすると苦手で観れなくなるのだが、潔世一は冷静で個性的な面々の中でも視聴者に近い感覚(というか常識?)があり観やすかった。
チーム内で司令塔ポジションになりながらも勝利に貪欲に熱くサッカーしている潔はとても応援したくなるキャラだった。

エピソード凪でダイジェストになっていた部分が人数が少なくなった分余計にサバイバル感ある一回の負けの重さがあって試合の流れに一喜一憂した。そして凪と玲王の関係性の悪化が辛くて仕方なかった。
映画では玲王の闇堕ち感が急で怖かったけど、テレビシリーズだと粘着質あるメンヘラ みたいでそれもそれで怖かった。映画を先に観ているから凪と玲王に早く笑いあって欲しいと思った。

糸師凛という巨大な壁は絶望感が凄く、そしてその凛でさえ勝てないという世界の強さは悔しさより悲しさがあった。

毎回試合展開に興奮していたので早く続編が観たいなと思った。

ここからは少しマイナスな点で、個人的に試合中の引きのアングルでの3Dマシマシな作画は残念だなと思った。
近年鬼滅の刃や呪術廻戦など高品質なテレビシリーズばかり触れていた為、そういった少し粗い部分が気になってしまった。でも本来はこのくらいがアニメとしては普通なので気にしたり不満を言うのは自分が肥えてしまったんだなと思うしかないのかもしれない。
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