もしもの世界を描くMCUアニメイテッド作品、What ifのシーズン2。
斜め上の「もしも」の世界を楽しませてくれる。シーズン1ほどではないものの、ダイ・ハード的なクリスマスエピソードやMCUで初登場したヒーロー、カホーリの回の面白さとキャラクターとしての魅力は最高。想像しなかった異色のコンビネーションが意外な物語を紡ぎ出す様はワクワクする。
30分で急ぎ足感は否めないものの、ものすごい充実感のある作りはさすがの編集力。終盤にかけて面白いエピソードが増えていく。
カホーリ回は特に良かった。MCUで初登場のオリジナルキャラ。 30分でオリジンを良くここまで纏めた。 ルーツを忘れるべからずという素晴らしいテーマをネイティブ・アメリカンの負の歴史に含有させたスーパーヒーローオリジン。信念を持って蹂躙された事実と闘うべきという姿勢は現代にも通ずる、そして居留地に追い込まれた遺恨が今も残るネイティブ・アメリカンたちの現況にも通ずる。最高。
ヘラがテン・リングスと出会う話もよかった。北欧神話の帝国主義とオーディンによる家父長制というオールドファッションな価値観をヘラが解体する面白い話。
ラストのキャビン的なカオスなお祭り感も面白かった。まさにファンサービスなアニメシリーズ。とりあえずカホーリは実写映画化してくれ。最高にカッコいい。
