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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編のイシのレビュー・感想・評価

4.5
るろうに剣心と言えば、
この『追憶編』が最高傑作であり、
もしかすれば、数多くあるアニメの中でも
最高峰に位置するかと思います。

今でも、ふと観たくなる作品でして。
Blu-ray版の発売した時は、嬉しかった〜

クオリティがダントツ。
評論家の方が、幕末物の時代劇でも、
ベスト3に入るとコメントされているのも納得の完成度。

原作は少年漫画的娯楽に寄っていますが、
この作品では、少年漫画的な部分を排除、
刀で串刺しになったり、
苦悶の表情で死んでいく様な凄惨なシーンが多く、
生々しい演出がなされています。

声優の方々の技量が高く、
キャラクターの声は従来のアニメに比べ、
グッと抑えられて、リアルに。
キャラクターが生きているような感覚を覚えます。

幕藩体制の行き詰まりによる閉塞感、
違う立場同士のエゴの衝突、
そこから生まれた多くの悲劇、
陰鬱と狂気が入り混じった幕末の雰囲気を感じることができます。

音楽も秀逸で、物悲しさがありながらも、
力強く、そして心が揺り動かされるのです。

生々しい演出、声優の技量、秀逸な音楽が、
幕末の動乱の中で生まれた男女の悲劇を一層引き立て、
完成度を高めています。

多くの方々にお勧めしたい作品、
見て全く損がないと思います。

なお、るろうに剣心は、佐藤健さん主演で、実写シリーズも製作されておりますが、
『追憶編』も『the beginning 』として実写化されています。
その際、このアニメ『追憶編』がベースになっているように思いますので、見比べていただいても良いかと思います。
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