甲子園の魔王

ラブライブ!2期の甲子園の魔王のネタバレレビュー・内容・結末

ラブライブ!2期(2014年製作のアニメ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ラブライブとアイマスの合同フェスに向けてシリーズ予習。まあフェスにμ'sは出ないし明日開催なのにこのペースじゃ間に合いようはないが、最後まで行く。俺も「やり遂げたよ」って言いたい。

前半はメンバーのバックボーンを掘り下げ、後半はラブライブという大会とμ'sの今後についての話になっていく。
一期のハイテンション&ハイテンポなやり取りが好きだった分、二期後半からのしっとりとした雰囲気は自分が本作に求めていた面白さからはやや逸れてしまった。
が、それは一期と比較した場合の話であって、そもそもアニメにおける卒業シーズンというか冬の寂しげな空気感が好きではあるので、みんなで海を見たあと9人以外誰もいない小さな駅舎で写真を撮るシーンなんかはエモ過ぎて死ぬかと思った。

あと二期の内容は全く覚えていなかったが唯一『Snow halation』をアニメで観た記憶だけはあったので、どこで出てくんのかなーと待ち構えていたらめちゃくちゃ「ここぞ!」というタイミングで出して来て、しかもフルで見せてくれるんだね。ラブライブ君のそういうところ好きだよ。

ただラブライブという大会自体は、タイトルになっている割にはあまり意義の見えない大会のまま終わっちゃったな。
全国からスクールアイドルが集まるアイドル甲子園という立ち位置のはずだが、μ's以外何をやっていたのか見えないので、μ'sがどれくらい凄いのかが実感出来ないのはちょっと勿体無いよな。
A-RISEとのやり取りは良かっただけに余計に。
まあでもそこを描くとなると他のスクールアイドルユニットのキャラや曲を用意しないといけなくなる訳で、コンテンツとして考えた時にそこまで対戦相手にコストを割く価値がはたしてあるのかっていうと…難しいな。
水島新司の「大甲子園」みたいに、別々の学校のスクールアイドルをメインにしたTVアニメを何シリーズかやったあとにそこで登場した全ユニットが一同に介するラブライブを開催してくれないかな。負けたユニットのファンから「うちらは引き立て役だったんか?」と叩かれまくりそうだが…うーんそれでも観たい。

大会の実態はわからんかったけど、12話ラストのアンコールはめちゃくちゃ良かったな。OPをクライマックスで流す展開はオタクとそうでないものを見分けるリトマス紙として運用されているが、1期OPを映像含めて伏線回収みたいな顔して使ってくるのは違法だろう。良過ぎ。

他のアイドルモノにおける“アイドル”と違って、”スクールアイドル”は学校に在籍している期間限定の、部活に近い活動だと思っていたので、まさかμ'sごと畳むとは思わなかった。当たり前のようにあの妹たちが新しく加入するんだと思ってたし、なんなら加入してる新生μ'sの姿も見た事ある気がしていた。幻覚か?
だがこの9人で終わらせたからこそμ'sは永遠となったのだ。
……まあ、めっちゃ映画に繋げるようなオチだったけどな。


重要なことを書き忘れてました…。
西木野真姫ちゃん、いや西木野真姫さんの事がどんどん好きになってきてる。このままだと負けるかもしれん。
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