<概説>
「好き」を知らない少女と、「好き」を受け入れられない少女。二人は些細なきっかけから交流することになり、いつしか想いをより深いものにしていく。二人の「好き」は結びつくことができるのか。もどかしいくらいに繊細な恋愛アニメーション。
<感想>
作品終了から一年経過しても熱がいまだに衰えません。
作中の心情描写はよくある深夜アニメーションの比ではない複雑さ。太宰だ芥川だといった人々がこじらせたような、「どうしろって言うんだ」と頭を抱えるような煩雑さです。
ただこのめんどくささこそが肝で、なにかとんでもない問題が起こらなくてもハラハラできるのがいいのです。
ちょっと一歩踏み出した。相手は一歩下がった。
ちょっと一歩踏み出された。私が一歩下がった。
じれったくもその理由がきちんと設定されている。だからこそ次はどうなってしまうのかと釘付けになる。
アニメーションは水族館デートのあたりで止まってしまっていますが、先が気になったなら是非コミックスで読了して頂きたい。
アニメーション二期があるのが結局は一番ですが。