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無限のリヴァイアスのkanacoのレビュー・感想・評価

無限のリヴァイアス(1999年製作のアニメ)
3.7
放送当時の鑑賞アニメ記録

当時は私もハマっていた!1999年にテレビ東京で放送された、視聴者の気分を落ち込ませることに定評のある鬱アニメ(`・∀・)ノイェ-イ!

ジャンルはSFロボットアニメではありますが、ロボットや宇宙がどうとかいう話よりも、宇宙船に閉じ込められた487人の少年少女たちがどのように生き抜いたかという行動・心理描写に重点を置いた、あまりにも重くて凄惨で心の苦しい群像劇です(`・∀・)ノイェイイェ--イ!

★★★★ストーリー★★★★
太陽の異常現象により地球が半壊した2137年。後の2225年、航宙士養成所リーベ・デルタが何者かの襲撃にあう。教官たち大人が全員死去した中、訓練生だった少年少女487人はリーベ・デルタ内部に隠されていた航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」に乗って避難。そして救助を待つ彼らだったが、何故か軍隊から攻撃を受けてしまう。少年少女たちは混乱しながらも迎え撃ち、そして密閉された極限状態である艦内で社会を構築し、指揮権や食料などの物資を巡り、熾烈でいびつな人間関係を築き上げていく…。(公式ホームページ、Wikipedia参考)
★★★★★★★★★★★★★

航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」に閉じ込められることになった少年少女たちは宇宙船の中で縮小した社会を築き上げていきます。

主人公はいますが主要人物が20名ほどの群像劇。物資の減少や治安の悪化、そして救助にくるはずの外部(=大人たち)からの攻撃という、不安定で膠着した状況からなる少年少女(15~17歳がメインで仕切っていく)たちの心情・行動の変化を描いており、それに伴い社会構成が変化していくのが面白いところであり鬱な部分。

友人関係から仲間へ、それが派閥へと膨れ上がり最終的には政権の争いへ。エリートによる政治、君主政治、民主政治、独裁政治へと次々と移り変わり、その一方で着々と侵食していく宗教…。

主人公の相葉昴治は頭脳も身体能力も普通の人間ですが、忍耐が強く驚くほどに平常なスタンスをキープできる少年。何かしらの能力が高い周囲の少年たちがそれ故に武力を厭わず過激化する中、一貫して正論、原則論を唱え続けます。この普通さは他アニメでは主人公補正となって武器になることもありますが、相葉昴治は普通ゆえに暴力的な政治や地に落ちた治安に対しての打開策などを打ち出せるわけでもなく、カリスマ性を持って収めるわけでもない。「事なかれ主義」寄りの主張に留まり事態が好転することがありません(少なくとも終盤までは)…。

そんな彼と荒れ果てた艦内の行く末は…。相葉昴治が、少年少女たちが最終的に導き出した答えとは…というような作品。

だった気がする🥳!(本当か?)

この重苦しい鬱アニメが夕食を食べる時間に放送されていたので、私を含めリアルタイム10代は😧😧😧😧😧な表情を浮かべなら見ていました。たぶん。(kanacoの偏見)

OPは有坂美香の歌う良すぎる神曲、サビが「光をあたえて やり方はわからないけど 違う場所へ行くために♪」の『dis⁻』。EDも同じく有坂美香が歌うバラード「かわいた瞳に 映る 影法師 青色の未来 揺れて きらめいた♪」から始まる『夢を過ぎても』。OPは本当に大好き😀💖
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