一話観て挫折していたが、改めて数話観てみたらとても良い作品だった。
萌え要素に隠れているが、人を想い慕う時の葛藤やその答えのような示唆を感じた。
個人的には、なにかしら切ない恋をしている人全員におすすめ。
ドラゴンである主人公は人間に恋しているが、所詮結ばれないことも人間の方が先に死ぬことも承知。
それでも少しでも近くにいたいという強い思いがある。
迎えに来た父親に、限られた一時期人間と一緒にいたところで意味がないと指摘されると、痛いところを突かれ苦しむ。自分が永遠に心変わりしないことを証明などできない。一緒にいることでかえって迷惑をかけるかもしれない。この辺も実際の長期的恋愛では誰もが悩む点だろう。
メイドなのでひたすら主人の帰りを待つのは時々寂しい。
主人は、ごく稀に頭を撫でるとか手をつないでくれるとかする。それは単に主人としての愛情。
住環境を用意してくれる。家事のお礼も言ってくれる。だがそれだけ。それ以上は望めない。
それでも奉仕し続け、それで満足している。
EDの歌詞に、「永遠なんかより尊い時間」とありそんなものないだろうと理解できなかったが、話が進むに連れ少しは共感できたような気がする。このEDの歌詞はとても良い。
二期にも期待。
