10歳の少年、アルの瞳にこの戦争はどう映っただろう。
大切な人たちが自分の目の前で知らず知らずのうちに殺し合い、死んで行く。
ただ漠然と格好良いと思っていた兵器が、人の命を奪うものだと認識した時に初めて感じる戦争の恐ろしさ。
目の背けようの無い現実に、打ちひしがれるアルの姿がとても心に刺さる。
そんな彼が一皮も二皮も剥け、少しだけ大人になれたのは、間違いなくバーニィとクリスという「大人」というものを言動で示してくれた人たちのおかげだと思う。
この経験を通して、その後のアルがどんな大人になるのか。
アルの成長がとても楽しみな終わり方だったと思う。