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戦う司書 The Book of Bantorraのaiaiのレビュー・感想・評価

戦う司書 The Book of Bantorra(2009年製作のアニメ)
4.8
NETFLIXとか、サブスクリプションで世界中に配信展開し、その世界観の真価を問うて欲しいオススメアニメの一つです。
~世界に通用する世界観 vol1~

人が死ぬと魂は本になる。

その本が所蔵されている図書館が、
「バントーラ図書館」

バントーラ図書館の図書館司書は、超人的な特殊能力をもっていて、
「武装司書」
と呼ばれる。

なぜ、「武装」なのかというと、制度に反対する宗教勢力が存在し、連中は人間自爆テロを使ったり、破壊を目論む。

その勢力と戦い、図書館を守る役目を担うので、「武装司書」と呼ばれる。

武装司書にはいろんな能力者がいる。

数秒後を予知できる能力をもっている武装司書がいる。
予知できるということは、リスクを未然回避できるわけで、例えば数秒後に自分が撃たれると予測できれば、銃弾を避けることができる。

バントーラ図書館 館長代行「ハミュッツ=メセタ」は最強の武装司書。基本、彼女がこの物語をドライブする主人公。

冷徹でセクシー、だがその思想は危険。

なのにちょっぴりお茶目でかわいい点もあって・・・
そんな役どころを声優の朴璐美が見事に演じている。
これがすごくハマっていて、朴璐美ファンになってしまった。

— 世界観は秀逸だが、好き嫌いが分かれる作品か・・・ —

注意点ではないのだけど、全体的に比較的暗め(と思う)

特に話しが後半話にすすむにつれ、武装司書らが「病む」描写がだんだん多くなる。ここでいう病むとは、自らの立ち位置とか、世界に対して自分の存在を考えあぐねるという意味。

ラスト近辺は正直もの悲しい。

図書館含め、この世界の背景や歴史、思想面に謎が多く、シーズン通して全てが明かされることは無かった。
そのあたりが低めの評価につながっているかも(もちろん、自分のように高い評価もある)

これが他のアニメとは異なるこの作品の真骨頂だと自分は高く評価しているので、ぜひ観て欲しい作品のひとつであるが、好き嫌いの分かれるところかもしれない・・・

できれば、原作(未読)にはもっと詳細の説明とかありそうなので、OVAなりしてもらえると嬉しい。
また、話数が27話と比較的多めなので、デジタル再編集版なんかも有りかと。


ちなみに・・・

昔、別のところで書いたレビューに、主役のハミュッツ=メセタの胸が大きいのがいいとか、すごくこっ恥ずかしいこと平気で書いてた(笑)
いやぁ、デジタルタトゥーってほんと怖いですね。
「ネット司書」がいたら暖かく見守って欲しい(笑)
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