{ii}この世で儚い(はかない)もの、夏の雪、冬の花、そして人の夢。
~歌と紐づく作品vol2~
Aimer:「あなたに出会わなければ 〜夏雪冬花〜」
比較的エメの初期の曲で名曲にして代表曲。
ユーチューブではオフィシャルチャンネルのLIVEバージョンをオススメします。
MVのチャンネルもあるにはあるが、岡崎体育の『MUSIC VIDEO』じゃないけど、MVあるあるで、何を狙ったのかクリエーションが飛躍し過ぎで、内容が歌詞とかけ離れ過ぎてる。
それでこの曲が使われているのが本作、「夏雪ランデブー」
決してMVのような内容ではなくて(笑)、切ないラブコメディだ。
島尾六花っていう花屋の女性店長がいて、彼女は未亡人。
その花屋にバイトに入ってる葉月くんが店長に恋をする。
なんかあるあると思ったら、ここからが、イリュージョン。
六花の死んだ旦那の島尾が成仏できずに幽霊となり家にうろついていて、どういうわけか、バイトの葉月くんだけには島尾が見えていて、しかも会話もできるときた。
コメディタッチだけど、後半になると葉月くんが幽霊の島尾と交渉のうえ、自分の体を貸すことになる。
体は葉月くんだが、魂は幽霊の島尾という韓流ドラマの『還魂』状態で、六花と会話をすることになり。。。
“ランデブー”はフランス語で、恋人のデートを意味するが、宇宙空間で別々の軌道上にある宇宙船どうしが接近する際にも使われる。
“夏”と“雪”は恋人ではないし、むしろ普通は出会うことの無い縁遠い関係。
それは、現実世界の六花と、死んだ旦那の島尾にも言えること。
彼らはもう別々の軌道にあり、両者が再会することは奇跡に近い、儚いランデブーだった。