三樹夫

SSSS.DYNAZENONの三樹夫のレビュー・感想・評価

SSSS.DYNAZENON(2021年製作のアニメ)
3.9
このアニメがやりたかったことは明確で、それぞれトラウマを抱えたキャラがトラウマと向き合い折り合いをつけ大人になるという、大人への成長を描いた青春群像劇となっている。というので観ていてかなりエヴァみを感じる。ただしダイジェスト感があるのは否めない。学校で浮いて馴染めないちせが、パイロットでもないためガウマ隊でも疎外感を感じていたが、ゴルドバーンとの出会いで前進するというエピソードはかなり駆け足であった。メインの中でトラウマとの向き合いをじっくり描かれていたのはゆめぐらいとなっている。青春群像劇にするにあたり、作中の高校生がする会話を、現実の高校生が行っているようなリアル会話にするというのに注力しているよう思えた。実際には現実の高校生が行っているようなリアルな会話ではないが、他のアニメの高校生キャラの会話とは雰囲気が異なっている。

『電光超人グリッドマン』はウルトラマン+勇者シリーズで、前作『SSSS.GRIDMAN』から今作へと製作されるにつれ勇者シリーズ要素が強くなっている。今作はウルトラマン要素2の変形合体ロボ要素8のと、ロボ要素がかなり強い。全部変形合体と、変形合体ロボアニメのこういうのでいいんだよを満たしてくれる。

よもぎはめっちゃ良い奴。聖人かなんかかな。ずっと名字のさん付け呼びがエモい。告白するシーンは『ウルトラセブン』の史上最大の侵略(後編)かな。
三樹夫

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