ひらまさ

アイカツ!のひらまさのネタバレレビュー・内容・結末

アイカツ!(2012年製作のアニメ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

お弁当屋の娘・星宮いちごは、なんてことない普通の中学1年生。
アイドル好きな弟のらいちと、同じくアイドル博士である幼なじみの霧矢あおいと一緒にブレイク中のスーパーアイドル・神崎美月のライブを見に行ったことでアイドルに夢中に!
そんなとき、あおいから美月も所属するアイドル学校・スターライト学園への編入試験を勧められる。
一緒に合格できた2人は、試験のステージで着たドレスのカード・アイカツカードを用いて憧れの美月ちゃん目指してアツいアイドル活動、『アイカツ!』をスタートする…!
様々なアイドルたちと一緒に"憧れ"を追いかける、はじまりの物語。

私の大大大好きなアニメのひとつです。
子供向けと侮るなかれ、非常に胸を打たれるストーリーと最強の楽曲で楽しめる作品でコンテンツ群です。
ぜひ触れて欲しい…!

初見時はいちごちゃんと同年代の中学2年生だか3年生とかで、さすがにデータカードダスなんかは卒業して…。
何かのアニメにハマってオタク街道へ落ち…痛々しい青春時代を送りつつ、
今子供向けで流行ってるの何?アイカツ!だって〜笑!とかふざけながら誰もいない夕方のショッピングモールで友達と100円ずつ筐体に入れて初めてDCDのアイカツ!をプレイして、「カレンダーガール」を聞いて「何!?このすっごくかっこよくてかわいくて、歌詞もすっごい刺さる曲は…!」と思ったのがアイカツ!との出会いでした。
そのあと、曲を調べに調べて聞いて、CDをレンタルショップから借りてきて…DCDにお小遣いもお年玉も費やして、そしてアニメを見て。
とてつもなくふざけた出会い方でしたが、私の人生を大きく彩ってくれた作品だと思っています。
2回目の鑑賞でしたが、改めて楽しんだ部分もあったのでいろいろ噛み締めつつ感想を書いていこうかと!

まず、最初はアイドルとして大事な部分を9話までかけて描いています。
サインやファンとの触れ合い、美月ちゃんに密着してアイドルは表でキラキラしてるだけじゃなくて、裏で血の滲む様な努力をしていること…。
アイカツ!は女の子向けの作品ですが、そういう泥臭い努力・友情・勝利(ここは薄いかも)を根底に描いている作品だなと感じます。
5話『ラン!ランウェイ!』で登場する紫吹蘭ちゃんも、最初はクールなライバル的キャラかと思いきやだんだん打ち解けて…ソレイユを結成するまでの流れも友情が美しいですよね。(オーディションで加入しといて即脱退っていいのかよ!ともなりますが)
そして16、17話『ドッキドキ!!スペシャルライブPART1/PART2』でなんといちごちゃんが美月ちゃんと一緒にステージに立つことに!
ここで美月ちゃんから「いちごのことは後輩とかじゃなくて、同じステージに立つライバルで同等の立場だと思っている」と告げられます。
それまで憧れの対象だった美月ちゃんから、同じくライバルの美月ちゃんになるのですよね。いちごちゃんが限界を超えて頑張ったいい回だと思います。

そして隠れた神回24話『エンジョイ♪オフタイム』!忙しなくアイドル活動を頑張るいちごちゃんたちですが、この回は『オフ回』らしくゆったりとオフの一日を描いているのが特徴です。
この空気感がなんとなく新鮮で、こっちもリラックスできるのですよね。
そして31話『母の日はアイドル!』ここで最終回付近へ向けてのフラグが張られるのですが、公園のステージでのいちごちゃんとりんごママのやり取りが大好きです。
ここで2人でWake up my musicを歌うのも…。この曲をいちごちゃんと歌えること、これもまた歌詞にも込められている意味があることなのだと思います。
いちごちゃんはりんごママの横顔に何を想っていたんだろう…。

次に35話『涙の星』で、美月さんが結成するユニットのオーディションのためいちご・あおい・蘭の仲良し3人組がオーディションで競うことに。
ライバルだけど友達で、互いを想いあえる関係…3人の絆がこの回で深く描かれています。
そして40話『ガール・ミーツ・ガール』。いちごとあおいの出会いを描いたお話なのですが、出会い方も踏まえてこの2人で「Wake up my music」を歌うことの深さ…。美しい回です。

そしてそして終盤47話『レジェンドアイドル・マスカレード』、48話『Wake up my music♪』!
とてつもなく素晴らしい神回です…。
美月さんがマスカレードに憧れてアイドルになった経緯と、がんばりすぎで倒れてしまう美月の代わりにステージに立つマスカレードの2人。
美月ちゃんはここまで燦然といちごちゃんの前に輝く月のように、遠く輝く確かな存在として描かれてきましたがここで初めての弱さを見せてしまいます。
そして、その輝きのためにどれほどキツくても倒れてもファンのために頑張っていたことも。
その美月ちゃんが憧れていたマスカレードに助けられること。
『憧れは、いつだって力をくれる。だから私も頑張らなきゃ』
と美月ちゃんは劇中で言います。
美月ちゃんもマスカレードに憧れていて、マスカレードを目指して走っていて、そのトップがいなくなって今度は自分が先頭になっていて…そして今度は自分に憧れて走ってくれるいちごちゃんがいて。
ああ、この『憧れの力』は続いているのだと感じさせてくれるとてつもない回です。
そしてまあフラグ立ててたし…という感じで回収されるミヤの正体!
マスカレードの2人の関係性も素敵だな…と感じた神回でした。

そして最終回。かえでちゃんからいちごちゃんが留学することを告げられるあおい姐さんの切なさよ…。
留学の報を聞いて、1番泣きたいのはあおい姐さんのはずなのに泣いちゃったおとめちゃんに対して「多分泣くときは今じゃない!いちごが選んだんだもん、応援しよう」と声をかけるところ…。
本当に最後の最後まで寂しいはずなのにいちごちゃんに涙を見せなかったあおい姐さんと、蘭に「もういいんじゃないか?我慢しなくても」と言われて涙が溢れてしまったあおい姐さん…。
1期最終回にカレンダーガールが来るのも非常にもう…なんなんですか!?このアニメは!?という気持ちにさせてくれます。
いや〜、素晴らしい1stシーズンでした!
2ndシーズンも改めて大きな感動の波がやってきますが、楽しんで鑑賞したいと思います。

と、熱い愛のあまり熱のこもった長文となってしまいましたが…。
ちなみに推しはユリカ様とりんごママです。
カレンダーガールは本当に名曲ですね、ありがとう田中秀和…。
1stシーズンはまだ3DモデルがDCD寄りになっておりテレビサイズで見るにはポリゴンが低く、表情やアームの動きなど固い印象でイマイチかわいさがないのですが2ndシーズンからは最強メチャクチャかわいい出来良すぎ神3Dモデルが観られますのでご興味のある方はぜひアイカツ!鑑賞してほしいと思います。
2ndシーズンも楽しむぞ〜!
ひらまさ

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