ゼロさんの映画レビュー・感想・評価

ゼロ

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ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)

4.8

試写会にて鑑賞。

忘れていた大切なものにきっと出会える。

邦題よりは、原題である「IF: IMAGINARY FRIENDS」の方がしっくりと来る題材でした。イマジナリーフレンドの一人が「ブルー」
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.1

誰も暴いてはいけない、死の秘密--

五十嵐律人さんによる同名小説を映像化した作品。法廷ミステリー作品として、しっかりと作られているので、二転三転するのは良い。

前半は法律家を目指すロースクールの裁
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.8

この男が、世界を変えてしまった。

突き抜けた作家性とメガヒットを両立させる鬼才・クリストファー・ノーラン監督の作品。今回のテーマは、世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.9

こういう謎解(かけひ)きは、得意だろ…?

春の風物詩となっている国民的アニメ「名探偵コナン」シリーズの27作目。今回の舞台は函館です。ラッキーピエロや函館山の夜景などご当地ものが多く登場します。
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

青春も延長できたらいいのに。

同名漫画を実写化した作品。交わるはずのない合唱部部長・岡 聡実と四代目祭林組の若頭補佐・成田 狂児がカラオケを通じて、青春していく物語。

中学生とヤクザのバディもので
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

扉の向こうには、すべての時間があった―

2016年に「君の名は。」、2019年に「天気の子」、そして2022年に本作が公開されました。どの作品にも共通していえるのは、現実を超越している映像としての美
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

勝手に逝った、あんたのために。

平庫ワカさんによる同名漫画を実写化したもの。タイトルになっているマリコ役を奈緒さんが演じ、主演のトモヨ役を永野芽郁さんが演じています。

物語としては、TVのニュース
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

地球がくそヤバい!

浅野いにお氏が連載していた同名漫画の劇場アニメーション。原作が全12巻あるため、映画を1本ではなく、2本に分作している。今回は、前章。意外にもキャリアのある氏の作品で、初めてアニ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.2

マーベル発の本格ミステリー・サスペンス。

ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの第4作目。表題になっているマダム・ウェブが主人公で、彼女は予知夢を持っているマーベルキャラクター。

キャッチコピーに
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.0

きっと、”人生の宝物”になる。

辻村深月さんによる同名小説をアニメーション映画にしたもの。原作の単行本が558ページもあるのに、116分に見事にまとめたと言える。

原作既読である感想としては、作品
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

死から甦った無垢の女性 彼女が旅の果てに知った真実とは。

芸術とアーティストな雰囲気を前面に出した寓話のような物語でした。R18+の指定を受けていることに違和感がないくらいに、ベラ役のエマ・ストーン
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ザ・インフェルノ(2017年製作の映画)

1.0

女たちは、地獄を見た。これはあなたの想像を超えた実在の事件。

ホラー映画かと思って鑑賞しましたが、ただ中途半端に胸糞悪いグロ映画でした。

あらすじとしては、アンドレアたち女性4人が、田舎にある叔父
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.4

すべては夢見ることから始まる。

ロアルド・ダール原作の児童小説『チョコレート工場の秘密』に登場するチョコレート工場の工場主ウィリー・ウォンカの若き日の冒険を描く物語。全編に渡り、ミュージカルが多く、
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.6

さあ、世界一オカシな工場見学へ!

ティム・バートン氏らしい独特な世界観で描かれるファンタジーミュージカル映画。ミュージック部分の全てを、ウンパ・ルンパが担います。

物語としては、世界中で大人気のウ
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

運命は、誰と組むかにかかっている。

同名のRPGを原作とした映画。原作のゲームはプレイしたことありませんが、誰でも楽しめる王道ファンタジーな作品でした。

ファンタジー世界ではお馴染みの襲ってくるド
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

おとなもこどもも、おねーさんも。

説明不要の国民的なゲーム『スーパーマリオ』シリーズをイルミネーションと共同制作したアニメーション映画。ゲーム映画の最高峰であり、究極のファンムービー。

映画となっ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

戦後、日本。無から負へ。

ゴジラ生誕70周年記念作品。ゴジラシリーズ前作品である「シン・ゴジラ」よりも万人受けする作品なので、おすすめしやすい。

舞台は1945年。主人公の敷島浩一は、特攻へ向かう
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正欲(2023年製作の映画)

3.3

観る前の自分には戻れない。

朝井リョウさんのデビュー10周年記念作品を映像化したもの。時代を切り取る朝井リョウさんの作品らしく、「普通」「ダイバーシティ」「常識」を問う作品となっていました。

物語
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.2

また、月曜日がやってくる。

ワンシチュエーションのタイムループの傑作。この作品は、日本にしか作ることができず、全てのサラリーマンが共感できる痛快なコメディ作品。正直、表題から泣けて、胸が熱くなる作品
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.1

この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい。

ホラー映画だけど、ヒューマンドラマとして観ることができる本作品。ネタバレ厳禁な作品ではあると思いますが、どちらか
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成れの果て(2021年製作の映画)

3.2

姉が婚約したのは、絶対に許せない男だった。

事件の本質よりも、村社会の閉鎖的な状況を上手く映像化しているな…と感じました。調べてみると、原作は舞台作品。確かに河合家でトラブルが起きていましたが、言わ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

二人は殺し屋。その正体は。

ほのぼの系女子高生殺し屋映画でした。社会に適合できない女子高生の二人の日常と非日常を上手く描いており、面白かったです。

原作があるんじゃないか?と疑うほどに、杉本ちさと
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.0

この殺人事件の犯人は――人間か、亡霊か。

ケネス・ブラナー監督・主演の映画エルキュール・ポアロシリーズの第3作目。副題にもなっている「ベネチアの亡霊」をメインにしたミステリ映画。

今作の舞台にもな
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.4

ようこそ、最先端のカオスへ。

第95回アカデミー賞において、作品賞、監督賞、主演女優賞など7部門を受賞した話題作。多元宇宙であるマルチバースの可能性の物語。

主人公のエヴリン・ワン・クワンは、コイ
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.1

女児誘拐事件。 その真実は、二人だけのもの。

久々に心震える邦画を観たな…というのが感想。原作は、第17回本屋大賞受賞作にも選ばれている凪良ゆうさんの同名小説。「誘拐犯」と「その被害者」という陳腐な
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.5

絶叫を楽しめ。

2018年公開の映画『MEG ザ・モンスター』の続編。前作よりもジェイソン・ステイサム氏のアクション要素が強化され、ダブル主人公なのかウー・ジン氏の活躍が目立つ。サメ映画として観ると
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.6

〈現実〉か〈悪夢〉かー

完璧な街が舞台のユートピアスリラー。主演は「ミッドサマー」にも出演しているフローレンス・ピュー氏。役柄としては、若くて献身的な主婦であるアリス・チェンバーズを熱演。

物語の
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.2

不可能に挑め。

ガル・ガドット氏が主演兼製作を務めるNetflixで配信作品。劇場公開作品と遜色ない作品で、スパイ・アクション映画の王道を行く。

『ミッション:インポッシブル』シリーズの製作も請け
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.1

事件の真相は、初恋の中に沈んでいる。

ミステリーだと思って、鑑賞していたのが良くなかった。たぶんラブストーリーだと観るのが正しくて、ミステリーとして観ると違うな…と思えるような作品。

原作は、20
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.2

この娘、やっぱり変だ。

あのオチで終わらせた「エスター」の2作目。1作目を観ている人は、彼女のネタバレを知っているのもあるのか、本作は前日譚となります。副題にもある「ファースト・キル」から分かるよう
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

人生とは選択の連続だ。

『ミッション:インポッシブル』シリーズの第7作目。イーサン・ハントを演じるトム・クルーズ氏の怒涛のアクションは観ていて気持ちが良い。またシリーズ初の2部作ではあるものの、キリ
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ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック(2014年製作の映画)

1.5

ファミコンを愛した全ての人たちへ。

バラエティ番組『ゲームセンターCX』の映画版。副題になっている「マイティボンジャック」を中心に、ゲーム番組とドラマが交互に流れ、最後に時空を超えて 小さな奇跡を起
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

1.7

願いを叶えるためには、代償が必要。
さあ、あなたの願いは?

蜷川実花監督らしい映像美を追求した作品。原作はCLAMP先生による同名漫画を実写化したもの。原作にあるあやかしの雰囲気を忠実に表現しており
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.4

変わるモノ。変わらないモノ。そして、変えたくないモノ。

キャチコピーがこの作品の全てを表現しており、シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースのラストを飾るにふさわしい作品でした。終盤のオチを見る限り、
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

運命なんてブッつぶせ。

2023年最高峰のアニメーション映画であることは間違いありません。またスパイダーマンだからこそ、実現できた物語だったと感じます。上映時間140分を余すことなく描き切った傑作だ
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HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)

3.6

頂上(テッペン)は、ふたつもいらない。

面白かったです。「HiGH&LOWシリーズ」は初見であり、「WORST」は映画2作見た記憶があるくらいしかないけど、ヤンキー映画としての質が高く、驚きました。
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