この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい。
ホラー映画だけど、ヒューマンドラマとして観ることができる本作品。ネタバレ厳禁な作品ではあると思いますが、どちらかと言えば、そこまでの過程で心揺さぶられる作品なのかな。
物語としては、死者が見える少年・コール・シアーと彼をサポートする小児精神科医・マルコム・クロウの体験する「未知の世界」と二人の交流、そして少年が自分の持っている秘密と向き合う物語。
冒頭で小児精神科医・マルコム・クロウが多くの子供を救ってきたが、救うことのできなったヴィンセント・グレイという青年が現れ、自殺をする。マルコムは、自分の仕事に誇りを持っていたが、全てではなかった。
それはマルコムは妻のアンナから無視される日々から想像がつく。妻との関係が冷めきったのは何か？苦悩している中、少年のコール・シアーと出会う。少年の姿がヴィンセント・グレイと重なり、罪滅ぼしをするために、少年と向き合い、そして事実を知り、苦悩する。
登場人物の多くが、大切な人と向き合うことを恐れて、先延ばしにしている。作品としてはミスリードを誘う作りになってはいるのですが、そのミスリードの演出が丁寧であり、そこに至る人間ドラマもまた素敵で、最後のオチは、驚きと悲しさがあるものでした。
他にもコール少年の母・リンとのおばあちゃんのエピソードなど、泣かせるところが多かった作品でした。
