cさんの映画レビュー・感想・評価

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いまを生きる(1989年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ネタバレを知りすぎていて感動するシーンがほぼ再現になってしまった; ;

90〜2000年代ぽい撮影と編集の仕方
詩やアメリカ文学の力強さ壮大に広がる未来に向けた言葉が多くて良かった。学校や社会の中
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.2

「幸福なラザロ」、このタイトルに託した監督の意図は何だったんだろう、と考える。

ラザロが考えていること、信じていることは誰にもわからず、彼が最も求めていたことは果たして何だったのか。ラザロはこの世の
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

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「愛情を受けたり、人を妬んだり、恐れを抱いたり――彼らもみな、人間的な性質を持っていた。そして、ある意味ではそれが、彼らの行動をより一層恐ろしいものにしているのです」


「私たちは皆誰しも人間である
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

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全然レスリー・チャン(概念)の事をまた好きになってしまう。
ノーランと小津のシーン笑ってしまうんだけど、結構これは共通点のあるあるぽくて良かった。

一人一人の人物が脚本や演出のために書かれたフィクシ
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

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想像していたよりプロットがしっかりしていて、王道アメリカ映画の雰囲気もありながら結果や目指すエンディングも導かれていた。

ちゃんと最初から知識だけあるホモソーシャルなヤンキー感が丸出しで良い。
90
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異人たち(2023年製作の映画)

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演出や描き方があまりにも鋭すぎて精神的に辛くなってしまって途中までしか見れなかった 

Here(2023年製作の映画)

5.0

映像から伝わる静かな「生」、音、水はまさに一体一で見る人を取り込む。
彼らと同じ目線に立ち、わかち合うことがいかにまた自分を取り戻す手段であること、そして同時に最も恐い手段であることを再認識させてくれ
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.2

映像、色彩、家具が素敵だった。あの頃のパリを思いを馳せる映画でありながら停滞はさせずに進むこと、人を知ることを描いていると思う。

アスファルト(2015年製作の映画)

4.3

余白と描き方や静寂が良かった
全体的に映画で空はつねに曇り空だったが見終わった後はそんな気持ちはかすかに消えていく

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

連鎖。1人の人間、社会、体制を揺るがした大きい時代の中にあった出来事について描いてはいるけれど、ミリ単位で人が社会の間で揺れ動くジレンマを捉えて描いた作品。

善悪と倫理観は人が物事を決定する場からは
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

好みではなかった。
軍で地位を築いた退役した人が障がいや怪我を理由に、周りの人への加害性を正当化し、説教するし、普通に内容が長い。冒頭から中盤まではそれに付き合わされ、終盤で意志のある説得や言葉を伝え
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荒野にて(2017年製作の映画)

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アンドリュー・ヘイの人を描く事に対する真摯さと揺るぎないその意志をまた強く感じた作品だった。

数年前に見たら凄く揺さぶられてしまったのではないか、と思った。狭苦しく敷き詰められたフェンス、広がる荒野
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12日の殺人(2022年製作の映画)

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映画内のホモソーシャル、ミソジニーのジョークを実際に笑ってる観客が周りにいて、まさに映画のテーマである社会構造の問題の革新を突いてるなと思った

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

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めちゃくちゃ予算ありそうな映画だったのにこんなに平凡な感じになっちゃったのすごい

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

エンドロール始まった瞬間、めっちゃ涙溢れた。

2年待った価値のある素晴らしい映画。
Part1はプロローグで固定したカメラワークが印象的だったがPart2はそれとは異なるプロセスで主人公ポールがフレ
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

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庭や海の景色がもたらす静寂や軽やかさはあるのに、それと対比して異常に人間の感情が全部生々しくてスゴイ。結構疲れた。傷つけられて終わるんじゃなくて確かに進む意志がある終わり方が良かった。

エリック・ロ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

2021.10.15
2024.03.08 再見
見た事あるのに圧倒的にまた呑み込まれた。
先行上映開始前に再見。自然に争うのではなく、共に共存し、歩む人の在り方を丁寧に描いていると思った。音楽によ
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ある男(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

絶対、映像と編集の仕方次第でもっと深く掘り下げる事ができたのでは?という感じだった。

安藤サクラが演じる妻がメイン登場人物かと思ったが、正直それよりも明らかに原の息子が父親だと思って接していた血が繋
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珈琲時光(2003年製作の映画)

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ホウ・シャオシェン監督作品らしさのある”一次停車”が現れている『東京物語』オマージュの作品。

あまり語らず、東京の街で交差する電車、喫茶店の端っこ、古本屋。登場人物も、セリフの言葉も社会的に「何がど
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

かなり演技派な作品、ストーリーや終わり方も良かったけれど、一番凄くてメインに来てたのはあまりにも主人公が本当にいる人のかのようでリアルさになってしまう。
『レッドロケット』も見たけど、絶対に観客側から
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.0

描き方とストーリーは面白かったけれど、『The Bear』(一流シェフのファミリーレストラン)が最高級レストランドラマとして爆誕したため今作はそれと比較するとリアリティは同じぐらいだが、テンポや描き方>>続きを読む

Valimo(2007年製作の映画)

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映画館の映像、世界で初めて動画として撮影された映画のような何かだった気がする。

色と人の座る位置と構図がカウリスマキ。

ナイルの娘(1987年製作の映画)

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漠然と抱く将来への不安、途中停車時のような雰囲気を若者の主人公の感情に乗せて撮るの描くのが上手いなと思う。ホウ・シャオシェンの撮るドライブシーン好き。

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