そう。見つめ合うのではなく、
同じように前を向くんだ。
物語にバッドエンドはないのである。
なんというか、良いDJのような演出だった。
韓国の若者のフラストレーションをそのまま表したような冷たく青白い質感。
その中で時折入る、丁寧な陽の光。
ランチコート、ナローマフラー、ブルージーンズ、スーパースター、そして赤い手袋。
ファーストシーン。襟が内側によれている。嫌でも気づくほどの意図的な演出。
終盤にそれが繋がることも嫌でも分かる。
でもそれはあまり重要ではない。
エネルギーの放出先のバリエーションが豊富。演技が演出をコントロールしてるレベル。
エポなしのm65ジャケット。
斜めがけのバッグを多用し、肩に引っかからないように。マイケルカプランの小技が光る。
その他、衣装術多数。
演出や音楽が大味なだけに、そういった細かい箇所に注目したい。