友二朗さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

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第18回部室上映会にて。

リンチの良さほんまに分からん。
たぶん生理的に無理。

砂漠の上、車のヘッドライトでのラブシーンは凄い感情になった。

ロストハイウェイホテルのシーンBGM好き。

「実際
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.4

「美は全てではなく唯一」

第18回部室上映会にて。

天然の美とナルシシズム。
願いからのカニバリズム。

ジェシー 16歳
とにかくエル・ファニングが美しい。
クレオパトラみたいなメイクの時ほんま
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.3

「電車は来ないよ」

生きる。生きてゆく。
失って初めて近くなる。

なんだろうこの映画は。
感想の言語化が難しい。

イアホンなしで歩きたくなる。
街の音を人の声を感じたくなる。

海で朝を迎えたく
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.8

「必ず助ける」

ああもう最高。
俺達のマイケル・ベイ。

観終わった後、頭を使ったのか使わなかったのか分からない。刺激物をひたすら浴び続け自分にとって何が刺激なのかバグってくる。

何を見せられたの
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少年の君(2019年製作の映画)

4.6

『君は空を飛びたい』

『We are all in the gutter,
 but some of us are
 looking at the stars.』

"守る"の意味。
高考(ガオ
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LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘(2019年製作の映画)

3.6

「愛という名の媚薬」

不二子による逆LEON。
ルパン、珍しく暗殺依頼。

改めてキャラクターを好きになるシリーズ。とにかく台詞が良い。

クライマックスの長尺アクションに痺れる。
不二子らしくない
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モービウス(2022年製作の映画)

4.1

「生まれ変わったんだ」 

魂の反響。
原始的な目覚め。

ハードルが下がっていたからかめちゃくちゃ良かった。誰が観ても一律の面白さを感じられると思う。とっても綺麗な作品。

何よりモービウスを好きに
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ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

「いつも想ってる」

🌹2022 BEST🌹
もう流石に決まった。

20年間で観た映画で1番泣いた。夜と人生に浸りたくて歩いて帰ったが、その間もずっと涙を流していた。スクリーンから惜しみなく溢れ出る
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

3.3

「forgive +forget」

遥か壮大なセラピー。
実話に基づく怪物の世界。

ポストアポカリプス、誰もいない街にポツンと生きるオーブリー、亀、クラゲ、そして怪物たち。

オーブリーの心情をそ
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.0

「I ♡ KITTENS」

考えるな、感じろ。
史上屈指の脳筋爽快ムービー。

いやもう最高だった。
2時間ずっとアクションしてるし演出からキャラから何までが濃い。正にコッテコテのミルクシェイクを飲
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

4.2

「変わらないもの」

重みある一本。
行き場のない悔しさと悲しさに涙が止まらなかった。

恋愛/病気というよりこれは『人生』というジャンル。それぞれの考え方や生き方にもれなく納得できる。

ーーーーー
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.3

「罪人よ 己を姿を見ろ」

人間からの転落。
死者と逢う方法。

間違いなく傑作を観た。
全身全霊で御伽の世界を浴び続け、何度震えたか分からない。

妥協のない美術・衣装が魅せる唯一無二の世界観をミュ
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LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(2017年製作の映画)

3.6

「覚悟いたせ」

肉を切らせて骨を絶つ。
無音の世界。見切りの境地。

格好良いしか感想が出てこない。一般に理解し難い意地と信念。その切先こそが侍であり、漢なのだ。

冒頭カジノシーンのルパンの背中、
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.1

「この世界の彼方へ」

終わらない夢。
響き渡る人生賛歌。

観た後の突き抜けるような爽快感。
極めて幸せな110分間だった。

彼らの歌に勇気を貰い、生きる上で次の瞬間に望む希望が湧く。綺麗事を信じ
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.5

「二つの恋のようなもの」

最高の修羅場。
怒涛のワンカット長回し。

世界にまた一つ、素晴らしい作品が誕生した。期待を裏切らない今泉・城定監督。なかなかハードなプロジェクトだったと思うがファンにとっ
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オーディブル: 鼓動を響かせて(2021年製作の映画)

3.5

「🤟: I love you」

ろう者文化に触れるというより、アメリカの文化を見ていて楽しかった。

そのくらい別に意識することでもないのだ。情報の捉え方が違うだけで自分も彼らも同じく感じ、考え、苦
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

3.9

「時間の予算化」

これは観るべき。
観た後で世界が変わった。

ネット社会に生きる自分。スマホがないと、SNSを確認しないと生きていられない。実際そうだ。しかしこれを問題と気づけていなかった。という
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ジョシュア: 大国に抗った少年(2017年製作の映画)

3.7

『闘わないか』

元 学民思潮 代表
黄之鋒(ジョシュア・ウォン)

TEENAGER vs SUPERPOWER
UMBRELLAS vs TEAR GAS

日本のニュースで一時期、周庭(アグネ
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

3.5

「fight for true.」

極めて濃密。
よくぞこれを世に出せた。

森達也× 望月衣塑子

メディアのメディアたる役割。
誰が良いとか誰が悪いとかじゃない。

物凄く沢山言いたいこと、とい
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ロスバンド(2018年製作の映画)

4.9

『夢を追いかけろ』

全世界の音楽好きへ。
全世界の悩める若者へ。

愛すべき人生へ。
今しかできない"若気の至り"を。

何から何までが最高。
青春×ロック×ロードムービー。
もう唯々素晴らしすぎて
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

4.0

「盗みの美学」

エンタメの極み。
豪華絢爛 至福の117分間。

あらゆる方向に手を伸ばし、実際掴んで見せている"実力ある"リッチで強欲な作品。ローマ、サルデーニャ島、バリ、ロシア、ロンドン、バレン
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.9

「愛を否定するな!」

め〜ちゃくちゃ良かった。
今泉×城定とかもはや鑑賞は義務。

大学で大阪に出てきて、それはそれは楽しいが地元にいたらトーホーシネマズしかない。観れる作品が限られすぎてて恐らく窒
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

4.4

『魂の伴侶』

愛の伝え方。
恋の落ち続け方。

うわ〜観て良かった〜!
なんて気持ち良い余韻だろうか。

恋人と一緒に観たい。
ゲラゲラ笑って最後には静かに隣を気にしていたい。映画って素敵。

相手
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

「希望が必要だ」

復讐と復讐のすれ違い。
"ヒーロー"に目覚める瞬間。

待ちに待った。
全アメコミヒーローでバットマンが1番好きなのでどんなに不評でも愛を貫こうと決めていた。だがしかし、こんなおこ
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

5.0

「世界は生き延びる」

1985、ニクソンの任期延長時代。
ヒーローチーム結成、ではなく条約による文化の衰退、そして引退のその後を描く。

重厚的で複雑な展開。
自分の癖に刺さって仕方がない。

思っ
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顔のない眼(1959年製作の映画)

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「新しい人生」

第17回部室上映会にて。

痛い!やだ!無理!
手術シーンまじ無理。

イヤ!

深いテーマ性に運ばれる事を期待していたがそういったものは特に感じられなかった。自分の感受性の問題かも
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.6

「映画が虚無なのだ」

第17回部室上映会にて。

【理不尽 絶望】詰め合わせセット。
ここまで来たら清々しい。胸糞すぎて逆によくぞここまで振り切ってくれたとありがたく思える。

「あの時こうしていれ
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

2.8

「I don't know who I am.」

誰も幸せにならない。
ついに終わってしまった。

X-メン、D'Bari、マグニートー、そしてダークフェニックス。衝突する四つの勢力。個人的には終盤
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.3

「これが人生というものだ」

さらばウルヴァリン。
贖罪の果てに飾る有終の美。

まず何よりもR15で戦闘が残酷になり、ダークな雰囲気に全身全霊で浸ることができる。"こんなローガンを見たかった"という
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X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.5

「You're X-Men.」

世界の終焉。
繋ぎ繋がれてゆく意志。

ここまでくると何処かゆったりした気持ちで物語を観ている。今まで何度地球を救ってきただろう。繰り返される最終決戦と変動する世論に
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X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

3.9

「希望は絶えない」

未来を掛けて過去へ。
そして始まる新たな世界。

なんて凄い、斬新すぎる物語の展開構造。ワクワクしてたら2時間経っていた。ほぼファイナルディシジョンの時代で止まっている自分からす
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

4.8

「愛してるから」

溢れんばかり、魂の音楽。

俄かに信じられないほど良かった。
堂々のオールタイムベスト入り。

自分が遥か昔に生きる芸術家だとして、タイムトラベルをして2022、この作品を観たら「
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死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

1.0

酔っ払って人と観た。
これはやばい。

もう好き放題やってもうてる。
お酒が入っていても観るのがだるい。

意外と画の収まりが綺麗でどこか可愛さすらある。がしかし画の内容が可愛くなさすぎてしんどいどこ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.8

「あの丘に何が見える?」

1920年代、アメリカ。
WWⅠ後、時代は消費社会へと移り変わり女性の社会進出も飛躍した。

その世界に生きる"男の追求"
ブロンコへのある種狂気を含む崇拝心からは何処かホ
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余命10年(2022年製作の映画)

3.7

「最後まで生きて」

確かに生き抜いた人生。
映画館が鼻を啜る音で満ちていた。

後半60分はたぶんずっと泣いてた。
彼女の生きる姿を見て自分も精一杯の力で明日を迎えたくなる。誰かを思って、思われたく
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イカロス(2017年製作の映画)

4.0

「私の自由は奴隷だったのだ」

世紀の証明から一変、
国家を揺るがす命懸けの告発へ。
1968からという壮大すぎる重大さ。

これやばいのでは。
この作品を撮れたとしても世に出す勇気は自分にはないかも
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