アアルトの人間性に焦点をあてた作品。
アアルトの建築作品、家具を目にすることは多いけど、その人物像はこれまで知らずにいた。この映画はそのアアルト夫妻の夫婦間のトーンや、同時代の建築家との交流が映し出さ>>続きを読む
チチがひたすらかわいい。
あの小説家の部屋はオアシスのようにも思えたけれど、そうではなく度が過ぎる乾きというか潔癖というか執着のようなものの裏返しだったのかもしれない。
あの空間で住めるなら信頼できそ>>続きを読む
「正義」も考えものだ。
ピエールが考える「正義」は日の当たる表舞台ならそれでいい。けれどそんなふうに説明できるような簡単さで、目の前の現実があるわけではない。直視すればそんな「正義」は空想だとわかる>>続きを読む
感覚が研ぎ澄まされる映画。「名前」というキーワード。二人の周りの関係性を対比的に描いている。
人や物や出来事に関する「名前」は知識を持つという意味で知っていたほうが良い時もあるし、逆にそのもの自体を>>続きを読む
"緑色"というなんの意味も持たない共通性が、突然デルフィーヌの目の前にあらわれる。そのことに彼女自身も驚くのだが、直感的に緑色にはイヤな感じがしないというだけで、ひとまず信じるに値する不思議なできごと>>続きを読む
森で二人で話すシーンがよかった。言い出したことは夢の話なんだけど、その感覚を持ち出すのがいい。変に口説かれるより、ずっと抱き続けている欲望をそのままぶつけられる方がいいし、それが返ってくるからこそいい>>続きを読む
自分が見ている世界と同じようにそれぞれにいろんな世界があるのだと腑に落ちるときの感覚は、ちょうど天動説が地動説に移り変わるときのように、一気に書き換わっていくように感じられるのかもしれない。
それは「>>続きを読む
とてもよかった。始まりから終わりまで素晴らしい映画だった。
綺麗すぎるという批判があるようだが、全くそんな風には思えない。木々や鉱物が刻む途方もない時間に安心感を覚える人だっている。袖振り合う程度の>>続きを読む
王道のアメリカンドリーム。
私は馴染めない世界だけれど、かっこいいよね。
こういう夢を見たい気分もある。
けれどずっと続くのはキツイ。夢のままがいい。
パズルのピースがぴったりはまるように、2人の全力がピタリと一つになるときというのがある。それがまさに「セッション」なのだ。
本物のセッションにおいては、思いやりですらノイズとなる。自分のやりたいことを>>続きを読む
もうずっと地下で隠れていてくれ。というね。"半地下"だから怖いし、面白いとも言える。
日差しの降り注ぐ豪邸の芝生の庭と、その地下室の対比。
その間の建築の内部空間が半地下であり、騙し騙されの舞台。
ド>>続きを読む