よしおスタンダードさんの映画レビュー・感想・評価 - 53ページ目

よしおスタンダード

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闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)

4.0

この映画版シリーズではPart2が一番ツボ。三回見たけど三回ともラストで号泣(笑)。切なすぎる窪田正孝に毎回泣かされる。

ってか、2に出てる俳優、みんな神演技。菅田将暉、柳楽優弥、中尾明慶、そして安
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櫻の園(1990年製作の映画)

3.4

この映画はのちに中原監督がセルフ・リメイクしましたが、私はこのオリジナルの方が好きですね。

男女問わず青春物って、各監督がこの青春期間(=モラトリアム)をどう捉えているのかによって、さまざまな角度の
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独立少年合唱団(2000年製作の映画)

3.5

少し内容的に人を選びそうなタイプの作品ではあるけれども、邦画はこれくらいエッジが立ってたほうがいいと私は思ってるので楽しめました。

なんせこのタイトルがいい。何だかわかんないけど、何かを匂わせられる
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青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)

3.6

大林映画は「尾道シリーズ」に象徴されるように、どちらかといえばゆったり丁寧に時間が流れてく印象があるけれども、

本作はそれを裏切るような怒涛のカット割りとテンポの速さ!!

マジで邦画でここまで細か
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ひみつの花園(1997年製作の映画)

3.4

めっちゃゆるゆるな作りで、見てる間中ずっとニヤニヤしてしまう。矢口監督って、油断してると不意打ちで笑かしてくるから気が抜けない(笑)。

コメディって、作り手も見る側も、肩に力入れないで気楽に見たほう
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ルディ・レイ・ムーア(2019年製作の映画)

3.4

No.2488。腹が出ててもエディ・マーフィはかっこいい。開始早々下品な言葉だらけで、おいおい大丈夫か、と思ったが、映画作りに賭ける中盤から一気に面白くなる。

多少はいがみ合いながらも、黒人・白人一
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バックマン家の人々(1989年製作の映画)

4.0

家族物の中ではマイ名作確定映画。映画全体のコメディ・トーンから、まさかの感動的なラストへ。

キャストも今から見ると凄い豪華で、適材適所という感じがする。(ラリー役のトム・ハルスはこの5年前に「アマデ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.1

デル・トロは本作でアカデミー作品・監督賞を獲ったことによって、一気に次作のハードルが上がってしまった感があり、

本作に関しては私の周りでも「確かに良くできてるけど、作品賞取るほどかなぁ…」といった意
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.4

今やハリウッドに欠かせなくなった、メキシカン監督御三家(と私は勝手に呼んでいる)、

アルフォンソ・キュアロン
イニャリトゥ
ギレルモ・デル・トロ。

過去6年のうちなんと5回もこの三人でアカデミー監
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.0

マークもショーンもめっちゃ嫌な奴で、マジで見ながら激おこだったけど(笑)、だからといってこの映画が駄作というわけではない。最後まで飽きずに見られる。

ショーンが彼女連れてマークの家に来たとき、マーク
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.0

映画史のお勉強。ストーリーも演技も素晴らしく、2時間が一瞬でした。

太陽(2005年製作の映画)

3.0

イッセー尾形が昭和天皇を演じている異色作。ロシアのソクーロフ監督が、各国の歴史上の権力者を扱ったうちの一作。

イッセー尾形は本作での怪演だったり、スコセッシ「沈黙」での井上筑後守役だったり(これも怪
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

2.9

初期スコセッシ作品は実に荒々しい。粗野である。そこがいい。

「アイリッシュマン」ではほとんど絡むことがなかったデ・ニーロとカイテル。初期スコセッシ組のツートップである。

ほんとはいい子なのに頭がイ
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東京画(1985年製作の映画)

3.5

ヴェンダースの珍品。小津安二郎ラブのヴェンダースが東京で小津探しをする。

今見ると、ヴェンダースが笠智衆にインタビューしてるとか、カオスだけど映画史としてめちゃくちゃ貴重だよね。

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.3

ジャームッシュ映画って、良さを説明するの難しいんだけど、なんか見ちゃうんだよね(笑)。

それとフォレスト・ウィテカーって、王道の大作映画より、こういうエッジの効いたスタイリッシュな映画のほうが生き生
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ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)

3.2

異様な雰囲気の中、美しいブラッド・レンフロとイアン・マッケランが醸し出す何とも言えない張り詰めた空気満載。

レンフロは実に惜しいことをしたが、彼を見たのは本作が最初だったと思う。マジでみんなもっと生
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

No.ー

『地獄の万華鏡。全員、転落』

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この映画のエレン・バースティンのイカれ具合は衝撃だったなぁ。

ところで、アロノフスキーがリスペクトしている監督
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クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

3.5

初見時は高校生でしたが、男友達と見て、例のシーンでめっちゃ気まずくなっちゃったのは一生忘れられません(笑)。やっぱり思春期には刺激が強かった(笑)。

生きてこそ(1993年製作の映画)

3.1

まぁ、ストーリーについては敢えて触れないけれども、まさにタイトルの通り「生きてこそ」と思うか、「それなら生きなくてもいい」と思うか、

生命の危機を前にしてのモラルって何なんだろう、とは思いました。

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.6

あんな美しい手紙を書く才能があるのに、なぜだかリア充になれない冴えない中年男。でもそれをホアキンが演じると不思議に色っぽい。そして、この映画は文字通り「色に溢れた、色彩を感じる色っぽい」映画だ。

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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「クレイマー、クレイマー」から40年。新たな「結婚の物語(Marriage Story)」。私は独身で子供もいないが、何だか身につまされる。憎み合い、いがみ合いながらも、ふとしたときに隠しきれないニコ>>続きを読む

ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)

3.0

トッド・フィリップス監督作で、「ジョーカー」の1本前に撮ったのが本作。コメディタッチは少なめで、ドキュメンタリー風なドラマになっている。武器取引の話だが、実話ベースだと思うと世の中の仕組みに驚かされる>>続きを読む

活きる(1994年製作の映画)

4.2

チャン・イーモウといえば「初恋のきた道」ですが、本作はまた別の重厚なトーンで素晴らしい。

近現代の中国史もわかるし、それに翻弄される一家のドラマとしてもとても見応えがある。

気球クラブ、その後(2006年製作の映画)

3.3

ご存知、好きな人はとことん好きだが、苦手な人は絶対に見ない園子温(笑)。

そんな中でも本作は血も流れないし、人も死なない。すごくゆるゆるとしてて何か癒やされる。岩井俊二の短編みたいな感じで、これなら
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震える舌(1980年製作の映画)

4.3

破傷風に罹った少女とその親との壮絶な闘い。ある意味現代のエクソシスト。子供が見たらトラウマになるかもしれないけど、フリードキンがエクソシストを芸術的なクオリティーにしたのと同じで、

この映画も巨匠・
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ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

4.3

ただ感動させるだけではない。親の苦悩がしっかり描きこまれている。子供のために薬まで作っちゃうなんて、まさに無償の愛は万能なのである。

ジョージ・ミラー監督の隠れた(マッドマックスの陰に隠された)名作
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父の祈りを(1993年製作の映画)

4.0

若き日のダニエル・デイ=ルイスを堪能。やっぱり若い頃から抜群の演技力。

冤罪事件を扱っていて、見ごたえあり。

乙女の祈り(1994年製作の映画)

3.3

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督の初期作。

思春期の乙女たちの内面世界を、独特の映像観で描き出す。心の怖さと奥深さ。

カルラの歌(1996年製作の映画)

3.1

「生きるとはなんぞや?!」「働くとはなんぞや!?」「人間の尊厳とはなんぞや!!!」を描かせたらケン・ローチの右に出る人はいない。

是枝裕和監督もリスペクトしてる人として、何かの番組で対談してましたね
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.3

チェン・カイコーといったらこれでしょう。こんな美しい映画なかなかない。それでいて切なくて辛い。ずっと見てられる。

恐るべしアジアン・ムービー。

恋人たち(2015年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

凄い才能なのに寡作すぎて一本一本が待ち遠しすぎる監督、橋口亮輔。

橋口監督というと、私が20歳前後の若かりし頃に見た「二十才の微熱」や「渚のシンドバッド」などが強烈に印象に残っている(女優だった頃の
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グラン・ブルー/オリジナル・バージョン(1988年製作の映画)

4.0

こういう映画こそ、地上波でも流してほしいよね。とにかくジャン=マルク・バールに癒やされるんですよ。

だいぶ昔にシネスイッチ銀座で見たんですが、この映画は単館系の雰囲気とも良く合って、至極の映画体験と
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鬼畜(1978年製作の映画)

4.0

文字通り鬼畜すぎて震える。今も本質が変わらない児童虐待。

なんか乗り移ったような緒形拳と岩下志麻が怖すぎて怖すぎて。

子役の子はこれで岩下志麻がトラウマになっちゃったんじゃなかったっけ。

ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)

3.6

ハリウッド映画にかぶれまくってた20歳の頃の僕を「世の中にはこういう映画もあるぞ!!」とビンタしてくれた映画。それからヨーロッパ映画の時間の流れ方とか、映像美に一気にハマった。

なんかもう、アンゲロ
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.7

ストーリーの力にグイグイ引きずり込まれます。ジェシカ・チャステインの圧倒的な演技力と存在感!!
ロビイストの勉強にもなりますね。

幸福の鐘(2002年製作の映画)

3.3

SABU監督の映画を見ると、自分のやりたいことを貫くことの大切さを感じることができます。

主人公がほぼしゃべらない珍しい構成。私はとても楽しめました。いろんな映画があっていい。