ojiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.3

『フリーソロ』などでドキュメンタリーを撮り評価されてきたエリザベスとジミーコンビの初劇映画作品
とはいえ、フロリダ海峡を遠泳達成したナイアドの半生を描いた伝記映画。所々に実際の映像が挟まれる、半ドキュ
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.9

fan's voice試写会にて。
アロノフスキーは好きで観てるけど、初期だけ辿れておらず、観られてよかった

なんか、既視感あると思ってたらやはり『鉄男』だったかぁー
メタリックな質感と、狂気的な音
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.0

ガイリッチー!!!
爆発、ガンアクション、ナイフアクション炸裂!!

冒頭から休めない
終盤前に状況整理来るけど、基本的に不穏と緊張感が迫り続けてて、凄いな

ラストにいく展開が良いな
やけに救出展開
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.3

『インポッシブル』の監督 J・A・バヨナ
前作見てないけど、ジュラシックワールドは観てたから、この力の入れ具合は本当のプロだ
制作過程は同じく配信されているドキュメンタリーを見てほしいが、俳優も技術ス
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恋のいばら(2023年製作の映画)

3.6

城定監督作品

なんか、それっぽく作られてて。
データ削除するために不法侵入するドキワク感から、次第にお互いの伏線回収。あるようで無かったかもって思うけど、結局見たことあったかもなぁという感想

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

アリアスター新作!
前評判からもみてたけど、こんなに1人の人間の悪夢とか、ごちゃごちゃな感情を3時間見せつけられたのは初めてだった!

けど、その異空間と異世界は誰も作ったことがないし、ハリウッド巨匠
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彼方に(2023年製作の映画)

3.9

アカデミーノミネート作品

突如襲われ、愛する家族を失った男
簡単には立ち直れないし、何かと思い出すし、周囲を羨ましくも思う

けど、完全に拭い去ることはできない
でも引きずってもいられない

死ぬま
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

ビクトルエリセ31年ぶりの新作

この結末に触れた時、本当の意味で映画は完成するのだろう。
エリセ作品初めてで、入り方分からなくて言葉が頭に入ってこなかったのだけど、終盤のもはやスリリングな感じが芸術
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

リュックベッソン新作!
やっと新作持ってきたか!!
そしたら、何だこの映画!!
何もかも盛り込みすぎではないか!!
しかも犬たちの活躍が凄すぎる!!

ケイレブは男優賞獲ってもおかしくない

母性(2022年製作の映画)

3.7

湊かなえ原作
邦画見たーって感じだった

原作読んでたから、やはりあの衝撃に勝るものはなかったかもしれない

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

3.7

今泉監督作品×シネマプロジェクト

最初こそわからないが、要は群像的に話を進めているので、それはしょうがない。後から、答え合わせのように綴られていく。

それぞれが、それぞれの抱えている何かから、さよ
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彼方のうた(2023年製作の映画)

4.0

杉田監督作品

小川あんは、短編で1度目にした程度だったけれど、ポスタービジュアルと、予告編を観た時に、「何かがある」という感覚を持った
終始、カセット音源を聴き入る春の表情が必要以上の尺で切り取られ
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サッドティー(2013年製作の映画)

3.6

今泉監督作品

僕にはこの世界観はよく分からない
だけど「言わなきゃいいことを言ってしまう」とか、「黙っておけば相手を傷つけずにいられるのに」とか、なぜ人間はそうしてしまうのかと思ったり。
相手を思っ
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his(2020年製作の映画)

3.9

今泉監督作品にしてはテイストが、社会性をより強く保っていた
脚本は、『そばかす』のアサダアツシさん。人の生きづらさ、性的な悩みを扱いながら、自分の心の居場所を見つけていくような時間だった。

表層に善
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

原作読んでないんだけど、観た方がいいという要素があると知って鑑賞

明らかに『キングダム』パターン。
山崎くんの代表作だし、エンディングの感じが続編ありありだし。
山崎くんにつられてか、アクションシー
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.4

三宅監督最新作!ベルリン国際映画祭招待作品

はい、ベスト入ります。今年1年で、本作超える作品がいくつ出てこようか、そう思えるぐらいよかった!
他の人にまず始めに伝えたいのは、本作はラブストーリーでは
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.9

ベテラン成島監督の新作!本屋大賞受賞の原作作品。そして、主演は『市子』で記憶に新しい杉咲花。正直、これだけで観る要素は詰まっている

町田そのこさんの原作の力強さを思い知らされた。本が強いだけで、こん
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

いや、良かったと思うんですよ
長編デビューがこの作品ってすごく羨ましい。
青春映画なんだけど、映画愛と人への愛がクロスするという発想はいいよね。映画が時代を作ってきたのに対して、SF要素をクロスさせる
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

3.7

木村聡志監督最新作!
前作に続いて(そしてドラマ編集版の次回作もそうだが)、現代的な自然な=アンニュイな群像会話劇。日々、人が細かくて触れてないような些細なことや、言葉尻をつつくような思わず笑いを誘わ
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熱のあとに(2023年製作の映画)

4.0

新宿ホスト殺害未遂事件、2019年の出来事にインスパイアされた映画をつくったのは、新鋭・山本英監督
脚本は同じく東京藝術大学大学院に通われていたイ・ナウォン、彼女による日本映画にはなかなか見られるよう
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.4

知り合いが見ていたので&日本アカデミー賞ノミネートで鑑賞!

正直そんなにゲゲゲの鬼太郎って見たことないけど、あの世界・設定がどう生まれたのかという点に、何か誘われる感じがあった

基本的な作画は見慣
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階段の先には踊り場がある(2022年製作の映画)

3.7

学校の先輩の作品
新作『違う惑星の変な恋人』と同じ世界線って聞いて、急遽鑑賞

この手の作風は特に好きとかではない。
なんとなく現代的な自然でアンニュイな会話劇をベースとした群像スタイル
どことなく今
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サクリファイス(1986年製作の映画)

4.1

タルコフスキー監督の遺作。
カンヌのグランプリ、審査員特別賞、国際批評家連盟賞、エキュメニック賞など初の4冠。
ベルイマン組スタッフを引き連れたスウェーデン作ではあるが、監督自身はロシア映画だと語る
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.9

一風変わった作品を手がけ続けるクレイグギレスピー監督作品
ウォール街と富裕層たちを震撼させた、小口投資家YouTuber"ローリングキティ"
彼が信じて買い続けたゲームストップ社の株値上昇は、一般層の
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.3

fan's voice試写会にて!
約40年前に出版されたアリスウォーカー原作『カラーパープル』
そして、85年スティーブン・スピルバーグの同名映画をミュージカルとして再構築

スピルバーグ版ももちろ
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カラーパープル(1985年製作の映画)

3.9

スピルバーグ×ピューリッツァー賞作品
アカデミーは10部門ぐらいノミネートされてけど無冠だったという。

その時代の作品にしては、結構すぐなのテーマな気がして、今見る方が、よりその強烈さを実感できるよ
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僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

4.1

タルコフスキー作品
ヴェネツィア金獅子賞!

タルコフスキーの幼少期を投影しているとか。長編一作目だからか、ストーリーが割と明確な作品で、少年の入りから行く末を見届けられる。
随所に、のちにタルコフス
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(1974年製作の映画)

3.8

タルコフスキーのほぼ自伝的な内容をモンタージュ的に描いた記憶調の映画

だから、正直、物語を追うという感じでは観られなかったし、断片の連続のような感じで、人の脳内を観ている気分

でも、なぜだろう、必
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.0

リチャードリンクレイター『ビフォア〜』シリーズ2作目!

9年の時を経て再開した男女の夕暮れまでのほぼ80分を描いた作品
実際に、前作から9年後に撮影されたってんだから、リンクレイター式だなぁと思いつ
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.3

リチャードリンクレイターの『ビフォア〜』シリーズ1作目!観てなくて、リバイバル上映で鑑賞!
ベルリン最優秀監督賞!

汽車での出会いから、翌日午前の旅立ちまでの丸1日ないぐらいを100分超に収めたラブ
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山女(2022年製作の映画)

3.9

柳田國男の『遠野物語』から着想を得た、日本を、日本人を語る民俗学・歴史の映画だ

岩手県遠野は知り合いもいるから、その伝説は色々聞いたことがあったが、遠野物語には深く触れたことはなかった。もちろん柳田
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.1

fan's voice試写会にて。
アカデミー作品賞と脚本賞ノミネートで、今1番アツい評価をもらっている、若手監督によるデビュー作!

24年越しの対面再会を果たした男女
ここだけ観ると、邦画のそれか
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.0

タルコフスキー2作目
カンヌ、「この映画の創造に対する特別大賞」、国際映画批評家連盟賞、エキュメニック賞 受賞

とりあえず、タルコフスキーとかアンドレイって名前用いられている点、ラストの字幕からして
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.7

はじめてのアンドレイタルコフスキー

カンヌでグランプリを受賞
キューブリックの『2001年宇宙の旅』と比べられる至極SF
正直、分からないし、劇中の人物たちのように、何か催眠を掛けられているような感
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.7

日本ホラー映画大賞受賞を経て、この地に降り立った奇形ホラー

まぁ、期待値以上とは行かなかったけれど、ちゃんと明示されない「何か」を備える事で幸せを勝ち取るという世界観

誰かの不幸・犠牲の元に、誰か
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

fan's voice最速試写会にて!
これは面白いぞ!こんなに考察しがいのある作品久しぶりでワクワクしたな
とりあえず、考えた上で、もう一度鑑賞したい!

結構エンタメなのに、深さが違うというか、そ
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