愛は並列さんの映画レビュー・感想・評価

愛は並列

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.7

aiko、aiko、aikooooo!aiko、椎名林檎、スピッツ、そして名探偵コナン、まじっく快人、いまの文化の大動脈は90年代半ばから脈々と流れていっているのだと思う

この劇場アニメが、例えば
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阿賀に生きる(1992年製作の映画)

4.3

佐藤真が「記憶」の作家だとするならば、やはり『阿賀に生きる』すらも、その当時の「今」よりも「かつて」の記憶を、フィルムの中に立ち上がらせている
乱暴に「昭和の記憶」が映っている、というより、盛えてい
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エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K(2005年製作の映画)

3.4

『阿賀の記憶』は「『阿賀に生きる』の記憶」であるように、『SELF AND OTHERS』は「牛腸茂雄の記憶」『エドワード・サイード』は「エドワード・サイードの記憶」というところから佐藤真を想う

ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ(2023年製作の映画)

3.7

過去作ほど前のめりさがなかったがために、反対に、ドキュメンタリーであるのに、まるであらかじめ緻密に設計された劇映画のようなショット、音でつながれてゆく
魔法みたいに迫ってくる瞬間はなかったものの、し
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白熱(1949年製作の映画)

4.8

バチバチバチくそにおもしろい!犯罪劇におけるありと凡ゆる要素が詰め込まれており、そしてそれが縦横無尽に駆け巡るため、活劇として完璧すぎて声出ちゃった これの邦題が『白熱』ってマジかよ、それは俺の感想の>>続きを読む

やくたたず(2010年製作の映画)

3.3

センスはすげーがおもろくない 多分「長浜」みたくもっと身体を見つめるべきだったんだろうな なぜか暴力を期待してしまっていた

八月八日(2016年製作の映画)

3.1

コックピットのように迫ってこなかった ファーストカットを超えず

ワイルドツアー(2018年製作の映画)

3.8

スクリーンを見つめる俺、うめちゃん、ムービーの中で笑ううめちゃん、見つめる俺 にゃんこスターアンゴラ村長の伝説のコンビ「御飯をよそう妻、見つめる俺」ではなく、俺の中にもいないはずのうめちゃんを、うめち>>続きを読む

M(1931年製作の映画)

4.7

ドライヤーを観た時のように、かつて映画が一度完成したことを考える
普段は物語をあまり考えすぎないようにしているのだけど、ドイツ、この警笛のあとにナチスなどが出てくる世界に生きる我々、芸術にできることは
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ひかりの歌(2017年製作の映画)

3.7

『春原さんのうた』以降感じたある種のアピチャッポン的な独特の時間の流れはなく、対して純粋に劇映画として面白かったので面食らう
杉田協士、これも良いなというところと、褒めてない「卑怯だろ!」と感じるとこ
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ダニエル・シュミットのKAZUO OHNO(1995年製作の映画)

3.8

ファーストカットでこれ映画になるのか?と思った次の2番目のカットでもう完全に映画だった 終わってほしくなかった

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

おいおいおいらおかわさびじゃないよ?と思うシーン 緊張と緩和 中盤観客大爆笑 サッシャギトリかってくらい笑ってた、ラストの質感と性格の悪さは「ライク・サムワン・イン・ラブ」を想起するなど

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

4.2

1936年、は?
安全圏から眺めていた観客が、ラストであまりにも唐突にあらわになってしまったものに自分事のように相対させられてしまう

火の娘たち(2023年製作の映画)

3.5

ヴィタリナラスト付近でで明るくなったあと終わりこれがかかり 静寂から浴びせられる歌にサウナのあとの水風呂みたいにバカ整ってしまった 他の映画の組み合わせでもっかいやってみたい どちゃくそ気持ちいい

アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

3.3

己の無力さを痛感する わっ、わっかんねぇ〜!ショットって何!?ショットって、何だ〜〜〜!!!?

東への道(1920年製作の映画)

3.6

つまづき足を挫いたあの日も変わらず道程はそのまんま

坊やの人形(1983年製作の映画)

3.6

3本とも、労働、働くことによって貫かれていて、そこにはどうしようもなく外国、日本・アメリカが纏わっている まだ無垢な目が等しく僕らに投げられる 侯孝賢以外にも良いショットがあった

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.6

「バイオ燃料ってのはどういうものなの?」「エタノールが得られればいいんで、ビールで代用できます」の藤子不二雄み

これで三度目(1952年製作の映画)

-

寝落ちして気づいたらもう3度目ぽかった あとの2回はなんだったんだ!?

挑戦(1969年製作の映画)

3.3

3本目のみ 喪失からスタートしているエリセ まなざし 映像を撮るということに対して非常に自覚的

息の跡(2015年製作の映画)

4.0

猛烈な語りの後の文字を読むこと、姿が語ること

かげを拾う(2021年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーの被写体が運転している車が曲がるカーブが、カメラのパンのように素晴らしいショットになっている偶然(流石に偶然と思いたい)は、流れ集めた写真が妻のアルバムであるという偶然に作為的でなくリ>>続きを読む

阿賀の記憶(2004年製作の映画)

4.2

演出をする/演出をしない ということ ふいにどうしようもなく撮れてしまっているものがあって「阿賀」というものすらどうでもよくなり映っているものがすべてになる

あなたの目になりたい(1943年製作の映画)

3.6

「彫刻を作るよ!」ってとこでウトウトしはじめて気づいたら彫刻完成しててワロタ

夜の人々(1948年製作の映画)

4.7

夜に生きるもの とりあえず見とくかぁ~の気持ちがただただめちゃくちゃ良くて食らってしまった