わかうみたろうさんの映画レビュー・感想・評価

わかうみたろう

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ヴィザージュ(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・生と死、現実と虚構が曖昧な空間で、シャオカンがどんどん死や虚構の世界に引きずられていく作品、なのだろうか。

・台湾とフランスを漏水と地下水道で繋いでいる。

・鏡と絵画などのフレームを使って多面的
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郊遊 ピクニック(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ツァイ・ミンリャン作品の最高傑作。これ見た後にリー・カンションとの対談をそのまま映画にしてしまった『あの日の午後』を思い返すと染みるものがある。ツァイ・ミンリャンにとってリー・カンションがどれだけ大切>>続きを読む

ヘルプ・ミー・エロス(2007年製作の映画)

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めちゃくちゃ直接的に金とエロが作る孤独を描いているのだが、相変わらずユーモアがあるのとリアリズムの手法でとってるのでいやらしさもない。カメラの運動とライティング、で画面に映ってなかった新しい空間を作り>>続きを読む

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 カジノのシーンが段々と退屈になっていく感覚があって寝た。自分ではあの生活を続けられないと思い、夢の中で虚無を感じていた。そのカジノのシーンが後半の幸せそうな、裏に暗さもある、イパネマの娘が流れる結婚>>続きを読む

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー(2022年製作の映画)

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ポルノと映画ははっきり分ける方が良い。一方的な権力関係を解体する試みとしてカメラワークに注目しているのが面白い。作り手として、こんなに手垢のついた表現を繰り返すのは面白くないからやめようという気持ちを>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

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 主人公の心情がわかったようなわからないような時間が繰り返される作品であった。最後も、もう戻らない心地良い平凡な日常を思い出してるのか、旦那に虐められることをまだ期待しているのか何とも分からない。一つ>>続きを読む

ピストルオペラ(2001年製作の映画)

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 空間をぶった斬る、切り返しショットと役者の演技が刺激的だった。同じ空間で会話をしているはずなのに、シーンが分かれているかのような印象を作ってる。会話をしている2人の人物の背景が全然違くて、2人の間を>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 移動と停止の反復、水のモチーフなどが生死に繋がってていた。タルコフスキーのような。だるまさんが転んだをする子供のシーンがハイライトで、動きが止まっていると生きているのか死んでいるのかわからなくなる、>>続きを読む

やくたたず(2010年製作の映画)

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初長編であるにも関わらず最高傑作を撮ってしまっていた。

八月八日(2016年製作の映画)

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台本に書かれた台詞の内容なんかよりも、石橋静河が様々な声質で台詞の良し悪しを判断することのほうが映画的であるという監督の自信は、恋をしてなければ浮かんでこないであろう盲目さにもみえる。観客を意識しない>>続きを読む

長浜(2016年製作の映画)

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石橋静河に恋をしてなければ撮れてないであろう傑作。石橋静河のためにあの海は創られたのではないかと思った。

何食わぬ顔(2003年製作の映画)

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学生映画にしてこの監督の真面目さと意地悪さがすでに画面に定着している本作は、人物や馬、乗り物が動くダイナミズムを取るために些細な出来事が散りばめられ、人の死に対しての悲しみを喪失への執着ではなく若者特>>続きを読む

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

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こんな美人ばかりに囲まれて撮影をやっていたリヴェットは幸せだったんだろうな、と特集上映のホームページにのってる本人の写真を見て思った。女好きなのも才能の内の一つだと言わんばかりの女性愛溢れる作品で、出>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

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ラストに観客を置き去りにするような演出があったが、それで良い。むしろ孤独とか悲しみに浸ってきた映画のノスタルジックな雰囲気から観客を引き剥がすことで、異人たちと過ごした時間とは別の現実に戻り、あれはど>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

プリシラの両親がプリシラを心配し見守ることしかできないように、観客も将来が不安定なプリシラの行く先を見守るしか無い。プリシラとエルビスの子どもに対しても同じだ。スーパー・スターであるエルビス・プレスリ>>続きを読む

Calling(2012年製作の映画)

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映像の繋ぎ方が奇をてらわず、心地よかった。

ニックス・ムービー/水上の稲妻(1980年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 メタ視点が複雑である一方で、何を写し取るためにこんな複雑な構造にしてるのかラストまではわからなかった。ただ、椅子から転げ落ちる役者(?)の演技とか、絶対NGだろみたいなカットを入れている独特のリズム>>続きを読む