渡辺智子さんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

お馴染みのサイコサスペンスですが漫画家を介して描かれるのがきもですね、たまたま殺人現場を目撃してそれをモデルにした漫画を書くが・・・。出演者が犯人役も含め皆好演で良かったです、菅田将暉はもう日本映画の>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.8

一発勝負のギミックホラー映画の続編、ヒットしたから二作目作ったのか、怪物の弱点もバレたしどうするのかと思ったら、冒頭からそう来たかと。現在に戻って家を無くて旅にでるが・・・・。終末SFぽくなりますがそ>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

2.5

前に映画館でみたけど、テレビで再見。最初の時の印象と変わらない。ゴジラが人間の味方というのに違和感を感じるのだ。初代からモスラ対ゴジラまでは人間の脅威として描かれていたから、最近のシンゴジラでまた怖い>>続きを読む

7月22日(2018年製作の映画)

3.8

他社の配信でみた映画の関連作品ということでみてみた。ウトヤ島が銃撃事件に絞って描いた実験的作品だったが、こちらは事件の全貌、その後を描いている。犯人とその弁護士、被害者で九死に一生を得た少年、その家族>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.8

2011年7月22日にノルウェーで起こったテロ事件を元にして作られた一応ファクション。予備知識なしで見たのでカメラがづーっと主人公を追いかけて撮ってるなと思ったら大部分をノーカットでとってたんですね。>>続きを読む

サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)

3.8

ご存知名作ホラー映画の続編に見せかけたミステリー映画。日本の配給会社の戦略勝ちか(笑)たまたま近くにいて事件の目撃者になり何故か真相を探るようになるピアニスト。殺人のグロ描写は今に較べるべくもないけど>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.8

前に戦争中の白黒写真をカラー化した本が出たけどそれの映像化みたいなドキュメンタリー映画、第一次世界大戦の塹壕戦を描いている。戦場の悲惨な状態がこれでもかカラーで映されるのが眼を背けないように。戦車や毒>>続きを読む

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

4.0

深作欣二監督もそうだけどこの世代の監督は戦争体験が作品の根底に反映されてる気がする、原作は山口瞳というエッセイスト、作家の作品。映画も当時サントリーの宣伝部にいた本人の体験談を取り留めもなく描いている>>続きを読む

君は月夜に光り輝く(2019年製作の映画)

3.2

キラキラ映画三本目、発光病という不治の病におかされた少女と同級生の高校生とのふれあいを描くってキミスイと同じやん。彼女のオルゴールを壊してしまったお詫びに彼女のやりたいことを代行することになるが。キミ>>続きを読む

学校(1993年製作の映画)

3.5

裕木奈江さんがツイートしてたので拝見、山田洋次て一応名監督だと思うけど、最近作のさよなら寅さんはアレだったな、これは夜間中学を舞台にした作品、夜間なので色々な年齢の生徒がいて皆闇を抱えてたりする、西田>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.9

人が死ぬ事で泣かす映画が苦手なので今頃観てみました。私死ぬよ、クラスメイトの女の子の秘密を知ったことから彼女と交流し始めた孤独な男子。過去と現在を交差させながら描いていく。懐かしくも悲しいラブストーリ>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.3

ドキュメンタリー、ある中学校の二年生の三学期を取材してクラスの皆に焦点を当てる、色々な生徒さんを見る内に自分の中二時代を思い出した、出来るなら戻りたいな~なんて、不登校になっちゃた子とか車椅子の子とか>>続きを読む

砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

4.0

これはやられた❗そういう映画ではないと思うけど、あら○○役が変わってる⁉️とか。イジメダメ絶対的な学園恋愛ストーリーからのあの展開、そしてどんでん返し?前半冗長という意見もあったが個人的には全然オケで>>続きを読む

血と砂(1965年製作の映画)

4.0

1945年中国戦線で前線に左遷された三船敏郎扮する曹長は子供みたいな軍楽隊を率いて奪還された陣地を奪い返すよう命令されるが。朝鮮人の従軍慰安婦の描き方に問題があるけど悲惨な戦争を描く映画ではあります。>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

監督さんでみると言う方も多かったけど知りませんでした🤣見たら紙の月の監督さんですね。どんでん返しが強調してあったけど出版不況の中創業社長が急死して社内がごたつくなか情報誌の編集長になった大泉洋があの手>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.2

冒頭の成田凌と清原果耶のやり取りで引き込まれました。二人共にちょっと普通でないのですが成田凌が清原果耶に脅され恋愛指南を受ける所から悪戦苦闘が始まる。清原果耶がファンの西野亮廣みたいな(笑)実業家に近>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.9

母親が病気で実家に帰って来た娘、何気に古い電話をつけみると1999年のこの家の住人から電話がかかってきた?
同い年であることから電話で交流を始めるがそれは恐ろしい事件のはじまりだった。タイムリープ物な
>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

4.3

天才野球少女と言われた主人公が高校卒業してプロ野球を目指すがそこにはいかんともし難い壁があったが、彼女の努力が否定的だったコーチや家族、球団も動かして行く、クライマックスのトライアウトのシーンでは熱い>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

医者の三女の門脇麦と富山から慶応に入学して上京した水原希子が高良健吾を媒介にして知り合う、対照的な二人だが困難を抱えるのは同じ。やがて二人とも大きな岐路に立つことになる。今度は友人を介して。花束みたい>>続きを読む

鬼談百景(2015年製作の映画)

3.1

残穢という映画があって雑誌に投稿されてくる怪談を小説家が紹介する話という態の映画があったけどその外伝的な話。全部で10話の怪談が紹介されるけど怖いというかどちらかと言うとシュールな話が多くてあんまり怖>>続きを読む

解散式(1967年製作の映画)

3.5

深作欣二監督が初めて作ったヤクザ映画です。この時点で深作監督はヤクザは滅びるものと観てるんですね。なんとなく話はヤクザと家族の後半に似た雰囲気です。ラストは殴り込みなんですがカメラを斜めにして面白い効>>続きを読む

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.5

1957年の映画、クラシックだけど面白かったです。元は落語ネタで遊郭に遊びに行ってお金など無いから一人居残る。それくらいの男だから口が上手く段々店の手伝いをするうちにトラブルシューターみたいになってい>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

4.0

冒頭のバスの出来事から何やら冷たい空気が流れる、一年前の一家惨殺事件を調査する週刊誌記者。妹の起こした育児放棄事件から気を紛らわすように。被害者夫婦の友人達からの証言から彼らの裏の顔、友人達の裏も見え>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

4.0

ある地方都市での暴力団と警察の癒着を仁義なき戦いのスタッフが描く。暴力的な取り調べ、賄賂、市政の腐敗、所詮暴力団は権力の飼い犬で共産主義への防波堤であると暴く。アカ嫌いの刑事が暴力団いうても、アカに比>>続きを読む

人斬り与太 狂犬三兄弟(1972年製作の映画)

4.0

対立する組の組長を殺して自首した権藤、今度こそ堅気ぞと思うはずもなく出てきたら大幹部のはずがすでに平和協定が結ばれていて組のなかでも浮いた存在になる、深作欣二の映画によく出てくる組なんぞ知ったことかと>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

殺人罪で服役していた男が満期で出所、今度こそ堅気ぞと真面目に生きようと頑張る。理不尽な事についつい大声を上げてしまったりもするが、外国人労働者、生活保護、ネグレクト、興味本位のマスコミ、暴力団新法等現>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

ボッブカルチュアが大好きな二人が付き合いだしてやがて同棲するが生活の為仕事を始めてやがて価値観に齟齬が出てきてという話。所詮サブカルは現実の前には無力で暇潰しにパズドラやるくらいにしかならないという皮>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.8

シンデレラというからあの童話の主人公みたいに王子様と結婚して幸せに暮らしました、みたいな話を反転させた話。冒頭からコメディみたいな感じで進むが子供の周辺の出来事から主人公が追い詰められていく。土屋太鳳>>続きを読む

名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

2.8

どんでん返しというのとは違うかな☺️
話に色々無理はあるけど意図は分かる
岩ちゃん、真剣佑ファン向けか。中村アンと山田杏奈は良かった

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

東映の実録暴力団物を観てきましたがいよいよ令和の暴力団物の決定打が来たという感じ、いや単なるやくざ物じゃなくて暴力団対策法で追い詰められる彼らの悲哀を描いた社会派映画ですね。俳優陣も素晴らしく凄んでる>>続きを読む

樹海村(2021年製作の映画)

3.6

前作より面白かったです。何となくラブクラフトのインスマウスの影みたいな話でした。姉妹役の二人も良かった。塚地さんはいつもこういう映画では死んでますね☺️