わがはいさんの映画レビュー・感想・評価

わがはい

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青い春(2001年製作の映画)

3.6

公開は2002年6月で『ピンポン』より1ヶ月ほど早かった。
この頃は松本大洋ブームがあり、従兄弟の井上三太と共に当時ヒップな存在となっていた。

さて肝心の内容はというと、暴力的で刹那的で青臭くて無鉄
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劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

3.9

『名探偵ホームズ』というタイトルだが、あのコナン・ドイルの代表作とはキャラクター名を除きまったくの別物。
推理要素も薄く、アクション・コメディの趣き。

登場人物はみな犬になっているが、ホームズは2.
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.1

いや、そこまで悪い作品じゃないんだけど、、
あえて偽悪的に書けばいい映画"風"。
ストーリーはもちろん、タイトル、ポスターとヴィム・ヴェンダースの悪いとこがよくでてるわー。

まず繰り返される日々の冗
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.1

最新作『悪は存在しない』で一躍時の人になった感のある濱口竜介監督による3話構成の短編集。
個人的には『悪は存在しない』よりもこっちを推す。

1話目『魔法(よりもっと不確か)』
濱口映画といえば車中の
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.4

これを観た宮崎駿が激怒し、当てつけ的に書き下ろしたのが『耳をすませば』というエピソードがあるが、裏を返せばプライドの高い宮崎駿がそれほどに脅威を感じたんだろうと思える。

舞台はまだバブルの残り香が消
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

優れたサウンドシステムの映画館で鑑賞したが、演奏シーンの音だけで鳥肌。
冒頭からぐいぐい引き込まれる。

・・・が、その凄まじい"音"に見合ったストーリー構成かと言われると正直安っぽい。
(ちなみに原
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.9

名門アートスクール出からインテリバンドと呼ばれ、1977年にデビュー。かのCBGBでラモーンズやブロンディ、テレヴィジョンとNYパンクシーンの一翼を担った。

・・・というくらいの予備知識こそあったも
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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

長回しの巨匠タル・ベーラによる長回しの映画。

傑作と呼ばれる作品だが自分は受け付けることが難しかった。

元も子もないことをいうが、長回しが邪魔。
そこに意図や意味があり観る側に訴えかける長回しなら
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ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター(1981年製作の映画)

3.2

ボブ・マーリィに次ぐレゲエ・スターと言っていいジミー・クリフのドキュメンタリー映画。

カッコよさに間違いはないが、肝心要の中身・構成はパッとしない。

世の中の不条理をレゲエというレベル・ミュージッ
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Playback(2012年製作の映画)

3.2

意味が分からなかった。
何がなんだかさっぱり、というほどではないが、違和感・消化不良感が残る。
むしろ意味を求めちゃいけない作品な気もするし、観る側に違和感を残すとこまで狙っていたとしたらお手上げなの
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PASSION(2008年製作の映画)

3.8

世間的には完全に大人だが大人になりきれないアラサー男女のこじらせストーリー。
正直、登場人物全員クソです。
不思議なほどだれにも感情移入できない。

・・・が、ちゃんとおもしろい。
『悪は存在しない』
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MEMORIES(1995年製作の映画)

3.9

1988年のエポックメイキングな『AKIRA』制作時において大友自身が「すべてをやりすぎた」ことへの反省を起点に、複数の監督・作家によって構築された1995年公開のオムニバス映画。

①彼女の想いで
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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

3.4

公開時に観て以来、2回目の鑑賞。
公開年が2006年とのことで約18年振り、、
観たときに産まれた子が高3って恐ろしいわ。。

これだけ久しぶりに観ても古臭さはなく、さすがはスタジオ4℃。
再開発で失
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.2

フィジカル的な快楽性とインテリジェンスな社会性が同居したバーンらしい素晴らしい作品だ。
(映像作品としてまとめあげたスパイク・リーの手腕もお見事!)

リーとの対話の中でバーンも言っていたが、アートフ
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

3.3

いい意味でドキュメンタリーと作品性の境目がなく、素人の映像から徐々にドラマ性がにょこにょこっと出てくるような不思議な感覚を味わえる小品だ。

登場する中学生のいなたさ、服装のダサさも絶妙で微笑ましいが
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

新進気鋭の三宅唱監督が有名俳優を起用した一大出世作。
いやー、ここ数年観た邦画でぶっちぎりのベスト!

初期の三宅作品は映画モラトリアムに足を取られて置いてけぼりにされこともなくはなかったが、本作品は
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

やはり何はともあれ衝撃的なラストを語らぬわけにはいかない。
偽悪的に言い方を変えれば、ラスト数分以外の時間はお得意の長回し含めいささか冗長であるようにも感じたし、ラストの衝撃がそれまでの美しい映像や味
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

3.9

女性同士の『俺たちに明日はない』といった趣き。
日本公開は1991年だそうだが、当時はバブル崩壊元年、まだまだ男性優位社会であり、会社では現代とは比にならないほどのハラスメントが横行し、女性は灰皿の片
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