雷さま狂四郎も第10弾。
女地獄って、どんな地獄!ってタイトルですが、脇を固める田村高廣・伊藤雄之助のキャラが立ってて、当然演技もしっかりしてるので、画的にもストーリー展開も、すごく骨太で見応えがあり>>続きを読む
勧善懲悪・正義のヒーロー感強めな狂四郎が続いた後の第9弾は、ある意味原点回帰、「無頼の徒」たる狂四郎哲学を前面に押し出した作品に感じられました。
台詞もわりと芝居がかったテイストで、一言ひとこと、言>>続きを読む
雷さまの眠狂四郎、第8作目となると何か目新しい空気感を出したくなるものなのでしょうか。
大筋は、大塩中斎(=平八郎!教科書に出てくるあの!)の意志を継いだはいいが、解釈ひん曲がり過ぎて、終いには江戸>>続きを読む
能面菊姫リターンズの雷さま狂四郎は第7弾!
腐り切っても将軍の娘…簡単には斬って捨てられないポジションということで再登場。今回もあの手この手で、執拗に狂四郎を付け狙いますが、特に、拉致った少女に薬剤>>続きを読む
雷さま狂四郎第6弾は、筋書きもわりあいシンプルで、劇画チックなエンタメに振り幅の大きい作品だった感じがしました。
黒ミサに蛇使い、尼さんに爆弾、樹上から投げ下ろした刀で縄抜けとか…漫画かょ!
無頼は>>続きを読む
雷さま狂四郎の第5弾。
前作で大ヒット飛ばしたからか、つくりに、余裕…あそび、みたぃなおおらかさも、感じつつ。
今作の狂四郎は、割とよくおしゃべりする感じがして、でも時代劇なのになんかモダンで、皮肉>>続きを読む
だいぶ、こなれてきた狂四郎の雷蔵さまががたまりません。
狂四郎の世界線が、確立されてきてる感じ。
手を変え品を変え、狂四郎を狙う女たちをいなし、壮絶グロな生い立ちをぶちまけられても尚、ブレない無頼の>>続きを読む
大ヒット!…となった4作目に、至る前というのは、なんとなく感じてしまう作りでした。
雷蔵さまは、文句なく、美しく、カッコよく、冴え凍る君です。間違いなく。
ただ、敵役(≒カタナオタクのマザコン坊)>>続きを読む
眼福…兎にも角にも、雷蔵様の美しさといったらない。
御面相にうっとり、円月殺法の立ち姿も美しく、美し過ぎて、狂四郎自身が研ぎ澄まされた刃物のようでありながら、ふと零すニヒルだけどアンニュイな「人らし>>続きを読む
愛の"何"についてなのかっていうと、環境とか条件とかに左右されない普遍的なところのことを描きたかったのかなと。
異文化や言葉や物理的な距離といったハードルは、それをデフォルメする舞台装置というか。
い>>続きを読む
まず、単純におもしろかった!
ある意味、コンテンツ盛り込み過ぎで、はばけそう(方言?…口の中に食べ物を詰め込み過ぎて、溢れそう、こぼれそう、といったニュアンス)なんだけど、ストーリーが進んで整理が進む>>続きを読む
桃
【原作:姫野カオルコ 監督:篠原哲雄】
くちびると、熟れすぎた桃なんて、そりゃ、そうだという王道感。
桃畑の太陽を浴びた緑と桃の色、に喪服は狙った感がありありだけど、色合い、コントラストはきれいで>>続きを読む
小学生の頃、社会科で公害を学ぶ授業のときに、水俣病についてのビデオの教材を見ました。
患者の姿に、見てはいけないものを見てしまったようなショックを受けたこと、無知な子どもなりに、でもだからこそ純粋にチ>>続きを読む
DVDレンタルで【鼻(芥川龍之介)】【後の日(室生犀星)】を鑑賞。
加瀬亮さん出演作品でピックアップ…よって【後の日】の方だけ感想多めです。ごめんなさい。
【鼻】
…人間の醜さ、残酷さ、芥川の原作か>>続きを読む
写真集とか、ブランドの秋冬のムック本みたいなのを、ずっと観ているような感覚でした。
画として美しい、プロモーション映像のような。
(「コノ角度ノコノ伊勢谷友介、イイデショ」感満載)
ストーリーは、な>>続きを読む
原作未読で鑑賞…したら、
印象に残る台詞やシーンがテンポよく繋がって、ストーリーとしても、ちゃんと成立はしているのですが、
大森南朋さんの演じる「陣内」を中心に登場人物から発せられる、インパクトはある>>続きを読む
鑑賞後、1938年の清水宏監督「按摩と女」の“カヴァー”であることを知り、そちらも合わせて観てみました。
シナリオも画も“リメイク”でなく、完コピ、という感じ。
(オリジナルへの最上級のリスペクト>>続きを読む
本作を“カヴァー”したという、2008年石井克人監督による「山のあなた〜徳市の恋〜」を鑑賞したのですが、“オリジナル”を見てみないことには何とも!ということでたどり着きました。
ハンデであり、ギフテ>>続きを読む
画と市川雷蔵様の美しさを静止画のようにこれでもかと見せつけてくる作品でした。
剣なんだけど、殺陣を見せるというよりは構えや空気に物を言わせる…息を呑んで見つめてしまいます。
情緒的なわかりやすさも>>続きを読む
「自分がしんどい時に、誰かを助けられるってサイコー」という言葉。
亡くなった方の人生を皆で称え海に還す、新たな旅立ちのようなハワイのお葬式がとても心打つものだったこと。
ハワイの海と空はとても美し>>続きを読む
こんなに唐突な「?」が散りばめられてるのに、見終えた時、イヤな感じの「わからなさ」は残らなくて、ちゃんと繋がって、ちょっとあたたかいキモチにすらなったりして、不思議だけどキレイないいもの観たわ〜と、す>>続きを読む
原作未読。
美しい姉妹、美しい鎌倉、美しい音楽…すごい透明感だなと思いました。
(音楽…菅野よう子さん…で、納得。)
家族間の複雑極まる関係性や死別(喪服が印象的でした)といったシリアスで粘度の高>>続きを読む
実際はどのくらい作品に近いことが起こりうるのでしょう…当然ビジネスだし、お金だし、もっともっと複雑なオトナの事情が絡む世界なのでしょうし。
「これはフィクションです」だけど、おとぎ話にはならないでほし>>続きを読む
リリー フランキーさんの底知れなさで成立している作品という感じです。(演技ならすごいし、演技じゃないとしてもすごいし。)
懐の深さ…というか深いのかどうか底が見えない、超寛大な心…というか広いのか実は>>続きを読む
原作未読。
新選組・土方こそラストサムライ、幕府軍に思い入れの強い自分は、新選組の物語は大好きでありながら、鳥羽伏見の戦いからがいつもいつも辛すぎて苦しい思いをします。
この作品にもまた、私にとって、>>続きを読む
日本でこのテーマで映画を作ったことが、もう勝ちな作品だと思います。
映画で現実をわかった気になるのはおこがましいし危険だけど、それ以前にあまりにも知らなすぎるし、何かがなければ知ろうともしないと思うか>>続きを読む
主人公のチエにも、最終的にパートナーとなるタナシにも、なかなか共感できるところがなくてどうしようかな、困ったな、という思いで観てしまいました。
言い方は古いけど「破れ鍋に綴じ蓋」ということでしょうか。>>続きを読む
原作漫画未読。
女性の中にあるであろう様々な澱を、フィクションらしくスタイリッシュに、でも生々しさはリアルに描こうとしているのかなと感じました。
登場する4人の女性の「この人に」というよりは、それぞ>>続きを読む
加瀬亮さん出演作品で辿り着きました。
短編4品が【メール】でリンクしています。
加瀬さんパートは、これ以上ない王道な、ベタなお話でしたが、余分なものがなく、美しい画で構成されてて、器用ではない一生懸命>>続きを読む
原作未読。
主人公の生き方においては、彼女を打ちのめすのも生き永らえさせるのも猫であって、そこに人が表れては、心を通わせたり、また去っていったり、それを傍らで猫は見るともなく見守っている感じがしました>>続きを読む
出演者の存在感の濃度がちょうどいいです。
食べ物がみんなおいしそうで、どなたもおいしそうに召し上がっています。
物語の進むスピードも、コーヒーを落とすときの気持ちのようなゆったり感がよかったです。>>続きを読む
いやな要素がないです、控えめに言ってサイコーに素敵な物語でした。
設定も演出も美術も映像もみんな突き抜けてるけど、演者のみなさんもちゃんとその水準で突き抜けていらっしゃるので、素直に魔法の世界に入れま>>続きを読む
原作未読。
ステレオタイプで、ペラッペラなバカばかりでイタくて疲れました。
でもこれが、地方都市(都市までいかないかも、な街)の現実的な一側面であり、「女性」ということで被る諸々のリアルです、それを表>>続きを読む
原作未読。
自己同一性の確立の話?
人の性質をほぼ球に近いような多面体で、広い面や狭い面、尖ってたり凹んでたり、月の裏側のような面もあって、その様々な面にスポットが当たっては自分の意識に上るようなイ>>続きを読む
とにかく、シーンが移り変わる度にハッとするような美しい画が表れて、美術も映画も何の知識もない自分でも、構図や光の加減などに拘って作られていると感じました。
美術館で、作品を眺めて進んでいくような感覚で>>続きを読む
真夜中に逃げ出して、夜明けに連れ出してもらった。
逃げることに付き合ってくれた奇特な青年とのエアポケットみたいな時間が、オアシス。朝の海が美しかった。
オアシスを得た人から、オアシスが、別のだれかに>>続きを読む