『関心領域』鑑賞完了。最高に薄気味悪い映画。アウシュヴィッツ収容所のすぐ脇に住まう収容所の所長ヘスとその一家の、一見平穏でありながらその実狂気に満ちた状況を離れた場所から定点観測するような映像。すぐ隣>>続きを読む
とっても良かった! 最近まあまあ重いものばかり観ていて、こういう笑える楽しい作品ごぶさただったのでよい気分転換になった。
なんといってもヘジンシの巧みな演技。初のラブコメという気負いもなく、かなりユ>>続きを読む
わが街で貴重なミニシアターと化している千葉劇場でカルロス・ベルムト最新作『マンティコア 怪物』観てきた。今回の主人公はゲームのキャラデザイナーという設定で、やはりオタク的な意匠やあからさまな日本趣味(>>続きを読む
なんとなくうまく感想書けないでいます。情報が多すぎて。ただ3時間はあっという間で、さすがによくできていた。また、情報は多いけど、ほかのノーラン作品よりはわかりやすいのでは、と思った。また、端々に再現さ>>続きを読む
キムソノの美しいポスターに惹かれて鑑賞。なんていうか、いろいろ微妙なような、でも観ている間は楽しかった。
賭けボクシングや裏仕事にも手を染めようとするフィリピンの貧しい青年、マルコがひたすら巻き込>>続きを読む
最近観たアメリカ映画の中でかなり好きな作風だった。プロレスについては特に知識も愛着もあまりないのだけど、めちゃくちゃ心に触れてくるし、淡々として説明的じゃないのにわからなさが皆無。終盤には涙がこぼれた>>続きを読む
初めてのK'sシネマで鑑賞しました。特に凝った構成ではなく、ひたすら在日コリアンのハルモニたちの語りとその生活を追った作品なのだけれど、身近に見聞きできるものではないため、個人的にはとても面白かった。>>続きを読む
公開からかなり経ってしまったのだけど、館に観に行ってホントに良かった。素晴らしい映画だった。
PMSで新卒入社した会社を辞める羽目になった藤沢さん(上白石萌音)、パニック障害で元いた会社を辞めた山添>>続きを読む
実はあまり期待していなかったんだけど、びっくりするくらい好みの作品だった。ミュージカルって決して得意じゃないが、めちゃくちゃ普段着のまま、生きている上での苦悩や欲求のリアルな表現だったので。出てくる男>>続きを読む
早朝8時台からの上映に行ってきましたが、全く眠くならない安定の面白さ。刀だろいがナイフだろうがバットだろうが関わりなくへし折ってしまうマブリーの無双ぶりににやにやしてしまう。
今回の悪役には悪徳刑事>>続きを読む
予告段階からかなり気になっていた作品。長い尺を存分に活用した作りで、個人的にはかなり面白かった。やはり西欧は言葉や議論、対話のカルチャーだな、とその凄みを堪能した。
流行作家、サンドラは夫のヴァンサ>>続きを読む
やっぱり長過ぎたし、丁寧に過去を追ってゆく前半が淡々とし過ぎていて正直眠かった。
メインテーマになっているのが人探しとその人の不在によって主人公にもたらされた不遇と後悔みたいなこと、と個人的には感じ>>続きを読む
公開前の監督のツイートなどを観てある程度期待して観に行った。前作『東京自転車節』は自らが被写体になり、ジリ貧なUber eats配達員としての苦しい日々を活写した作品だったが、今回は視点をがらりと変え>>続きを読む
久々に文句なしに面白い韓国映画だった! リュ・ジュンヨルはやはり凄い💦
17世紀、李朝の仁祖の時代を舞台に盲目の鍼師、ギョンスが宮廷内の陰謀に巻き込まれるスリラー。盲目とはいえ、闇の中では微かに>>続きを読む
公開館少ないし、シネコンでも小さな部屋に割り振られていたので日曜昼とはいえ、この手の作品にしてはビックリのほぼ満席。余裕のない席でじっくり観ました。
『マネー・ショート』の類似作品だと思うけど、かの>>続きを読む
初日に勢い込んで観に行ってしまったけどここ数年ぶりでもかなりベスト級に面白く、また挑戦的な作品だった! キモいしエロいのに絶妙な爽快感がある。また、その爽快感に無理くりさがなく、きっちり作り込まれてる>>続きを読む
日々の自分の不平不満がいかに贅沢なものかを思い知らされる、脱北ドキュメンタリー。監督はアメリカ人女性で、韓国で脱北者支援をしているキム牧師に網を張り、取材者を得ている。
脱北は中国を経ての逃避行とな>>続きを読む
新年初の鑑賞。北陸の地震があり、日本の観客にとっては特にリアルな怖さを感じたでしょう。単純なパニック系エンタメを想像していたが、意外にも丁寧さを感じる人間ドラマ〜群像劇&スリラーだった。
まず、マイ>>続きを読む
クリスマスイブに鑑賞した。皆さん賞賛しているけど、私個人はかなり危うさと言いようのない倦怠感ともいえそうなしんどさを感じた。
渋谷界隈のファッショントイレの清掃人、平山さんは、詳細はしらねど、〝降り>>続きを読む
ボウルから掬って鍋に落としただけの、成型してない素朴なドーナツ。それをきったない手ではちみつを塗し、きったない木の板に置いて屋外で商いをしているクッキーとルーの姿に痺れるものを感じて鑑賞。正直、わかり>>続きを読む
2023年最後の鑑賞。かなり話題になっているけど、観た感想は、「?」がかなり浮かび上がってくる感じ。でもやはり杉咲さんの演技は鳥肌ものだった。
まず、複雑な背景を曖昧に複雑にさせる編集というか、脚本>>続きを読む
文字情報では知っていた事件。エメット君の顔写真も見ていて、本当に怖い話だと思っていた。そのことを、かなりベーシックに、かつ静かに映像化した感のある作品だった。エメット自身より、母親のメイミーを主軸にし>>続きを読む
地味に小さく勝ち続け、顔ばれしないようにカジノ周りのホテルに泊まらず、カジノから離れたモーテルに投宿するウィリアム・テルの隠された過去のトラウマと静かに燃え続ける復讐心のゆくえを描く。
構造的に前作>>続きを読む
一言で言ってとても面白かった。ソル・ギョングは、長らく素晴らしい俳優さんだけど、最近は役の幅もより一層広がり、また、華のあるキラキラ感を放っている気が。今作での日韓ハーフの村山役は、その得体の知れなさ>>続きを読む
観てから結構時間経つが、考えることが増えていくような作品。観なくてはと思いつつ、ちょっと躊躇していたけど、やはり観に行ってよかった。
まず感じたのは、この映画の主役は宮沢りえ演じる洋子だというこ>>続きを読む
観ているときはそれなりに楽しめたのですが、鑑賞後にあまり何も残らないというか。夏月や佳道の秘密って、それほど歪なものに思えなかった。2人ともそれぞれちゃんと社会に適応して、ほぼ自立して生きている。特別>>続きを読む
作品の存在は知っていたけれど、知らないうちに公開されていて、危うく見逃すところでした。
『モガディシュ』を観たとき、キム・ユンソクがやっていた大使役をファン・ジョンミンがやってたらどうなんだろう>>続きを読む
久々に由緒正しく、贅沢なハリウッド映画を観た!というような感じ。オクラホマの大地、ネイティブアメリカンの人々の素描から始まるシークエンスから、大河ドラマが始まるワクワク感に満たされた。
彼の地で>>続きを読む
今泉監督の新境地、だなぁと思った。今までの作品の特徴である会話や目線を駆使した軽妙でユーモラスなドラマという枠を出て、シリアスでひたすら静か(なにか、ゾワゾワっとする音が微かに聞こえたのは映画から?>>続きを読む
80年代の韓国、民主化前、全斗煥大統領の時代を舞台にしたスパイアクション映画。1983年、光州事件の3年後で韓国国内でも国外でも民主化要求デモが頻発し、大統領の去就を巡って北がらみのテロ情報に安全企>>続きを読む
ヒョンビンカッコよかった……! ダニエル・へニーも。一作目より北と南の緊張感(人の関係)が緩やかで、コメディ要素も多めだけど、アメリカがかなり大胆に絡んできてスケール感はアップ。後腐れないアクション>>続きを読む
80代で認知症気味ながら若い同僚たちとファミリーレストランで働いてきた男性、ピルジュが、少年時代から抱えてきた恨みを果たすべく、武器を手にして奮闘するというストーリー。
冒頭のほのぼのムードから>>続きを読む
公開されてるイ・チャンドン作品で観れてなかった今作をやっと観れた! その後のチャンドン作品に観れる印象的な構図や場面などの原点かも?と思われるシーンが多々あり、それも良かったのだけど、起伏のあるスト>>続きを読む
どうしても初日に、と思い、観てきた。136分と長尺で、特に前半は大正時代の田舎の牧歌的な風景や若干ドロドロした人間模様が続き、若干眠くなったけれど、やがて展開されるであろう地獄絵図を思うとちょっと緊>>続きを読む
ラッセル・クロウってなんかクマ🐻みたい。いかついのに丸みがあって、でも馬力は抜群で(ドアを蹴破るとこ、韓国映画『チェイサー』のキム・ユンソクばりだった。ちょっと体型というか、貫禄も似てる。そういえば>>続きを読む