《ソウルメイト》
物語的は安定の号泣ストーリーかつキム・ダミの圧巻の演技!初回オンライン試写で観た時それほどに感じませんでしたが劇場スクリーンで見返すとやっぱりいいですね。サイズというか音響というか没>>続きを読む
《このハンバーガーピクルス忘れてる》
2人ずつのシチュエーションでのどーでもいい会話劇の塩梅が実に絶妙!イマイチ伝わらない時更に細かく伝えようと思う程更にどーでもいいことの説明に陥る"今何の話してたん>>続きを読む
《テルマ&ルイーズ》
日頃の憂さ晴らしにヴァカンスに出かけた2人。羽目を外し予期せぬ方向へ進むクライムロードムービー。世間知らずだったテルマがだんだん頼もしくなる姿は良いのか悪いのか。クソ男達をやっつ>>続きを読む
《ミレニアム・マンボ》
退廃的ムード漂う新世紀2001年。当時の自分を"彼女"と三人称で呼ぶ10年後のビッキーの今は描かれない。ざらりとした画面に舞う原色の妖しいライトと真っ白な雪景色の対比が美しく切>>続きを読む
《ボーはおそれている》
人は生まれ落ちたときから逃れられないものに囚われて"いる"。果たしてそれは"いる"と思わされているのか。"いる"と思っていたいだけなのか。。。幼い頃からのトラウマに塗れた息子の>>続きを読む
《記憶の居所》
日々の生活の中にある"記憶"。あの時"体験/経験"したことは"事実"だが、今ここにある"記憶"は自分というフィルターを通し堆積したかけがえのない"真実"。はっきりとした記憶、断片的な記>>続きを読む
《一月の声に歓びを刻め》
人に言えない辛く深く染み付いた心の傷はやがて自らを責める鈍器と変わる。被害者が責任を感じてしまう不合理さ。丁寧な正月準備、伝統の太鼓の音、忌まわしい印を焼き払う。何も解決する>>続きを読む
《ストップ・メイキング・センス》
40年前のライブめっちゃクール♪デビッド・バーン足元アップからの1曲目、1人づつメンバーが増えていき楽曲に幅が生まれていく様はもう"世界創造"。強めのリズム隊でメッセ>>続きを読む
《瞳をとじて》
撮影の途中で姿を消した主演俳優を探す物語。"映画の力"では直接的なら"想いを信じる"お話。断片的なシーンで折り重なる"画"の美しさはさすがですが、ビクトル・エリセじゃなかったらどうなの>>続きを読む
《夜明けのすべて》
目に見えない痛みや辛さを"分かろうとする"こと。自分も辛くても"できる限りの手助け"をしてあげたいと思ってほんの少しでも行動すること。しば漬けだったり洗車だったりそれが伝わるだけで>>続きを読む
《熱のあとに》
それが狂気かどうかは周りが決めることは出来ない。"受け入れられる"事を求めない愛の何と無敵なこと。エゴのひと言で済まされない説得力は 橋本愛 の怪演ゆえ、間違え無く彼女の代表作となるだ>>続きを読む
《マリア 怒りの娘》
うず高いゴミの山で獲物を探し廻る子供達。ショッキングな世界があたり前のようにマリアはただ前に進む、進み続ける。"ママ"を探す為に。"貧困社会"と断ずる観る目には"こちら側"の優越>>続きを読む
《エル・スール》
子供の正義と大人の事情は、なんと静かで激しく穢く美しい。1987年初見時は実生活でも父との関係がエストレリャに近く刺さりまくりだった作品が今アグスティンの目線で観ている不思議さ。初聖>>続きを読む
《ゴースト・トロピック》
仕事帰り最終電車で寝過ごし家まで歩くことになったハディージャ。普段歩かない深夜の道で出会う人達とのプチ・ロードムービー。"ゆっくり歩く"ことでいつも見ていない/見えていない人>>続きを読む
《Here》
建設労働者ステファンはベルギーを引き払いルーマニアに帰郷しようと冷蔵庫を片付ける為に作ったスープを友人達に配る。森で出会った食堂の中国系看板娘は"苔"の研究者。草木のざわめきを聴き驟雨に>>続きを読む
《葬送のカーネーション》
亡くなった妻を戦火激しい祖国へ埋葬するため孫娘と2人棺桶を運ぶロードムービー。過酷な状況でもお祈りを忘れず礼儀正しい祖父に比べちょこまか遊びお菓子をつまむ少女の対比がもの悲し>>続きを読む
《ゴールデンカムイ》
アイヌにまつわる財宝を巡る大活劇。原作未読だが丁寧な脚本に好感。冒頭の戦闘からこの作品只者ではない予感。漫画の実写にありがちな残念な所ところは無く再現性に魅入るばかり。物語もアイ>>続きを読む
《パストライブス》
あのときこうしていたら、と思うのは人の常。あのときも今も、何なら前世すら"そのときの自分"として抱きしめられる。。東洋的な"縁"といわれればさもありなんだが"諦められない"弱さを持>>続きを読む
《哀れなるものたち》ゴッドによる超絶バッドな実験から生まれたベラの再生物語。テーマパークの様な美術とサウンドが圧倒的なショータイム♪暗黒の男からの抑圧開放ストーリーだけど要所要所で"メイドバイ男"臭が>>続きを読む
《梟—フクロウ—》
王宮を巡る暗殺事件唯一の"目撃者"盲目の鍼灸医が"見た"ものは。明るい世界と暗闇のちょっとしたギミックが効いている。"庶民達は見えないフリ聞こえないフリ"が処世術だった時代鍼灸医の>>続きを読む
《コット、はじまりの夏》
目に見えるものが全ての幼いコットに見えない光が差した夏休み。献身的に寄り添う叔母と、不器用な叔父と解きほぐされる関係。静かな情景はいつも断片的。そう"大事な事は目に見えない">>続きを読む
《ソウルメイト 七月と安生》
リメイク公開前に再見。女性はこうあるべきという社会に対して対照的な2人は近づき離れて行く。誰もがこの二人を持っているのだろうと思う。現実と小説との間に浮かび上がる"事実">>続きを読む
《僕らの世界が交わるまで》
世の中に溢れる"私はこんなに貴方の為を思っているのに"。そうね、"良かれ"と思ってるのが良くなかったりするの。"何で分からないの?"の暴力性。。先ずは"分からないものなのね>>続きを読む
《千年女優》
14日の月には明日があるから好きなんです。満月の後は欠けていくだけだからと言った男性の面影を原動力に進み続けた大女優千代子。千代子は叶えられない事を知らないフリをし続けていたのかもしれな>>続きを読む
《ニューヨーク・オールド・アパートメント》
移民・貧富・男女、差別にまみれたニューヨークで暮らすペルー移民の親子。勝ち組に見える美女が実は。ポスターから漂う"ちょっといい話"ムードは無くシビアな話だが>>続きを読む
《枯れ葉》
ラジオから流れてくるのはウクライナの戦況。あいまいな"大きな世界"の裏にはっきりと流れている"小さな世界"。ふとした出会い、風のいたずら、山程の吸い殻、新しい食器を揃える、そんな"小さな喜>>続きを読む
《笑いのカイブツ》
"人間関係不得意"なのは誰もがそうなのでは。。その上で不得意を"攻略"しようとするかどうか。。"不得意"と切り捨てられたらどんなに自由なんだろうとは地獄を見ていない"こちら側"だか>>続きを読む
《緑の夜》
保安検査場の女性検査官と謎の緑髪の女。抑圧され搾取され続けてきた男達挑む2人のシスターフッド逃避行。緑のライトが差すグレートーンの映像が抑圧と解放のもどかしさが現実の難しさを感じさせる。窶>>続きを読む
《ミツバチと私》
性自認に悩む8歳のココ。"本当の自分"は唯一人で名前なんていらない筈なのに揺らぐ自分を世界に繋ぎ止める為に"名前"にすがる矛盾。主役の子の演技は驚異だが実は本作で描かれるのは"周囲の>>続きを読む
ほんの少し話をしても、その人の生い立ちは分からない。ちょっとした1言や仕草から感じるものがあるけどそれが本当なのかは分からない。先日相互さんと本作の裏設定の話をしてたら実に"その人らしい設定"だったの>>続きを読む
《サタデー・フィクション》
太平洋戦争直前のスパイ達の攻防戦。舞台と現実が交錯しながら進む展開はモノクロ画面の非現実的な説得力と共に一気に惹き込まれた。個を押し殺し国家に翻弄される切なさを全編じっとり>>続きを読む
《14歳の栞》
とある中学2年のクラスメイト35人の修了式迄の50日を追うドキュメント。一人ひとりのインタビューで織り成す等身大の14歳。ありきたりだけどみんな結構しっかりしてる。今の自分も同じ悩みあ>>続きを読む
《クレマチスの窓辺》
超傑作!東京に疲れ休暇で田舎に戻った絵里。様々な人と会い東京に戻る迄の1週間。とにかく脚本最高!出逢う人皆しっかりとした物語を持ちそれらが皆絡み合い絵里の心に触れる。小津映画のよ>>続きを読む
《サーチライト遊星散歩》
全部観られた訳では無いですがこちら今年のムーラボベストワンだと思います!
貧困、介護、援交等ヘビーなテーマを幾つも重ねた超重量級の本作。昨年から出演作が続く #中井友望 さん>>続きを読む
《スターフィッシュ》
世界に残されたのは自分だけ、周りは全て敵なのか。怪しい敵と闘うべく熊の毛皮で身を護り隠されたテープを探すオーブリーが毛皮を脱ぐ時は。過去の過ちと許し。ほとんど説明が無いので観客は>>続きを読む
《ブルーサーマル》
全編予想可能なベタベタ王道ストーリーになぜこんなに心をもっていかれるのだろうか。「純真無垢」こそ最強の武器であることを、世の中そんなにうまく行かないさ、と一歩引いた自分に 都留たま>>続きを読む