極楽蝶さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

極楽蝶

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妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.0

日本の政治家の多くが”大志”も”智識”もない烏合の衆であることを大っぴらに語っているところに映画の映画たらんところを感じる作品。
一番の注目は、憲法学の権威である慶応義塾大学名誉教授の小林節先生の「憲
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浦安魚市場のこと(2022年製作の映画)

3.5

ある時は鮮魚泉銀の若旦那、ある時はロックバンドのリーダーでボーカル・森田釣竿さんの熱さに圧倒されますねぇ。
僕も普段はスーパーで魚を買うけど、鮮魚店で買った方が美味しいように感じました。やっぱり餅は餅
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

5.0

不朽の名曲!!
シリアスとユーモアのバランスも絶妙!!
実験のためはじめて舞踏会に参加するイライザ(オードリー・ヘプバーン)がヒギンズ教授の屋敷の2階から白いドレスで現れるシーンは、イライザの美しさに
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戦場記者(2022年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリー作品としては、ちょっと荒っぽいと感じたし、タイトルの「戦場記者」というのもちょっと違うんじゃないかと思うけれど、アフガニスタンを取材するシーンで須賀川さんが、タリバンの女性への政策を西>>続きを読む

ただいま、つなかん(2023年製作の映画)

4.0

震災で壊滅的な被害を受けた港町が復興してく様子を菅野さんの「家」を中心に追ったドキュメンタリー作品。
終始明るくポジティブな一代さんの姿がこの作品の一番の魅力!! それと災害地にボランティアで入った若
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百年の夢 デジタル・リマスター版(1972年製作の映画)

4.0

不思議な感覚を覚えるシュールな奇作。
この作品で映し出される人々も村の風景も現実のものなのかと思ってしまうぐらいに浮世感が感じられない。登場してくる老人たちの顔が、現実の老人の顔なのか、映画俳優として
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幽霊繁盛記(1960年製作の映画)

3.5

B級娯楽映画として良くできた作品。
フランキー堺さんは、コメディをやらせたら絶品ですねぇ! 表情の変化が実に素晴らしい!! それから、香川京子さんの美しい姿を褒めたいところだけど、この作品では死神役の
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霧笛が俺を呼んでいる(1960年製作の映画)

4.5

和製「第三の男」であると同時に公開当時(1960年)頃のカッコイイが全て詰まった傑作!
外国船の乗組員、オープンのスポーツカー、バー、バンド・ホテル、近未来的な病院、ガンアクション、ジャズ、悪党どもの
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百姓の百の声(2022年製作の映画)

5.0

この作品を観ると農家の方の経験と知恵のスゴさを感じます。多くの人にこの作品を観てもらいたいですねぇ!!
農業って、もっと保守的だと思っていたけど、経験と知恵によってどんどん進化していることに驚き!! 
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あのこと(2021年製作の映画)

3.0

ちょっと共感するのは難しいなぁ!!
恐らく、フランスでは宗教的背景もあり中絶は重大な犯罪とされていたのではないかと思うので、そこのところには入り込めないねぇ!
この作品で重要なシーンは、主人公・アンヌ
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

ちょいウォン・カーウァイ的映像が印象的な作品。
主役の浩輔役の鈴木亮平さんの演技がひかる一作ですねぇ。でも、僕として一番注目したのは浩輔の恋人・龍太(宮沢氷魚)のお母さん・妙子役を演じた阿川佐和子さん
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桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

4.5

感動的な秀作。子供のことを思う母の心情表現が見事!!
僕がこの作品で気になったのは、母親・令子(小雪)と父親・正美(吉沢悠)の智ら家族に対する接し方の違いですねぇ。この作品を観て、改めて母親は偉大なり
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無法松の一生(1958年製作の映画)

5.0

この「無法松の一生」も素晴らしい!! 43年の阪東妻三郎版と比べるとドラマ性は58年版の三船敏郎版は高いかなぁ。芸術性なら43年版かなぁ。
両作品とも脚本は同じもの。配役やモノクロかカラーかという違い
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陽のあたる坂道(1958年製作の映画)

5.0

名作ですねぇ!! 作品の舞台は勿論日本(東京)なんだけど、なぜかアメリカ映画のような感じを受けました。特に田代家やダンスホール。そして、3時間を超える大作にもかかわらず飽きることがありません。

ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~(2020年製作の映画)

4.5

「無法松の一生」を観るなら、この小作品も観た方が良いと思います。それは「無法松の一生」をより良く知るということではなく、映画が官憲(検閲官)の心を動かすことができたと云うことに驚きます!!

ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実(2018年製作の映画)

3.0

ビートルズ誕生までのジョン・レノンを追ったドキュメンタリー作品。内容的には興味深いもので、若いときのジョンが女性に対して暴力的(支配的)なところがあったり、言葉巧みだったり、目立ちたがりだったり、親し>>続きを読む

無法松の一生(1943年製作の映画)

5.0

素晴らしい!! 太平洋戦争まっ只中の日本でこれだけ芸術性の高い作品が撮られていたことに感銘した!! (今回は、この作品の上映前に、この作品に関するエピソードをまとめた短編ドキュメント「ウィール・オブ・>>続きを読む

⽊樵(2021年製作の映画)

3.0

プロっぽくない(ドローン以外)映像だけど、これがかえって鑑賞者が”木樵”に親しみを感じてしまう不思議な味わいの作品! ホームビデオをこの作品に出てくる人たちと一緒に観ているような感覚(笑)
ところで、
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窓辺にて(2022年製作の映画)

2.5

ポピュリズム的な作品! 何となく観る分には良いなと思うけど、それだけの作品。期待外れだった!!

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.5

インチキ・ペルシャ語の意外で感動的なラストシーンが秀逸!!
もちろん、主人公のユダヤ人青年ジルが何度も命の危機を乗り切るシーンも良いけど、インチキ・ペルシャ語2,840語が最後に真実としてナチスの犠牲
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーを観ているような感じの作品。恐らく、ナレーションも音楽もなく、淡々と会議の様子を作品にしているからかなぁ!? 自分がこの会議を傍聴しているような錯覚も覚えるねぇ!!
「ヴァンゼー会議」
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日の丸~寺山修司40年目の挑発~(2022年製作の映画)

3.5

日本人の「日の丸」に対するイメージって、何となく一定の像を描くように思っていたけど、結構あいまいなんだなぁ、とちょっとビックリ!! それに「日本人」って何かっていうことへの回答もあいまい!! 市井の人>>続きを読む

素ッ裸の年令(1959年製作の映画)

5.0

こんな素敵な清純作品があったんだ、と感心した。フランス映画を観ているような感じだった。赤木圭一郎もフランス映画に出てくるような二枚目でカッコイイ! そんな素敵な作品だけど、特に街中を疾走するバイクのシ>>続きを読む

東京流れ者(1966年製作の映画)

3.5

任侠ものとハードボイルドがごちゃ混ぜにして、そこにコメディを隠し味に加えた清順作品らしい作品(笑) 独特な色使いがこの作品の魅力かなぁ! それより一番記憶に残るのは、この作品の主題歌と主人公の不死鳥の>>続きを読む

斬る 4K版(1962年製作の映画)

3.0

市川雷蔵を観るための作品。
映像はなかなか挑戦的で良いのだけれど、途中からストーリーがガタガタ(笑) まぁあ、市川雷蔵フォンのための映画とするなら、それはそれで良いのかも(笑)

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.5

素晴らしい作品だった!! 人間の死、現世と来世、隣人愛、人間の更生など重たくなりがちなテーマを、それもそれらをまとめて仏教的だけど軽妙に描いていて素晴らしい!! 映像のフレームワークも丁寧にキッチリと>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

2.5

笑い処は多いけれども、出演者の演技はコミック誌がそのまま映画作品になったように感じたなぁ(笑) 映画として観るとビミョーな作品。ツッパリのお兄ちゃんたちもスクーターはないよなぁ(笑) ミー坊が絵を描い>>続きを読む

男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

4.5

「男はつらいよ」シリーズの第3作目だけあって、寅さんが元気ですねぇ!! 何しろ笑い処がたくさんあって、その上寅さんが体を張って演じていて、爽やかな感じも受けます。寅さんの口上もカッコいいですねぇ!!>>続きを読む

夜の河 4K版(1956年製作の映画)

4.0

大人の恋を京都の町を舞台に描いた素敵な作品です!!
何度か観ている作品だけど、4Kでレストアされ、とても鮮明な映像になったと感じた。きわ役の山本富士子さんの美しさが際立ちますねぇ!! 特に、きわが作業
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