彼に芽生えた殺意は静かに膨れ上がる。
太陽は降り注ぎ、激しい波を立てる海は本物の青色をしていた。
鋭い眼差しで状況を把握し、作戦を実行していく。全てを奪い取ったとき、彼はついに満たされるが…
テロ>>続きを読む
亡くなる半年前にNHKホールで収録された坂本龍一最後の演奏。体力的に通しでの収録は難しく、何日にも分けて行ったという。その様子が全編美しいモノクロの映像で繋ぎ合わさり1つの作品となっている。
これま>>続きを読む
パリの街を舞台に繰り広げられる愉快なドタバタミュージカル!
すごい面白かったな、オードリーヘップバーンは綺麗だし、美術がとてもおしゃれだった。オープニングから冒頭の扉の色使いでグッと引き込まれる。>>続きを読む
暗い水たまりに雨が降りしきる。男はそれを虚な目で見つめている。
人並外れた才能を持ち、祖国に貢献しようと奮闘した男の物語。
彼は依頼された仕事を成功させたが、その後周りの歓声は彼に届かず自分の呼吸だ>>続きを読む
1の物語が絡まっていくのが素晴らしくて、どんどん引き込まれる。このワクワク感、バックトゥーザ・フューチャーにしか作り出せない。文句なしの名作!本作もjohnny b goodeで高まる。あとBeat >>続きを読む
我々が裁判を傍聴しているような感覚になる。映画館で見てよかった。
緻密に組み立てられた物語で、それは真実に対する衝撃を増強するためではなく、家族の万感の思いを想像し、考えるためにあった。
私たちは考え>>続きを読む
夜の街、ネオンを撮ることにおいて、ウォンカーウァイの右に出る者はいないと思っている。
彼がいつも捉えてきたのは香港の街。90年代の雑多で雨が降る、ジメジメとして黄味がかった、魅力的な場所だった。
この>>続きを読む
綿密に組み合わせられたシーンのピース。
これがノーラン流のフィルムノワールか。
アンダーグラウンドを匂わせつつ、クオリティはめちゃめちゃ高い。
映像もめっちゃかっこよかった。
45年前にジョージルーカスが侍たちの宇宙戦争を描いたのだとすると、これは砂漠を舞台にした忍者の物語に思える。
ポールたちの復讐譚としての本作は、秘められた感情や明かされてこなかった過去が絡み合い、厚>>続きを読む
“この世の悪魔たちは我々の心の中にいる”
スクリーンでこの映画を見れたことが嬉しい。
たくさんの民が登場する。画面を埋め尽くすたくさんの人々。その1つ1つの魂を動かしたガンジーという偉大な男の物語。>>続きを読む
2人の男女の刹那的な逃避行を描く。
ポルクロル島の美しい自然に、鮮やかな赤や青、黄色がワンピースや車、窓、スピーカー、様々なところに散りばめられていて、見ていてとても楽しい。
目を背けたくなるほど>>続きを読む
ある世界的な登山家が、ヒマラヤ登山中に第二次世界大戦に翻弄されチベットへ。
そこで過ごした7年間、若きダライラマとの交流を描く実話。
美しいチベットの風景、ラサ市街や荘厳な宮殿…
山に魅せられた男は>>続きを読む
ギャスパーノエの怪作。
16mmを使った機動的なカメラワークは他に類を見ない。自由に動き回りながら回転も多く、普通に酔いそうになる。そして極限までカットを減らし、それぞれのシークエンスでは長回しを行>>続きを読む
窓に貼られたshall we danceと、カツラが取れて一皮剥けた竹中直人。
漠然とした虚無や孤独感を漂わせる男が、踊ることで自分自身や家族への眼差しを変えていく様が良い。
普通の男の演じ方は最>>続きを読む
パリの街で働くタクシー運転手が、自宅から老人ホームに向かおうとしている1人のおばあさんを乗せて車を走らせるお話。
おばあさんは静かに語り始める。ファーストキスの味、息子への想い、煩悶。
無口だった運>>続きを読む
自分が良い人間か悪い人間か。彼の答えに歩んできた人生が投影されていたな。
相手が小物すぎたなという感じで張り合いがなかったなぁ。
このシリーズのデンゼルワシントンは本当に好きよ。かっこいい。
隣で>>続きを読む
阿鼻叫喚の光景の中にある美が、ざわめきを生み出し心を掴んだ。
叫び、狂い、黄色い三角が燃え上がる。
全てが崩れ落ちた時、花を全身に纏った女王の魂が救われた。
完全に壊れたものを修復したのは、太陽の沈>>続きを読む
1分間の沈黙。
“許すことは決断すること。怒りを解くと決めることだ。不思議なことに、愛してるいる相手ほど許すのが難しい。”
“時々人は善良な心でやるべきことをする。でもその時々善良な人が、時々悪い>>続きを読む
“You are my best friend.”
車の中で少しずつ近づいていった2人の距離。流れるアラバマの景色。
とてもとても静かで、深甚なる信頼がそこにあった。
はい最高ー
ティムロスだけデニムなのまじで良い…
シャッシャッ。箒で掃く音。また1日が始まる。
トイレの清掃員平山の日常を切り取っていく。セリフは最小限だ。無言の時間が支配する。しかし彼の生活から目が離せない。表情、動作、彼が毎日見ているいつも同じ>>続きを読む
“殺人は足の爪切りに似てる
考えると面倒くさい
いざ切ってみると思ったより簡単だった
これで当分切らずに済むと思う
だが知らぬ間に爪は伸びる”
スペインの鬼才、ペドロアルモドバル作品。
トークトゥハ>>続きを読む
ずーっとキラッキラしてる。
いいところでBlur流れる。
“ロスではいい男は貴重品なのよ”
クリスマスの心がなきゃね!!!
可愛い世界観。
🛷飛ぶところ感動的。
サンタクロースが街にやってくる!
“クリスマスの心とは目で見ることでなく、心で信じることだ”
悪い子リストに載らないようにしな>>続きを読む
イナゴ、麦、広がるのは雄大な自然。そしてそれは激しく燃え上がる。地獄の業火のように。
写実的な描写にモリコーネの音楽が重なる。
もうこの世にいないかのような日々を過ごしていた者達の、罪。
テレンスマリ>>続きを読む
安定です。
カーアクションが黄色のチンクエチェントってのがいいね。
久しぶりに映画館でポップコーン食べた。
反転したフィルムノワールとも言える、アラスカを舞台にしたサスペンス。
クリストファーノーラン監督作品3作目。
太陽が沈まない白夜の街で、刑事は不眠症に悩まされる。
脳は本来のように働かず、自分の行い>>続きを読む
波が静かに揺れるだけの落ち着いた海。美しいブルーだ。だがあまりにそのカットが長いと死を連想する。
夜の海は波が激しくて、沖は漆黒である。さらに死を感じる。
お、まだいくか、っていうくらい長めのショッ>>続きを読む
アメリの奇想天外な日常。
小さい頃の特殊な境遇から、彼女は自分の殻に閉じこもる。
少し大きくなって、赤い壁紙のアンティークで素敵な家に住むアメリ。本当に素敵な部屋。
水切りをするための石を拾う。ポケ>>続きを読む
デニーロとアルパチーノ。
時代を築いた2人の共演。
追う者と追われる者の因縁、交流が描かれる。
市街地の銃撃戦をはじめ、リアリズムに重心を置いた演出、映像が素晴らしい。空砲ではあるものの実際の発砲音>>続きを読む
サイレントからトーキーに移り変わるハリウッドを舞台に繰り広げられる愉快な物語!
主題歌を歌いながら雨降る街を歌い踊るシーンは本当に素晴らしい。
子供が長靴を履いて水たまりでバシャバシャ遊んでいるかの>>続きを読む
原作はラテンアメリカ文学の名作「蜘蛛女のキス」。マヌエルプイグの作品だ。
ゲイを演じた俳優が歴史上で初めてアカデミー賞を獲得した映画でもある。
牢屋の中で昔見た映画のロマンスを語る者。それを聞くのは>>続きを読む