ユンファさんの映画レビュー・感想・評価

ユンファ

ユンファ

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.5

あの大大大大大傑作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の前日譚にして、巨匠ジョージ・ミラーの最新作。
面白いには面白いのだが、「怒りのデス・ロード」が100点満点中20000点だと仮定すると、70〜
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シン・ゴジラ:オルソ(2023年製作の映画)

4.0

「シン・ゴジラ」のモノクロ版。
モノクロでも作品の印象は大きく変わらないが、やたらテロップが出たり、カットがバンバン切り替わったり、人物のヨリの画が多かったりする演出の都合上、シンプルに見づらい。どち
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ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突(2024年製作の映画)

3.1

ニュージェネ以降ではかなりの傑作である、ウルトラマンブレーザーの劇場版。メチャクチャ面白かったテレビ版と比べるとまずまずな出来。

テレビ版で散々腐った大人たちを見せられてしまっているので、敵側の言い
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関心領域(2023年製作の映画)

3.6

アウシュビッツのお隣りさんの日常生活を描いた、トリッキーな映画。

穏やかな日常の裏側に非日常が垣間見える演出は、個人的には好み。塀の外側(赤ん坊や鳥など)と内側(銃声や断末魔など)の音を対比させる演
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帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

3.0

「さらばあぶない刑事」で完結した筈が、またまたまたまた帰ってきたアブデカシリーズ最新作。
オレは円盤全部持ってる程度にはアブデカの大ファンだが、正直「まだまだ」以降はかなり厳しい出来だと感じていたので
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

3.0

「シン・ゴジラ:オルソ」に比べるとモノクロとの親和性は高く、汚し足りない美術のバレなんかは見えづらくなっていて、カラー版で感じた「全体的にキレイすぎる」ことによる違和感は多少軽減されたように思う。
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ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦(1999年製作の映画)

3.0

ウルトラマン大好き少年が、どんな願いでも叶う球体にお祈りしてウルトラマンを召喚したり、いじめっ子が文字通り"僕の考えた最強の怪獣"を出現させる楽しい映画。
メチャクチャ面白いわけではないが、夢は現実を
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.0

サンダンスで絶賛されたらしい北欧産ホラー。作品の内容等一切知らなかったものの、信頼できる有識者から「コレは観ておいたほうがいい」とオススメしていただいたので鑑賞。

対人関係におけるイヤ〜な瞬間が続出
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

2.0

前作で主人公猿シーザーが死んだため、主人公猿をノアという新キャラに交代し、300年後の世界を描く「猿の惑星」シリーズの新作。予告編からして面白くなさそうな雰囲気が漂っていたが、シーザーのシリーズが好き>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

1.3

酷い。白目剥いた小栗旬が面白かったぶん、前作のほうが遥かに良い。アダム・ウィンガードが実写版デスノートの監督であったことを思い出した。
上映終了後、周りの観客たちは「いやあ〜面白かったなあ」みたいな反
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.8

意外にも、日本では初となるシティーハンターの実写版。
原作以上に冴子が空気だったり、シリアスにならざるを得ないユニオンテオーペの話をメインにしているくせにコメディ要素を無理矢理ねじ込んでいるせいで間が
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

4.3

ザック・スナイダー版スター・ウォーズことREBEL MOONシリーズ第2作。

前作と同じく、ストーリーがつまらない、キャラクターの魅力に乏しい、4時間以上もある癖に尺が全く足りていないという難点はあ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.4

「紺青の拳」のようなオラオラ系映画かと思いきや、初期(こだま監督時代)を彷彿とさせるほどの良作。

アクション、推理、ラブにコメディと盛られた要素が多く、固有名詞もやたら出てくるのでやや混乱するものの
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.4

ただでさえメチャクチャ面白い和山やまの原作を野木亜紀子が脚本化し、山下敦弘が監督した時点で面白くならないワケがない。
にしても原作の面白いエッセンスの全てを、上手く映画という別媒体に落とし込むことに、
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.5

自由な描写満載のフランス産コメディアニメ。
人それぞれ異なる色を持っており、その色が交差する体験が、やがて想い出という彩りとなることを明確に表現していて、それが作品全体の色を形成していく様は秀逸。いわ
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名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

3.0

新一とキッドの回、原作の新一の登場コマが最高にカッコよくて好きなんだよな。
それはそうと、やっぱり大野克夫の劇伴めっちゃいいな…

The Witch and the Lover(英題)(2012年製作の映画)

4.3

またしても登場ハイメ・グスマン。
チリの歴史に明るくないので細かい部分はよく分からないが、音と映像を使って自身を取り巻く世界(社会)の変化を表現していることは分かりやすかったし、日本人の頭からは絶対に
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

絶対に己の信念を曲げない男が作った、絶対に己の信念を曲げない男の伝記映画。

フィルマのレビューで、オレはノーラン作品が嫌いだと書き続けてきた。お前は一体何様だよって感じだが、ここに和解を宣言したい。
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.3

クリストファー・ノーランの長編監督デビュー作のHDレストア版。
全編モノクロ、時系列シャッフル、説明的にならない劇伴、と処女作にして"らしさ"全開。
後に大作を製作する監督の自主映画時代はアートっぽい
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.8

デヴィッド・クローネンバーグの息子ブランドンの監督第3作。

前作「ポゼッサー」がどストライクで好みだったので鑑賞。
前作と同じく、奇抜なアイデアのSFであると同時にじわじわと追い詰められていくホラー
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HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS(2023年製作の映画)

4.0

史上最も偉大なゲームクリエイター小島秀夫監督のドキュメンタリー。

(権利関係で出来ないのだろうが)「メタルギア」の話がほとんど出てこないのは大いに不満だし、ファンなら知ってる情報しか提示されない薄い
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風が吹くとき(1986年製作の映画)

4.0

平凡な夫婦が放射能で弱っていく様を淡々と描いたアニメーション映画。
80年代の映画だが、現在も作品の持つパワーは衰えていないどころか、増してすらいるように感じる。
可愛らしいキャラデザのアニメーション
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1%er(2022年製作の映画)

4.0

本物のアクション俳優、坂口拓主演最新作。
待てど暮らせど公開されない状況に業を煮やし、北米版ブルーレイを入手して鑑賞。
期待に違わずメチャクチャ面白かったし、全編通して「アクションを演じるとはこういう
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

4.2

戦争映画からギャング映画、そしてミュージシャン成り上がり映画へと目まぐるしく変化するファティ・アキンの新作。
ファティ・アキンは、台詞に頼らず画でみせる映画を作る人なので、信頼している。今回もちゃんと
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

初期作品を彷彿とさせるリュック・ベッソンの新作。
ストーリーは予想の範疇を出ないし、ベッソン作品でいつも重要なポジションを担うヒロインキャラが犬に置き換わっただけとも言えるが、諸々の設定、ライブシーン
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

1.2

クソつまらん。
メチャクチャ面白い原作を、これ以上ないほど豪華なスタッフ・キャストを起用し、多額の予算を注ぎ込んで、何故これほどまでにクソつまらんものが出来上がるのか理解に苦しむ。グラシネIMAXで観
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.1

「キングスマン」でお馴染みマシュー・ヴォーンの新作を、ドルビーシネマHFR上映で鑑賞。HFRである意義はほとんど感じられなかったが、「ホビット」のようにフレームレートが高すぎてノイズに感じることもなか>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

マ・ドンソク兄貴が暴力や暴力や暴力で悪い奴らを捩じ伏せる、大ヒットシリーズ第3弾。

流石にちょっと落ちてきてはいるものの、相変わらず面白い。1〜2年くらいのスパンで、このクオリティでシリーズを作り続
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

1.3

批評家から「チェルノブイリ級の悲惨さ」「『モービウス』以来最低のヒーロー映画」「ヒーロー映画の最低を更新」などと散々こき下ろされている、ソニピク製作のマーベル映画。

前評判通り中々のつまらなさ。
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

2.4

死霊館シリーズに登場する最恐のシスター、ヴァラクをメインとするスピンオフ映画の続編。
前作が最低の駄作だったので全く期待していなかったが、監督が変わったおかげか、前作に比べればだいぶ楽しめた。
とはい
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.3

押見修造の原作を野生爆弾がコントにした、みたいな映画。
今のところアリ・アスター作品の中では一番分かりやすいと思うし、一番好き。

オレの地元に常に見えない何かと戦っている有名なおばさんがいるのだが、
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大日本人(2007年製作の映画)

4.5

松本人志第一回監督作品。
たしか「監督・ばんざい!」と同日公開で、ハシゴ観した記憶がある。どちらも酷評されているが、オレは両方大好き。公開当時、映画館で2回観た。一応言っておくと、別にオレは松本信者で
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

2.0

「ブレイキング・バッド」の後日談映画。
あの終わりの続きが見られるだけでそれなりに価値があるが、完璧な本編に比べれば全く面白くない。
本当に語るべきは、このラストシーンの更に先だと思う。

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

1.8

海底大戦争映画「アクアマン」の続編にして、「マン・オブ・スティール」から始まったDCEU完結作。

前作と同じく、展開に行き詰まると爆発が起こるバカ映画。常に何かが起こっているため飽きないが、中身は空
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さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4Kリマスター(1978年製作の映画)

4.0

ヤマトシリーズ史に残る傑作の4Kリマスター版。

総集編である前作の画質はそこそこだったが、本作は70年代のアニメとは思えぬほど高画質。
異様なハイテンポとハイテンションで抜錨から永遠の旅立ちまでノン
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