TKSDさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.2

本当に美しい中国。
本当に醜い中国。

それぞれが、主人公の人生と心を踏みにじりながら、これでもかというほどスクリーンに展開します。

カゲロウのような主人公の想いは、決して叶うことはなく、それでも消
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情婦(1957年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

キング・オブ・ネタバレ禁止!

面白かった!

いやー駅のマレーネには全然気づかなかった!まさに名女優!ご都合主義と思わせての展開はお見事👏👏

主人公の皮肉屋英国紳士ぶりもいい感じ🎩
台無しにされた
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.8

これが実話だということに驚き。


父親の名誉を取り戻すために手を汚し始めたのだと思うと切ない。
父親役のクリストファー・ウォーケンが実にいい味を出している。

たとえズバ抜けた悪知恵があっても、家族
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ブッチギリで今年(2018年)のベスト。オールタイムベストになるかもしれません。
上映時間の延べ3分の2ぐらいすすり泣いておりました。

泣かせようとしてこないところに余計に涙。

主人公の残酷な運命
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鴨川ホルモー(2009年製作の映画)

3.8

言葉はいらない。言葉にできない。言葉にする必要を感じない。

設定がぶっ飛びすぎてて考える余地を与えてくれないし、微塵も考える必要はないことがハッキリわかるので清々しい。

クサくなりがちな大学生の衝
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

いや、コリンファース途中で死なせるなや😡
そういう意外性はいらないのよ。

コリンファースが教会で暴れさせられる寸前まで→4.0ぐらい
その後→1.2ぐらい(喪失感による大幅減点。初めからここだけなら
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.6

しんみり。

なんでか、残される側が男っていうのはとても寂しく感じます。

それでも、振り返れるキレイな想い出があるのはいいなぁ。

さみしさと羨ましさがいりまじった、何とも言えないけど悪くない気持ち
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.2

日常に影を落とす「戦争という非日常」を淡々と描いており、決して悪い作りではないのですが、あまりハマれませんでした。

戦争、ヒロシマ(正確には呉)がテーマということで、変にバイアスをかけてしまったのか
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ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

3.6

無人戦闘機の攻撃は、する方もされる方も地獄。

場合によってはテロリストかどうかもよく分からない標的を、非戦闘員を巻き込むことを分かった上で、彼らを相当程度目視して、遥か上空から爆殺。

自分が死ぬ恐
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

自分の人生が肯定されていたことに気が付くステキなお話。

努力していい方に生き方が変わった話でもあるわけですが、変わる前から主人公は立派に生きていた。
そのことを主人公は幻のネガでハッキリと知る。
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万引き家族(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

「産みの親より育ての親、という場合もある。」
と、伝えたかったのでしょうか。
自分には、これ以上のメッセージを汲み取ることはできませんでした。

全体的に説明が少なかったり一瞬だったりで、えらく頭が疲
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.8

ロボコップに続く、思い出補正全開レビュー。

僕はグロテスクな描写のある映画は苦手なので、ホラー映画は基本観られません。
CG登場以前の手作り感溢れるホラーは逆にリアルでなおさら苦手です。

しかし、
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

良くも悪くもノーランワールド。

作中では、ダンケルクからの脱出という史実の背景に関する説明はほぼありません。
しかし、窮地からの脱出劇だけを徹底して見せる映画なので、史実を知らなくても問題ないと思い
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ズーランダー(2001年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

おバカですなぁ。
ていうか、おバカを超えて…(自主規制)。

笑わせてもらいました。

ベンスティラー監督なので、ケーブルガイのようにシメに強烈なメッセージでも入るかなと思ったけど、とくに見当たりませ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

1.5

デッドプールは、ぼっちでよかった。
少なくとも今作までは。

冒頭5分ぐらいまでは最高だったのですが…。

これだけキャラが立っているのだから、デッドプールひとり思う存分スクリーンでふざけ倒して大暴れ
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ロボコップ(1987年製作の映画)

4.9

俺にとっての、SF映画オールタイムベストです(2021年3月時点)。

5.0でないのは、いつか出会うかもしれない最高の1本に5.0をとっておいているというだけのケチな話です。

好きすぎて、思い出補
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.7

デッドプールのキャラと動きが素晴らしい。

まずキャラクター。
ヒーローと言っても人を殺しまくる存在はたくさんいるわけで。
その辺を自覚しつつ、際どいギャグに昇華するキャラってなかなかいなかったんじゃ
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ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.8

ゆるいけど妙なリアリティ。

主人公はオタクだけど、行動力はそこそこあるし、コミュ障ってほどではない。
ジョックス側の皆さんもそこまで嫌な奴らではないし、親御さんは常識人。
リアル。

コメディ映画と
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

この作品を通じて、作り手は受け手に何を伝えたかったのか。
正直言って、全く分かりませんでした。

カルト団体の治療メソッドであろう、よく分からない問答が話の中心に据えられていますが、それについての説明
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.0

じいさま三人衆の掛け合いがとにかく楽しい。メチャクチャな暴言だらけなのに品があります。
ときに心に刺さるいい言葉も飛んできます。
それはやはり、三人のベースに敬意があるからでしょう。

そのことが、そ
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皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇(2013年製作の映画)

3.6

メキシコ麻薬戦争の凄惨な実情は、ググれば相当程度知ることができます。

本作の意義は、麻薬戦争がメキシコの文化や人々の心まで侵食するところを克明に記録しているところにあると思います。

すなわち、ギャ
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

主役のあんちゃんの人懐っこい笑顔に癒されます。

意外な展開は特になく、おおむね観る側のイメージ通りに話が進んでいきます。
実話ベースなのでそれが自然なのかもしれません。

画の撮り方、劇中の曲のセン
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アルゴ(2012年製作の映画)

3.4

[実話という裏付けのある見事な映画賛歌。しかし…]

よく出来てるんです。

ベンアフレックはかっこいいし、奇想天外な救出方法も実話なんですと言われれば納得するしかありません。

演出は終始緊張感を保
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ジャーヘッド(2005年製作の映画)

2.7

監督は「アメリカン・ビューティ」でアメリカを皮肉り倒したサム・メンデス!
主役は名優ジェイクギレンホール!
現場の上官はオスカー俳優ジェイミーフォックス!
お題はアメリカ軍!
これはもう面白いに決まっ
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イン・セキュリティ 危険な賭け(2013年製作の映画)

1.2

非常に悪い意味でしょーもない。

中途半端な笑い、伏線ポイ捨て、説得力ゼロの行動原理、無意味なグロ、責任全放棄のオチ。

製作者側の悪い意味での投げやりさがひしひしと伝わってきます。むしろこれが制作さ
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.7

貧乏球団が工夫で勝利していくという、実話とはいえ題材自体はよくあるもの。

それでも、GMと監督の関係とか、非情な首切りやトレード宣告をどのように行うべきかなど、球団フロント側からの視点は新鮮でした。
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.1

彼はドイツでとことんタブー視されているのかと思っていましたが、そうでもないようです。この「そうでもない。しかし…」という絶妙微妙な空気を感じ取ることができます。

大ヒットした原作小説の映画化ですが、
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LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.2

レゴブロックによるユニークで驚異的な表現。
芸達者な声優(特に主人公役)。
ほどよくブラックで小気味良いジョーク。
これだけでも結構楽しめるのですが、それだけではありませんでした。

「そういうことか
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.1

さりげない会話、探りを入れる会話から生まれる敵意と疑惑。センスあるジョークと罵倒。

これらが芸達者の演者によってテンポよく展開されるので、常に登場人物同士に緊張感や連帯感が生まれます。結果、長尺の密
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

この映画を娯楽として楽しむには、結構な映画マニアでなくてはならないように感じました。
様々な映画をオマージュしたシーンやセリフが出てきますが、元ネタを知らないとかなり置いてけぼりにされます。

映画マ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.1

パパラッチというテーマは珍しいものの、筋立てはシンプルで、先の展開もおおむね想像がつくぞと思って見ていました。

しかし、その想像はド派手に裏切られました。
それがこの映画の良さ、怖さ、やるせないリア
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建築学概論(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

初恋ノスタルジーを免罪符に、いい大人が揃って無責任な行動を取り続けているという印象が拭えませんでした。

初恋掘り返して今更どうこうするつもりもないんでしょうが、今いる婚約者を苦しめるような行動には共
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クリス・タッカー・ライブ(2015年製作の映画)

4.0

クリスタッカーといえば、ラッシュアワーでジャッキーと共演したことと、マイケルジャクソンとPVで共演したことしか知らなかったので、本業?の彼を見られたのは新鮮でした。

終始明るいステージですが、人種や
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.0

映画全体の出来がよいので意識から漏れそうになったが、やっぱりデニーロが素晴らしい。

彼が演じるジャック・ウォルシュは、ずる賢いのに、結構間抜け。手先は器用だが、生き方は不器用。くたびれてるけど、希望
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.4

近時の英雄譚を映画の題材にすることがいかに難しいかを再認識させられた一作。

事件が最近でありすぎるが故に、「いじれない空気」が強すぎたように思います。オリバーストーンの「ワールド・トレード・センター
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ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ネグレクトでコミュ障にさせられた男がもがき続ける哀しい物語。

この映画はコメディーではありません。
パッケージが煽るようなサイコスリラーでもありません。
ましてやジム・キャリーの顔芸映画ではありませ
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