ぼんやりとした顔、おどろおどろしい手術シーン、崩れゆく顔の写真、そして解放。
無駄を省いた無駄のないシーンごとの見せ方。
自由を得たラストは美しい。
多くの子供が経験済み、ババアノックしろよ映画。
ストシンキッズの作品を見守る責任が私にはある。
大きくなったね〜。
フィンの成長を知っているからこそグッとくる。最後にあんな映像を見せられたら親の気持>>続きを読む
この見えない恐怖、屋敷という物理的広さの分からないがために今どこにいるのか分からない恐怖、出られそうなのにこの空間から出られない閉塞感による恐怖、これらはキューブリックの『シャイニング』にも受け継がれ>>続きを読む
3人とも手塚治虫作品に出てくる美青年の髪型(笑)
香港映画の行き先が心配になる2000年代初頭のドラゴンボールアクション、、、
しかしウィルソン・イップ監督自身が『イップマン』で修正して何ら心配はあ>>続きを読む
映画オタクが自身の好きな映画の名キャラクターたちを真似て人殺し。
映画に救いを求め映画に救われた男かもしれない。
いつかは忘れさられるハリウッドの伝説。
最後はチャイニーズ・シアターで大暴れ。
た>>続きを読む
エルマー君のビジュアルと声が衝撃すぎて(笑)
終盤はこちらの脳がいかれそうな特殊効果が続き、もう脳一杯。ごちそうさま。
KGがもしも売れなかったらコッポラの血を引いたカルト俳優として後世に語り継がれてたことでしょう。見るのも恐ろしいそんな1本です。
まず、ポスターのシーンってそんなにそのまんま劇中で出てこなかったりす>>続きを読む
コメディ演出とリース・ヴィザースプーンとマーク・ラファロの柔らかなラブロマンスがあったから明るく観れましたが、現実的に見ると怖くも感じる展開が随所にあり、言うならば『オープン・ユア・アイズ』、そのリメ>>続きを読む
長年続くホラー映画にありがちな展開の工夫による新鮮さがあってこれはこれでいい。
本作は『13日の金曜日』でいうと4作目の『13日の金曜日/完結編』と5作目の『新・13日の金曜日』のようなテイスト。>>続きを読む
これまたLAの雰囲気映画。
夢より女を追いかける脚本家の男と追いかけられる駆け出しの女優。
監督はアキ・カウリスマキの兄貴ミカ・カウリスマキ。
ヒッピーなヴィンセント・ギャロ、可愛らしいジュリー・>>続きを読む
シンプルな生首。
シンプルな欲望。
彼の遺志がウィレム・デフォーに受け継がれたのですね。
壁の中に誰かがいる。耳だけは聞こえているようだ。いったいどんな姿なのか、想像力を弄んでくれるじらし。
80年代の始まりに往年のクラシカルミュージカルを添えて。
なんたるやり過ぎなド派手特殊効果。これぞ80年代の幕開け。
MGMミュージカルスター、ジーン・ケリーの起用があってこそ深まる作品。
終盤>>続きを読む
25年前の下北沢。
いい雰囲気。きっと残っているであろうその雰囲気を求めて探索しにいきたい。
恋人がいても独り身でも罰が与えられる、なんて困った世界。好きにさせて下さい。
恋愛は考えるのをやめたら楽になる。
何をあんなに考えていたのか、と思った時にはすでに独り。なんたる無情。
2人の時も1>>続きを読む
世の中を生き抜くには知識と金と疑心と好奇心と毎日起きる力が必要ですね。
性の目覚めと自立を映画の尺内に収まるような速度で結びつけて、色々な男を知り、世界を知り、残酷と幸福を味わい、自分の可能性を理解す>>続きを読む
カーペンター版と見比べると映画の技術面での幅が広がっているのがわかるのは勿論なのですが、こちらの物体Xもいい。
ハイライトは火炎放射器のアクションシークエンス。USJのバックドラフトを体感しているよ>>続きを読む
まさかの本当に『天使のはらわた』でした。
今のところ観ていた他のそれとは違いました。
ただのホラー映画やないかい!
タイトルは『天使のいけにえ』でも良き。
そしていつもの夜と雨。石井隆。
好きならば狂うまで追い詰め、極めた先が地獄でも、地獄を苦し楽しめ掴むは自己満足。
その自己満足に理解を示して支えてくれる人たちが寄ってきて、いつの間にか幸せを与える立場になっている。
続けていれば小>>続きを読む
ロマンポルノ沼。
映画館で石井隆作品がリバイバルされた日には駆け足で劇場に訪れたいです。
主人公があまりにも不憫すぎる。。。
石井隆の静寂の中に動きのあるカメラワーク、言葉よりアクションで語る手法>>続きを読む
『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督が日活ロマンポルノ50周年作品を担当。
現代にロマンポルノを映すとこうなるのですね。
性とともに成長していく様はどのロマンポルノも同じ。
しかし驚いたのは父親>>続きを読む
実に石井隆な画。
渋いロマンポルノ。
とにかく蟹江敬三さんが渋かっこいい。
若き頃のアキちゃんのじいちゃん。
荒野のケイジ。
寡黙に繊細に、そして冷静に。
敵に魅力がないだけで、ケイジに罪はない。
女性が豹になる。色々な意味。
直接描写を前に押し出すことなく、不安という人間の内面の心理の動きで物語に緩急をつける。
とにかく美しい、イタリアの建築物。ただ撮るだけでいい。
ファシズムの崩壊までを主人公に宿す。
個人の中の幻想は個人のままに。
巻き込まれても巻き込んでも己の責任。
凄まじいミュージカルをラスト20分も使って見せられたら名作ですよ。
ジーン・ケリーのタップを見ているだけで幸せが押し寄せて感極まる。
ユーフォリアの訪れで泣きそうになったのは、彼のタップとチャップリン>>続きを読む
1980年の24時間テレビ内で放送された手塚治虫先生原作の『来るべき世界』のアニメーション。
世界を知るたびに日本の今を考えるたびに心が苦しくなり悲しくなる時もあるけれど、自分が日々できることは隣の>>続きを読む
25年前も25年後も、ふざけんなよ!(笑)
最後、出てこないんかい(笑)
恥ずかしがり屋のフォントリアーさん。
本当におふざけが過ぎるドラマ。
『ツイン・ピークス』が25年ぶりに続編を製作したか>>続きを読む
黒沢清監督の第1幕の描き方はいつも非常に巧い。
奇妙なことが起こるまでの不穏さと起こる瞬間の異常性で掴まれる。
起きてからはお笑いが始まる。
恐怖と笑いは同じ立ち位置にいるのだなぁと彼の作品でよく思い>>続きを読む
人とコミュニケーションをとろうとするとき、相手が無関心と感じられる時間がなかなかに怖い時がある。
そんな何を考えているのか分からない、壁で遮断しているような主人公。
実際には感情の抑制が苦手なだけ。し>>続きを読む
“私の人生を壊しに来た救世主”
なんたる言葉。
二人の奇妙な愛に面食らう。
脇の変態どもも二人を惹きたてる。
キム・テリ、恐れ入りました。
陽気な海軍3人組といえばな『踊る大紐育』(1949)に乗っかった雰囲気で浮かれ進むものの、現実に帰る瞬間が時たま訪れ、その急激な哀愁といったらたまらない。
「現実逃避」と「現実対峙」、この対極が入り>>続きを読む