砂場さんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.7

先日満席で入れなくて再度トライ@新宿武蔵野館

いつものドラン節が炸裂しているので、ドラン好きには満足度高いでしょう
ただ周りのお客さんはちんぷんかんだった様子

ゲイキャラを中心に家族のディスコミュ
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アイデン&ティティ(2003年製作の映画)

1.0

「We are the world」現象と僕が勝手に命名しているのだが、一流のロックスターが集まって作ると、最大公約数的なつまらない曲が出来上がる

本作「アイデン&ティティ」も、田口トモロヲ、宮藤官
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荒野のダッチワイフ(1967年製作の映画)

4.0

荒野のダッチワイフ、、、、、

タイトルからしてそそるではないか、、、冒頭西部劇風アクションで
始まるが、中身はカオス

舞台となるこの地方の名産はダッチワイフなのだwww

大和屋竺監督は一体何を思
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エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

4.2

映画仲間の飲み会で、スポーツ映画というお題だったので
変化球でこいつをラインナップしたのだった

だって、敵に捕まってルームランナーさせられるし、バスケさせられるし
街中でサーフィンするし

これを恥
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東京流れ者(1966年製作の映画)

3.9

なんで鈴木清順映画のセットはあんなに変なのか!!

子供が考えたアジトみたいなww

変なアジトは、相米慎二も「セーラー服と機関銃」にも出てくるし近作では
黒沢清の「クリーピー」の地下室なんかも変だっ
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河内カルメン(1966年製作の映画)

4.3

清順映画で泣いたことはないんだけど、この作品はなんかじんわりきた

何と言っても野川由美子の魅力だよなあ

最初の方の自転車乗るシーンなんかグッとくる

またあの愛人のおっさんがコテコテでwww

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ピストルオペラ(2001年製作の映画)

3.7

DVD持ってますwww

まあ笑うとこじゃないけど、自分でも変だなあと

浪漫三部作でアート系の巨匠になったのに、またこんなものをwww

清順さん自由すぎる、、、そんな人生羨ましいぜ

江角マキコも
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悲愁物語(1977年製作の映画)

4.5

殺しの烙印でわけわからんものを作りやがってと日活を解雇された
清順、10年のブランクを経て撮った本作は

反省の色ゼロ

というか、前作を数十倍わけわからなくしてるぞwwww

鈴木清順と、原作の梶原
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すべてが狂ってる(1960年製作の映画)

3.7

車をぶっ飛ばす無軌道な若者ということで鈴木清順の中ではかなりヌーヴェルヴァーグっぽい一品。と言っても1960年公開なんだよなあ
世界的にもこの感覚は早いよなあ

モラトリアムでちょっとマザコンな不良少
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けんかえれじい(1966年製作の映画)

3.8

喧嘩シーンの記憶しかないが、実際に喧嘩の映画
でもこの時代の喧嘩はどこかのどかだなあ
現代映画の喧嘩はかなりリアルでエグいので

新藤兼人の脚本に鈴木清順が付け加えたのが、なんと
アナーキスト北一輝と
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ロケーション(1984年製作の映画)

4.5

これもオールタイムベスト級!!

やはり映画を撮る映画に傑作多し!!

夜の街を疾走する半裸の美保純の速度たるや、、、、映画史そのものを追い越してしまいそうだ
行き当たりばったりだろうがなんだろうがキ
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貌斬り KAOKIRI 戯曲「スタニスラフスキー探偵団」より(2015年製作の映画)

4.6


監督:細野辰興、主演:草野康太、山田キヌヲ
目眩がするような感動で上映終了後ぼーっとしてしまった@地元映画館。
往年のスター長谷川一夫が顔を切られた事件は芸能史の暗部として知られているがそれを題材に
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.0

成瀬映画は10本も見てませんが、その中では1番好きかも

本作での高峰秀子が、だんだん転落していくんだけどあっけらかんとしていてキュートで言うことなし!
いやー彼女には幸せになって欲しいと思ったよ
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日本春歌考(1967年製作の映画)

4.4

こいつも大島の傑作

艶っぽい春歌に、いろんな歌が重なる、、和音とか関係ない

歌と歌が競い合う

権力側も歌、カウンターカルチャーも歌、学生も歌、みんな歌

文字通り歌合戦

儀式(1971年製作の映画)

4.2

これも大島の傑作でしょう
小山明子キレイだな〜なんてそこだけじゃなくって

近親相関的な構図の中で、冠婚葬祭の儀式の欺瞞が暴かれる
ただとっても抽象的なので、抽象画を見てるみたいな気分になる

儀式と
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東京戦争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語(1970年製作の映画)

3.8

トリューフォーの「アメリカの夜」とか、映画を撮る映画には傑作が多いと思う
それは批評性をどっか帯びていたり、冷めた目で映画を見てる故に映画愛が溢れているのかも

本作も、紛れもなく映画を撮る映画の傑作
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実録 私設銀座警察(1973年製作の映画)

4.8

これも個人的オールタイムベスト級

確かにヤクザ映画のB級っちゃB級だけどね、佐藤純彌の奇跡の一発!!

ヒロポン中毒の渡瀬恒彦は日本映画史に残る狂犬だ、彼の放った弾丸が安藤昇の指を吹き飛ばし頭をぶち
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

4.6

木下恵介を舐めんな!!

というか自分が舐めてました、すみません、、、、この方ただの感動映画の偉い人ではないですぞ〜
恥ずかしながら去年これを初めて見てクリビツ仰天

高原で歌い踊る高峰秀子の伸びやか
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(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.3

日活ロマンポルノの名作というと必ず上がる本作

確かに素晴らしいんですよね、ほとんどヌーヴェルヴァーグ
芹明香の投げやりな態度、、美貌とは言えないが

同じ男を取り合う母娘、白痴の弟、ダッチワイフを抱
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.3

川島でこれを忘れてはいかんいかん

赤線すれすれに生息する男女。赤線に落ちないのはギリ矜持か、、新珠三千代が行き当たりばったりの悪女を演じる、そしてキレイなんだよなあ!!
このころは行き当たりばったり
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グラマ島の誘惑(1959年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

個人的オールタイムベストには絶対に入る1本っす!
川島雄三というと「幕末太陽傳」が有名ですが、個人的にはこっち!

昔の映画には現在ではコンセプト的に作れないものが多いが、これは筆頭でしょうね、、リメ
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狂った野獣(1976年製作の映画)

4.7

ふと思い出したので、、、、

70年代の東映映画には”狂った野獣”がたくさんいたが、本作の渡瀬恒彦は頂点レベルだろう。
スタントマンなしの体を張ったアクションもすごいが、川谷拓三など共演者や監督中島貞
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.0

このアンナ・カリーナが好きなんだよな

とにかく頭のネジが緩んでる変な女であるが、ミシェル・ルグラン曲でのダンスシーンといい映画自体が変なのでアンナ・カリーナが逆に魅力的に見える
仕草の全てを頭にイン
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十三人の刺客(1963年製作の映画)

3.2

善良な市民を殺して何とも思わない暴君である明石藩藩主松平斉韶。世のためと藩主斉韶を暗殺するため十三人の刺客が立ち上がった
娯楽映画の傑作!とにかくストーリーがシンプルで面白い
片岡千恵蔵、嵐寛寿郎と西
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地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.5

インフルにかかってしまい、外出できないので家で映画見てる。
「地球に落ちて来た男」<完全版>をやっと見た

以前見たバージョンは相当昔なのでどの辺が違うのかわからないが
確かに長く感じた部分は多いなw
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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009年製作の映画)

3.6

ジョニー・トーのハードボイルドさ全開
この様な臭みすれすれの映画は、もはやアメリカあるいは日本では厳しい
かもしれん
細かいことは気にせずスタイリッシュにカッコ良いルック
それで十分

途中でBBQで
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.4

かなり久しぶりに観直した。
舞台はアメリカのロシア移民の街なんだよね
ニックも本名はロシア名だし

そんなロシア移民がアメリカ兵としてベトナム北軍と戦う構図

トランプの政策で移民でアメリカ
の軍属の
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ウンベルトD(1952年製作の映画)

3.9

犬はやばいでしょう〜w
かわいすぎ

「自転車泥棒」と同様の貧困ものだが、犬がかわいいので多少明るい

「この世界の片隅に」の片渕監督はネオリアリモの影響受けているんだよね
確かに「ウンベルトD」もこ
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.5

相米監督らしさが少ないと言われている本作。確かに”わけ分かる”のであるがその分牧瀬里穂のデビュー作という以上の評価がされにくいとも言える。

確かに途中まではたるいんだけども、終盤以降の映画的なカタル
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花に嵐(2015年製作の映画)

4.0

PFFアワード2016の準グランプリ作品ということで、青山シアターの配信でみてみた。
岩切一空という23歳の監督の作品だ。

大学の映画研究部にはいったむさい新入生男子。この映画は主人公主観のPOV形
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虐殺器官(2015年製作の映画)

2.7

舞台は2020年頃の近未来。世界の紛争や虐殺に関わっているとされる言語学者・ジョン・ポールを追うアメリカ軍特殊部隊のクラヴィス・シェパード大尉。
ジョン・ポールは人々が殺し合う”虐殺の文法”を起動し世
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シュトロツェクの不思議な旅(1977年製作の映画)

4.5

ヘルツォーク作品の中では、まったりと気軽にみれるのでたまに観たくなる。決して大傑作というわけではないが自分的に大切な一本

ドイツからアメリカに渡った”移民”が夢破れる物語。哀しいけどブルーノSのとぼ
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ざ・鬼太鼓座(1981年製作の映画)

4.5

ヤクザ映画を好きで観てた時期に、加藤泰というと「緋牡丹博徒」とかが印象的。 映像的にピシッと一本芯が通ってる

1981年の映画「ざ鬼太鼓座」は上映機会が少なく、長らく未ソフト化だったため自分的には幻
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