枯井戸星さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

枯井戸星

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たまゆら 卒業写真 第1部 芽 きざし(2015年製作の映画)

4.5

たまゆらにはひたすらに感謝しかない
人生で最も重要な作品たちのうちの一つ。

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.0

そもそもアケルマン特集に足を運んだのは中村祐子『マザリング』でこの作品が紹介されているのを読んでのことだった。
時間について考える、良い時間となった。アケルマンのかなり幾何学的な感じの画面構成が効いて
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アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.7

ここしばらく交通とモノローグについて考え続けてきた自分にとって、この映画を観れたことはとても幸福だった。傑作すぎる。
濱口竜介にはこれを観て(観てたらもう一回観て)反省してもらいたい。
傑作版ノルウェ
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく恋愛をする気があまりなく日々過ごしているので、恋愛する気満々の人間が恋愛映画を観るとはどういうことなのかとか考えながら観てしまった。日本の恋愛映画のキスシーンとかと比較しながら。それだけ構造的>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.9

何回も見たことあるという認識でいたけど家にあるDVD英語版だからさっき金ローで見て初めてまともに話が分かった
おもしろい
実は翻訳の問題が孕まれている(グーチョキパン店、ゴーゴーキキ、オソノさん)。ジ
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クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国(2009年製作の映画)

4.0

問題作すぎる 笑った
なんとなく子供向け的な前評判を耳にしてたけど、それにしては危険すぎた。
エヴァもエコも馬鹿にされるしオトナ帝国にもアイロニーで応えてしまう。

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

4.5

素晴らしい。
クレヨンしんちゃんのことが好きでよかった。
クレヨンしんちゃんが好きなら絶対に見なければいけない映画
のちに上方修正する可能性あり。
直接的にオマージュされてるのは雲黒斎と野生王国だけど
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エクスタシーの涙 恥淫(1995年製作の映画)

4.1

もう一回見せてくれー!
観客に経験される時間の生理を問題にしてもいるのではないかと思った。
最後なんでビデオなんだろ。
あと、追いかけっこはこの監督にとって何か重要なモチーフなんだろうか。

あなたがすきです、だいすきです(1994年製作の映画)

-

酔い過ぎて話が全く追えていない。
ベッドシーンだけは観れた。カメラが安定するから。

桃色ベビーオイル(1995年製作の映画)

3.6

「俺ってこのあとどうやって生きていくんだっけ」みたいな気持ちになった かなり感情移入した
これも喋り方がいいのと、間に挟まれる黒が効いてる。

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.0

素晴らしい!
これがいまのしんちゃんなんだなあ。
得点は暫定的につけた。

ひとつの歌(2011年製作の映画)

4.6

昨日今日と、連日、傑作ばかり見ている。ほんとうに観に行ってよかった。

CURE キュア(1997年製作の映画)

-

直前に見た映画で酔いまくり、飲んだ酔い止めの副作用で前半寝てしまい、どんな映画なのかまったくわからないまま、というか、それこそ幻覚を見ながら見た。間宮が指導教官に喋り方が似てて好きだった。もう少し黒沢>>続きを読む

「A」(1998年製作の映画)

4.5

アングラ劇団オウムの残党を描く。広報部の荒木浩に目をつけたのが慧眼すぎる。失調したパフォーマンス。冤罪のくだりと森達也が説教する前後が特に最高。新興宗教施設の廃墟特有のあの匂いが伝わってくる映像もいい>>続きを読む

やさしい女(1969年製作の映画)

3.6

字幕でdouceを穏やかと訳してる箇所はちょっとどうかと思った。
視線をめぐる愛憎劇が、フレームを「主軸」に展開される。だからその視線は身体を伴っていない。
自分がラブストーリーに興味がなさすぎるのか
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ピクニック(1936年製作の映画)

3.0

馬車、ブランコ、舟、草上の個室。
美しいとは思わない。

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.6

しばらくは小沢健二とアピチャッポンのことだけ考えて過ごそうかなと思った。
音楽の演奏シーンで目が覚めるように感動した。

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.6

話はいまみるとどうでもいい感じだけど、節々が粋。終わり方も良い。主人公を踏み切らせたのが精神治療だったというのも秀逸。音楽を演奏してる連中のところに迷い込むところとか好き。

風に濡れた女(2016年製作の映画)

3.8

馬鹿面白かったが、野暮なことを言えば、後30分の長さを克服してたらさらに面白かったのではないかという物足りなさも残った。
最後は山月記ということか。
最初の自転車と、家を引き裂くところ最高(演技の下り
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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

4.1

これを観て育った
中1から大2くらいまでは辛い時愛おぼ歌唱パートの超絶作画を見るときまって全てがどうでも良くなった
全てがどうでも良くなり性に問題を感じないではないが傑作であることに疑いはない
『HA
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい映画だった。
観客が望めば、全てを妄想オチにできてしまう(その解釈は実は失敗するのだが)構造。錯綜しているかのようでかなりストレートに追うこともできる展開。
殺しを笑いとするかも個人が決定で
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

銀行泥棒に成功してからは、あまり楽しめなかった。自殺を美しく描くことに成功するのは、難しい。この映画も、その課題を安易に解決して見えた。こういう人もいるんだなという感じ。
終わり方は、どこがいいのか全
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夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作はどうなっているのかわからないけれど、葬儀をもって初めて死ぬことのできた亡霊として老人が描かれている。死者をフィルムのうちに受肉させていかに弔うのかというテーマは『東京上空いらっしゃいませ』をも貫>>続きを読む

焼け跡クロニクル(2022年製作の映画)

3.6

よい映画。焼け跡ダイアリーのリメイク。原監督作品は基本的に映像に身体のチューニングを合わせる作業自体が大変で結構疲れる。身体で見る映画である。身を置く時間の流れを拡張してくれる。

貞子(2019年製作の映画)

1.2

クソだったこととエライザが泣きながら頑張っていたことだけ覚えている。

リング(1998年製作の映画)

3.7

見終わった後は中谷美紀の出番の少なさが一番怖かった。終わり方が素晴らしいので、続編を見る気になれない。

クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

クレしん版アイアムアヒーローとワールドウォーZ、他にも色々あるのだろう。クレしん版ゾンビ映画。クレしん版ゾンビ映画としては踊れアミーゴという素晴らしい先例があるが、ここではゾンビには本格的な怖さはない>>続きを読む

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!(2013年製作の映画)

1.5

これはヤキニクロードを意識した作品。でも、全体を貫通する大きなサスペンスもなければ、構成のひねりもない。それでも映画になってしまうという意味では、より恐ろしい映画ということもできる。でもまあ、駄作だろ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

3.0

『踊れアミーゴ』の続編にあたる作品。自分がコピーでしかないことをいかに受け入れて生きていくのか。アミーゴが傑作なのでこの主題も既にその圏内というか、予定調和に終わりそうな感じだが、父性と死の問題がから>>続きを読む