これを楽しく観れたら鬱病確定、リトマス試験紙としても有用な芸術的鬱映画。情緒不安定な花嫁を中心に、世界の終焉を一家族・姉妹を通じて描く。
鬱に悩まされたトリアー監督が撮っただけあり、鬱病特有の破滅>>続きを読む
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全体的に良い作品であったことには相違ないが、ラストがなんだか腑に落ちない。自分が選んだ人生の責任を彼は引き受けるべきだと思った。
精神分析学徒ホイホイ過ぎる、圧倒的な映像美で誇大妄想者の脳内体験ツアーが出来る体験が面白い
同じエログロ非倫理系のホラーなら、ミッドサマーの方が好きだったかも!
園子温監督作品の露悪性に新鮮に傷ついた10代の頃と異なる受容体を持っていることを確認した。
リーダーシップの取り方の勉強になるか>>続きを読む
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メンヘラ女子を演じる石川瑠華さんの演技のあまりのリアリティに驚いた。自棄になった女の子の痛々しさがしっかり表れていて、とても良かった。
「うみべの女の子」のタイトル回収が良かった。
色気のあるオタク>>続きを読む
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めちゃくちゃ良かった。
気になる点3つを簡単にメモして、全体の感想を簡単に。
①喫煙描写
・村に向かう電車の中で、受動喫煙している風邪気味の女の子の咳が何度も強調されていた
・好感を抱いていない対象>>続きを読む
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「あんたが着てる服は炭水化物を食べている人が着ていいものじゃない!」と怒った上司が印象的。
仕事が忙しすぎて恋人が作ってくれたチーズを挟んだサンドイッチが食べられなくなった時期を経て、最終的には恋人>>続きを読む
マリオはあんまりわからないけど普通に面白かった!
丁寧に作られたことがよくわかる、楽しい映像だったと思う。
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かなり普遍的な罪と罰、「無意識的な加害性」が描かれた映画だと感じた。
マイノリティの描写が説教臭いとか、いじめの描写がキツいとか、様々感想はあるだろうけど、正直そういう個別論点に触れすぎるのはセンス>>続きを読む
ドラマは女性達が主人公の物語だったのに対して、映画は幸世が主人公になっていた感じがした。
ドラマと映画、それぞれ独立して楽しめるようになっている一方で幸世の成長が見れたのが面白い。ドラマ版の幸世だっ>>続きを読む
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フィクション作品は必ずしも登場人物に感情移入したり共感したりして楽しむものではないということを再認識させられる作品。『ドライブ・マイ・カー』で濱口監督作品をもっと観てみたくなり視聴。
各シーンが人物>>続きを読む
『ちょっと思い出しただけ』や『くれなずめ』を手掛けた松居大悟監督の作品。大森靖子さん&橋本愛さんファンでずっと気になってたのと、予習を兼ねて。
映像と音楽めちゃめちゃ良い!シンプルにとても好きだった>>続きを読む
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なんだこの作品は!
夢なのか現実なのかすらもよくわからない、カオスな映像が2時間弱流れ続けて呆然とする。いかにも園子温監督っぽいトンマナの手持ちカメラの長回し映像で、何故これで退屈に感じないのかがよく>>続きを読む
4時間もの長さの映画を観たのは初めてだった。高校3年生のとき、大学受験に落ちて寝込んでいるときに初めて観たので未だに苦い記憶が思い出される作品。
最近だと『ドライブマイカー』も3時間の尺があった。『>>続きを読む
躁鬱の主人公の女の子が頑張る話。
すごくリアルに描かれている感じがするのは趣里さんの演技のおかげか。
服着たままシャワー浴びちゃうとか、裸で夜中に走り出しちゃうとか、衝動的な行動が病気の解像度を上げ>>続きを読む
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「恋愛」映画としてではなく普遍的な「愛」の物語として捉えるべき作品。
「愛」は「技術」だから知識や能力が必要で、「愛されること」よりも「愛すること」の方がより難しく心地良い。「愛すること」が下手な登>>続きを読む
「あー、面白かった!」
見終わった後の爽快感、カタルシス感は本物。幼少期にウルトラマンを観たことがない自分を恨んだ。ウルトラマンを観た経験があれば、もっと楽しめたのだろう。
一方、事前に仕入れていた>>続きを読む
初めて観たときは「薄っぺらい恋愛映画だ」と酷評した。そういう内容を友人と話したことをよく覚えている。約1年後、大学の授業でこの映画のレビューを書く課題が出た。必要に駆られて渋々観てみると、なぜだかこ>>続きを読む
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「表現すること」の苦しみと「他者と関係すること」の苦しみが入れ子構造になっている。感覚的に「わかる」と感じる部分は確かにあるのだけど、そう感じれば感じるほど自分が真に「わかっている」のか懐疑的になっ>>続きを読む