じゅぺさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.1

アメリカン・スリープオーバー、傑作。夏の終わりの生ぬるい夜、好意が交錯する青春の終わり。一目惚れのあの子が見つからない、気持ちはどんどん先へ行くのに、時間がそれに追いつかない。もどかしい。しかし「ずっ>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル、良作。名作を現代風にアップデート。ブレックファスト・クラブ的味付けを加えつつ、家族で楽しめるエンタメに。冒険のワクワクやギミックに物足りなさはあれど、にぎやか>>続きを読む

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.2

死亡遊戯、みた。五重塔のバトルシーンは最高。次の階に上がるたびに敵が強くなる。明らかに異常なデカさのハキムとの闘いは、その体格差もあって本当に"死闘"。じつはブルース・リー初めてなんだけど、代役だらけ>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.6

ウィンストン・チャーチル / ヒトラーから世界を救った男、超絶大傑作。誰もナチスに対抗しない"ダーケスト・アワー"に首相の座に就いた政界の嫌われ者。この時代だからこそヒーローになれたのだろう。歴史を知>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

5.0

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書、超絶大傑作。真実を追う編集長と、社の舵取りで揺れるオーナー。どうしても日本の政治を思い出さずにはいられない作品。フェミニズム的な読みの余地も残す。徐々に真実に近づ>>続きを読む

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.0

ヴァレリアン 千の惑星の救世主、珍作。なんだこれ!病的なまでに細かく描きこまれたディープでドラッギーな宇宙、恋愛×冒険のクラシカルなストーリー。それのような映像に浸れる幸せ。ハンパない情報量で脳みそが>>続きを読む

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

3.4

バルタザールどこへ行く、みた。暴力的で堕落した人間と、それを静かに見つめるロバのバルタザール。話があちこち飛ぶ上に、重要な部分を描かないので難解。無垢なロバが周りの人間に汚され、傷つけられ、もはや不幸>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

5.0

ドゥ・ザ・ライト・シング、とんでもない傑作。もっと早く見ればよかった。憎悪と不信感は、無意識に蓄積され、限界まで達したとき、噴出することになる。いったい何のために戦っているんだろう?30年経とうが全く>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

5.0

秋刀魚の味、大傑作。妻に先立たれ娘を送り出す父の老いと孤独。敗戦の記憶と共にひとつの時代が色あせていく。人生の終わりへと突き進んでいく男たちを描きながら、軽い音楽と酒にのせて、コミカルな会話は進んでい>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.5

自転車泥棒、大傑作。戦後不況に喘ぐイタリア。貧しい者が貧しい者から奪う不毛な連鎖。子役の表情がいい。レストランで隣の子どもが美味しそうに食べている姿を見る羨望と悔しさの混じった目つき、ラストの絶望のこ>>続きを読む

甘い生活(1959年製作の映画)

3.7

甘い生活、傑作。耽美で退廃的、光と陰の対比が美しい。パーティーでも目は虚ろ。その場に存在しないかのような違和感。ヘリから吊るされたキリスト像、祈りを求める人びとに壊されていく奇跡の木、ちぎられたクッシ>>続きを読む

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.6

バンド・ワゴン、良作。ラ・ラ・ランドの元ネタにもなった丘の上のダンスシーンはスローで優美、ひらりと舞うスカートの動きにうっとり。オープニングの靴磨きとの踊りも華やか。高齢のせいか高速タップが少なめなの>>続きを読む

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.4

ちはやふる 結び、大傑作。どうしても手の届かないところにいる千早、光輝くその太陽に手を伸ばし続ける太一。いくら頑張って何も残らないんじゃないかと虚しくなることは、なにもかるただけじゃない、誰もが直面す>>続きを読む

少女ムシェット(1967年製作の映画)

3.8

少女ムシェット、みた。ひたすら少女の身に不幸が降りかかり、どん底へ落ちていく。全く救いがない中で、唯一楽しい遊園地の場面。ここで物語が進むかと思いきや、結局現実に戻され、さらに少女を追い詰める。音楽も>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.8

リメンバー・ミー、超絶大傑作。ピクサーが「生と死」を描いて面白くないはずがない!マリーゴールドに彩られたカラフルな死者の世界。ポジティブな死生観をベースに描かれるのは、名もなき先人たちの人生、そして遥>>続きを読む

クレオパトラ(1963年製作の映画)

3.2

クレオパトラ、みた。豪華絢爛な衣装やセットはすごい。スタジオの経営が傾いたというのも納得。そこに実際にモノがあるからこその迫力。特にクレオパトラ入城と海上戦は、ホントにその場で撮ってるんじゃないかとい>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

ハッピーエンド、みた。交わりそうで交わらない家族の秘密、それぞれに抱える孤独は、SNSやネットで発散される。冷めた距離感で捉える固定されたカメラワークと緊張感をはらんだ長めのカット割りは、独特の不快感>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.8

SING、大傑作。完全に「俺の見たかったグレイテストショーマン」。おなじみの名曲を惜しげもなく流す。新しい曲が流れるたびに「これ知ってる!」となる楽しさ。それぞれのキャラクターも、デフォルメされた動き>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.4

フォックスキャッチャー、みた。冷徹な目線で事実をなぞる演出もたしかだが、やはり主役3人の演技!スティーブカレル、チャイニングテイタム、マークラファロ。どちらかというと軽めの役が多かった彼らがキャリアの>>続きを読む

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.5

空海 KU-KAI 美しき王妃の謎、不思議な作品。終始ニヤニヤの空海とちょっと前のめりの白楽天によるダヴィンチコード。場面のつなぎが雑だったり、説明がまどろっこしかったりで、途中寝た。しかしつまらなく>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

15時17分、パリ行き、良作。アメリカンスナイパー、ハドソン川の奇跡と立て続けにアメリカのヒーローを描いてきたイーストウッドの文脈で語りたい。事件の当事者が本人役を演じるという究極の"再現ビデオ"。こ>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

5.0

ブラック・パンサー、とっても密度の濃いヒーロー映画。未来的なテクノロジーとアフリカ文化の融合したカッコよすぎるワカンダのビジュアル、007風のクラシカルなスパイ劇、親子の因縁をめぐるドラマ、そして、ト>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

シェイプ・オブ・ウォーター、傑作。水と愛には形がない。愛とは?と聞かれてもはっきりとした答えは出せないけれど、愛を目の前にしたとき、これが愛だってのは不思議とわかるものなのだ。声が出ない、半魚人、孤独>>続きを読む

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.1

メリー・ポピンズ、大傑作。スプーン一杯の砂糖で、世界の見え方は変わる。子どもたちがクレヨンで描いたように、ちょっぴりサイケでカオスな魔法の世界。豊かなイマジネーションが脳を刺激する!楽しいだけじゃない>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

バーフバリ 王の凱旋、大傑作。神話を映像で紡ぐとはまさにこのこと!バーフバリ親子とバラーラデーヴァの血生臭く壮大な宮廷闘争劇に引き込まれる。みんな強情!喧嘩っ早い!人が虫ケラのように死ぬ。全てのカット>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.8

グレイテスト・ショーマン、みた。とにかく音楽がすばらしい!幕開けから心を鷲掴みに。ストーリーは駆け足気味に、惜しげもなくミュージカルシーンを詰め込むサービス精神。これぞグレイテスト・ショー、映画のたの>>続きを読む

エノケンの孫悟空 前編(1940年製作の映画)

2.5

エノケンの孫悟空 前篇、みた。太平洋戦争の前の年に、ここまですごいお金とスタッフをつぎ込んだ喜劇が作られていたとは!しかし、とんでもない荒唐無稽さだ。孫悟空が機関銃で敵をぶっ殺しまくって三蔵法師に殺生>>続きを読む

ヒロイン失格(2015年製作の映画)

3.5

ヒロイン失格、みた。少女マンガ原作映画の中ではちょっとした変化球。ありがちな"パターン"をパロディ。さらに狂気を感じるレベルで過剰に詰め込まれたギャグ。まさかこの手の映画で「AVみたい」というセリフが>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.6

今夜、ロマンス劇場で、みた。映画は時空を超える。現実でも、虚構でも。ローマの休日、カサブランカ、ニューシネマパラダイス…。本来、1対無数だった人と映画の関係が1対1になるとき、それは永遠のロマンスにな>>続きを読む

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

2.7

クローバーフィールド ・パラドックス、みた。うーん、微妙…。謎が謎を呼ぶ展開なんだけど、正直途中からは早く終われと思ってしまった。あまりシリーズにする必要性も感じないし。アダムス・ファミリーみたいなシ>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.3

ローガン・ラッキー、みた。なんだか妙にのんびりした犯罪劇。ゆるゆるです。C・テイタムとA・ドライバーの身体デカくて鈍い感じの風貌だけで笑える。こういう笑いを空気で制御できる俳優ってすごいと思う。お話は>>続きを読む

サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

2.8

サバービコン、みた。ジャンル横断的で思わぬ方向へ話が転がっていく理不尽な筋書きはまさにコーエン兄弟!人の意思ではどうにもならない気持ち悪さがある。けど、見せ方が悪くてわりと退屈。脚本をジョージ・クルー>>続きを読む

レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー(2016年製作の映画)

3.1

レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー、みた。レンジャーモノと怪獣モノの合わせ技!レゴ ムービーよりもさらに自由度の高いギミックとスラップスティックな笑いが楽しい。ロボットアクションもなかなかの見応え。けど>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

スリー・ビルボード、超絶大傑作。すっごく勇気をもらった。人は必ず罪を犯す。そして、人はその罪を"裁く"ことはできないけれど、"赦す"ことはできるし、誰にだって許されるチャンスはある。素朴な田舎に潜む突>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

3.5

ジオストーム、みた。地球温暖化による気候変動、世界を揺るがす陰謀、そしてそれを救うのはやっぱりアメリカ…あ、これ午後のロードショーでやってるやつだ!すべてが強引にハッピーエンドに収束していく展開!そこ>>続きを読む