鍾馗さんの映画レビュー・感想・評価

鍾馗

鍾馗

映画(207)
ドラマ(0)
アニメ(0)

帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

4.2

【違うんだよ】
カミさんとポレポレいわき。
もうね、様式美。
タカさんもユージも変わらない。
歳は取ったけど、声も掠れてるけど、当時のプロデューサーも監督も撮影監督も擬斗の頭も彼岸にわたっちゃったけど
>>続きを読む

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

3.7

【環境映画かと思いきや】
懸案だったお芝居が無事千穐楽を迎えて久しぶりの映画。
今日は水曜だからいわきPIT。

ストーリーはありません(少なくとも私にはそう見えました)
多摩ニュータウンのとある夏の
>>続きを読む

ロケーション(1984年製作の映画)

4.2

【あの頃の故郷へ】

福島県いわき市常磐湯本町。
まだわたしが10代だった頃の湯本に会いに浪江へ。

森崎東監督作品 『ロケーション』

ピンク映画のカメラマンである小田辺(西田敏行)は、妻で主演女優
>>続きを読む

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 4Kリマスター(1978年製作の映画)

4.4

【Bits&Bobs】
Bits&Bobs ガラクタ。取るに足らないもの。(意訳)
今この作品が4kリマスターされ、劇場公開されることにどれほどの意味があるのかわからないけど、少なくとも私には意味が
>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

ロスト・ケア。
おそらく造語。
『死なせることによって、そのひと及びその周囲にいる人たちを救う緩和策』

家族は疲れていた。
痴呆の入った親の介護で疲れていた。
ある日突然親が自宅で死んだ。自宅に警察
>>続きを読む

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

4.0

映画っていいな。
映画館っていいな。
っていうお話。
演出部も俳優部も照明部も音響部も制作部も装置部もみんなカツドウ屋でそのカツドウ屋がカツドウの映画を作るんだから、見る側のカツドウ好きにはそりゃ響く
>>続きを読む

こわれること いきること(2022年製作の映画)

3.7

タイトル、ずーっと考えてたんです。
なぜ平仮名なんだろう?
作品を見てわかりました。

これは再生の物語です。
主人公は311で故郷の家族を失いました。そこで彼女の人生は一度壊れました。
東京を引き払
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

【気遣いの人】
きち○いの人ではないので間違わないように。

家庭の事情で1ヶ月ほど劇場に行けない日々が続いておりました。
まだその状況は継続中ですが間隙をついて【シン・仮面ライダー】

まだ公開して
>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.0

日本アカデミー受賞記念で、昨年11月に別のサイトに掲載したのを転記。


あの日からその男の周りではいつも雨が降っていた。
彼の中での『止まない雨』。
幾度人生を変えようと止まなかった雨。
ある契機で
>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.6

いやはやなんとも、パク・チャヌクは難解。
要は不倫のお話なんですが、コトはそう簡単には進まない。
お互いがお互いを気遣うと、話が進んでいるようで進んでいない。観ている側はとても難解なパズル解きに強制的
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

すごく不思議なバランスの作品。
まず原作がある。おそらくは端折ったところも多いかもしれないけど、ほぼ原作通りなのだろう。
で、キャスト。今の若手の俳優さんは上手だね。山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音。グ
>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.4

【東映創立70周年記念作品】
東映も70周年なんですね。こんな時に手塚治社長が亡くなるとは。

さて本編。
長いです。3時間。
信長が斎藤道三の娘を政略結婚で迎え入れてから本能寺で亡くなるまで、トピッ
>>続きを読む

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.5


予告編では幡ヶ谷バス停ホームレス撲殺事件がモチーフって書かれてるけど、主はコロナ禍でのサバイバルって感じかな。
高橋伴明監督は、社会の弱者に関する問題に切り込んでいくスタンスで撮り続けているように見
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3


数年前、もう宮崎駿作品を見るのがなんとなく苦手になり、その後出てきた細田守とか新海誠も追いつけなくなり、シン・エヴァも途中で理解を放棄した。
アニメ映画はもう封印した、つもりだった。

『TheFi
>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.2

【蘇畑さんとこの佳純さん】

マチポレで三浦透子。
『そばかす』
これまで誰かに好意を抱いたことがなく、恋愛が何なのかわからない30歳の蘇畑佳純(三浦透子)。志していた音楽の道で挫折したのを機に帰郷し
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

【音を聞く映画】

マチポレで岸井ゆきの。
『ケイコ 目を澄ませて』
岸井ゆきのがストイックに聴覚障害者のプロボクサーを演じます。
演じる? いや、もうケイコなのかゆきのなのかわかりません。そのくらい
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.2

もう、最初っから不穏。
乗客数を気にしてチケットを買おうとする怪しい男、パイロットが気にする親子連れ、どう考えてもフラグが立ってる刑事と娘の電話。
どんどんヤバい方向に話が進んでいく。
そして最終的に
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.8

郡山市出身の今泉力哉監督作品『街の上で』をkuramotoで鑑賞。たった1人で貸切状態。
kuramotoさんには申し訳ないが、私的にとても良い環境で鑑賞。笑ったり、ひとりごと言ったり、スクリーンに向
>>続きを読む

恋のいばら(2023年製作の映画)

3.7

城定秀夫の作品は夜が似合う。
夜は、なんとなく淫靡で、なんとなく背徳で、あらぬことも許せてしまう感じがする。そんな舞台を存分に使って話は進んでいく。なんせ夜しか行動できないお話だから。

お話としては
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2


昔の話をしよう
サンシャイン60展望台から見た東京の夜景
東京タワー展望台から見た東京の夜景
貿易センタービル展望台から見た東京の夜景
横濱コスモクロック観覧車から見た横濱の夜景
私が東京に住んでい
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

【ドライブ•マイ•カー】
劇場で見るタイミングを逸していたが、ご厚意のムーブオーバーでポレポレさんが上映してくれている。
キネマ旬報一位とか、カンヌ国際映画祭で賞獲ったとか、アカデミー作品賞ノミネート
>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.5

【大怪獣のあとしまつ】
賛否両論…というより酷評の嵐となっている【大怪獣のあとしまつ】を見てきました。
見終わって最初のひとこと。
「なるほど」

私はネットがいうほど酷くないと思いますよ。
というか
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

実は【フラ・フラダンス】を見るつもりでポレポレいわきに行ったのだが、券売機の前で突然予定変更。「待ってろよ、エドガー・ライト」となったのだ
【フラ・フラダンス】を直前で外すというのはいわき市民としてあ
>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.5

【なんか、いる】
昨日は、今月末までの映画鑑賞券があったので仕事上がりに久しぶりのポレポレいわき。実は一昨日までチケットの存在を忘れていたのだ。財布のレシート整理してよかった
選んだのはMARVELの
>>続きを読む

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.8

【燃えよ剣】
一年以上待たされてやっと公開。
木曜ポイント2倍の日にレイトで鑑賞。
新撰組鬼の副長土方歳三が、回顧という形で生い立ちや新撰組結党や池田屋騒動を振り返り、その後五稜郭で…までを描きます。
>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5


今日からポレポレいわきでの上映スケジュールが変わったので、仕事帰りに字幕版を見てきました、007ダニエル・クレイグ版最終章。

なんか、久しぶりに言葉にできない作品を見てしまったって感じです。
で、
>>続きを読む

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.7

【マスカレード・ナイト】

ダニエル・クレイグにタッチの差で遅れ、長澤まさみとジョニー・デップを天秤にかけ、疲れていたので長澤まさみに癒やしをもとめた(笑)。

内容は割愛。
今回のキーワードは仮装。
>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.6

【ワイルド・スピード ジェットブレイク】

ワイルド・スピードシリーズの見方は、とにかくアタマを空っぽにして見ることです。
間違っても『あれぇ、前に死んだじゃん』などと言ってはいけません。(笑)
目の
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.8

とあるリゾートに来た家族。でも親たちには何かしら子どもたちに言えないことがあるようだ。
ホテルの支配人に促されてホテルから少し離れたビーチへと向かう家族。
ホテルが用意したバスにはもう一組の家族。
>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.1

【ゴッホ 最後の手紙】
いや、カレーのゴッホではなく、フィンセント・ファン・ゴッホのお話です。
ゴッホが弟のテオに宛てた最後の手紙。一度戻ってきてしまったこの手紙をどうしても届けたい年老いた郵便配達夫
>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.0

【るろうに剣心 最終章 The Beginning】

公開順で行くと、Finalの後にBeginningとは? と思いつつ鑑賞。
なるほど。
Finalが前3作のシークエルならBeginningは
>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

4.0

【るろうに剣心 最終章 The Final】

原作未読、アニメ版未見。劇場版前3作は鑑賞済み。

今回は前3作の後日譚(シークエル)
公開直後におじの具合が悪くなって、その後葬式とかなんだかんだあっ
>>続きを読む

つつんで、ひらいて(2019年製作の映画)

4.0

【つつんで、ひらいて】

装幀 (そうてい、装丁)とは、一般的には本を綴じて表紙などをつける作業を指す。 広義には、カバー、表紙、見返し、扉、帯、外箱のある本は箱のデザイン、材料の選択を含めた、造本の
>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.1


なんというか批評し難い作品だった。
ドラマパートは相変わらず何らひねりのない内容。
バトルパートは、ものすごく判りづらくいうと、
HHH(トリプルH)の日常からはじまって、そこにランディ・オートンが
>>続きを読む

夢みるように眠りたい(1986年製作の映画)

4.0

【夢みるように眠りたい】
林海象はモノクロームのイメージが強い。

林海象という映画監督を知ったのはこの作品ではなく、『濱マイクシリーズ』でもなく、記憶が確かなら『一世風靡セピア』のPVだったと思う。
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

やっと見ることができた。
KURAMOTOさん、ありがとう。俺一人だったけど。

昨年の『キネマ旬報』第10位。
TBSラジオ【RHYMESTER宇多丸のアフター6ジャンクション】内『週刊映画時評MO
>>続きを読む